1号機の格納容器でも水漏れ見つかる
- 2013年 11月 16日
- 時代をみる
- 池田龍夫
東京電力福島第一原子力発電所1号機で11月13日、強い放射線のため見られなかった格納容器の状況を点検する作業が始まった。ロボットを使って入念に内部を調査したところ、格納容器の下部で2カ所水漏れが見つかった。
メルトダウンした1号~3号機の格納容器で水漏れ箇所とみられる場所が見つかったのは初めて。4号機の汚染水対策を進めている東京電力は、新たな調査結果を重視、さらに詳しく調べることになった。
漏れた汚染水量は分からないものの、このうち1カ所は、水道の蛇口をひねったような勢いがあると説明しており、この付近に格納容器の損傷箇所があると推測している。放射線量は1時間当たり0・9シーベルトから1・8シーベルトという極めて高い値だという。
福島第一原発のメルトダウンした1号~3号機は、メルトダウンを免れた4号機より放射能汚染が酷く、作業環境は更に悪い。格納容器を水で満たして溶け落ちた燃料を取り出す廃炉の作業を進めるうえでも、難題山積である。
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