保護貿易の台頭
- 2010年 10月 24日
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交流の広場
- 成畑哲也
<成畑哲也>
為替切り下げ競争と並び、関税の引き上げなどの保護主義の動きが現れている。とくに、レア・アースの90%を日本は中国に頼っていて、最近の両国間の関係から、これが途絶することもありうると捉えなければならない。そこで、ベトナムなどに供給源を求めている。こうした一連の動きは、1930年代を想起させる。経済的な要因のみから帝国主義戦争を説明することは出来ないが、その一因であったのは間違えないであろう。きわめて困難な状況にあることを理解しなければならない。
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