【抗議声明】柏崎刈羽のそして、すべての再稼働審査をただちにやめ、「20ミリSv」基準を撤回せよ!/福島原発事故緊急会議
- 2013年 12月 12日
- 交流の広場
- kaido
拡散歓迎
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<福島原発事故緊急会議抗議声明>
柏崎刈羽のそして、すべての再稼働審査をただちにやめ、
「20ミリSv」基準を撤回せよ!
http://2011shinsai.info/node/4951
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原子力規制委員会委員長 田中俊一様
原子力規制庁長官 池田克彦様
7月2日に、東京電力は、柏崎刈羽6・7号機の再稼働を、原子力規制委員会
に申請するという方針を決定した。原子力規制委員会は、福島原発の事故対応が
終るまで再稼働審査は行わない、と対応していた。ところが11月13日、突然、審
査に入ると転換。田中俊一規制委員長と広瀬直己東電社長の会談直後である。田
中委員長は、「審査は法的な義務」だなどと、根拠なき強弁で、その東電の意向
(利害)を汲み上げ、とにかく再稼働という政権の意向にのみ沿った転換を正当
化してみせた。当然の「義務」なら、何故ストップの政策を取ったのか? それ
は放射能汚染水の大量流出の福島原発の現状で、東電の原発を再稼働など、どの
ツラ下げて主張できるのか、という人々の怒りの声に配慮した結果だったはずで
ある。いま、現場労働者の被ばく労働は拡大し、海洋汚染は全く止まらない現状
で、どうして、そんな転換があり得るのか。私たちは、直ちにその審査をストッ
プすることを要求する。
原子力規制委員会は11月28日には、新潟県の泉田裕彦知事の、東電に対する「立
地自治体の了解」なしで再稼働するな、の要求に対応し、「フィルター付きベン
ト(排気)設備の手続の明確化」と「敷地内断層を追加調査」の二つを要求して
みせた。それは規制委員会の安全チェックは自分たちのみの権限で、「立地自治
体」は介入するなという姿勢(主張)がもたらした要求にすぎない。そんな目く
らましの要求で、再稼働審査を持続することは許されない。再稼働ありきの「審
査」をただちに中止せよ!
12月6日、資源エネルギー庁(経産省)の諮問機関であるエネルギー調査会は
「新しいエネルギー基本計画」を提示。そこには「原子力規制委員会によって安
全性が確認された原発については再稼働を進める」と明記してあり、原発の新増
設をも含めた、再稼働をテコとした原発推進政策がハッキリと示されたのである。
私たちは安倍晋三政権(経産省)の、この明示的な政策転換を決して許さな
い。また、あらためて、規制委員会の審査が再稼働を決定するという事実の明記
に注目する。間違いなく福島事故の責任者の一人である田中委員長を中心とする
規制委の人々がやるべきことは、あの事故の責任を取り、公職から身を引くこと
ではないのか。あなた達に審査の権利などあり得ないのだ。なにが「義務」だ。
恥を知れ。
すべての再稼働のための審査をやめよ!
もう一点、どうしても許せないことがある。「科学者」ヅラをして、被ばく健
康被害について100ミリSv安全・20ミリSvなら帰還などという、被ばくを全面的
に容認するインチキ「基準」づくりを、規制委員会が行なったことである。これ
は、未必の故意に基づく大量殺人行為ではないのか。一分一秒でも早く撤回せよ!
2013年12月11日
(再稼働阻止全国ネットワーク呼びかけの
「原子力規制委員会前行動」の日に)
福島原発事故緊急会議
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