RTアメリカ局で沖縄の基地被害と普天間基地移設問題が取り上げられる-ピーター・カズニック「沖縄の人々を支持するのが私たちの責任です」
- 2014年 1月 18日
- 評論・紹介・意見
- 「ピースフィロソフィ―」
米国での外国TV局としては2位の人気を誇るRT(ロシア・トゥデイ)アメリカのアンカーウーマン、アビー・マーティンは、「国防省の推測では米国は153か国に900以上の基地を持っている。それは条約よるものや戦争の結果としてのものがあるが、米国がいったん持った基地を閉じるということはまずない!」Never, Ever ! としかめっ面で強調し、沖縄へ焦点が当たる。
1月7日に発表された普天間基地の代替施設として沖縄県内に新基地を作ることに反対する「世界の識者・文化人声明」をうけ、ロシアRTテレビ局英語放送に呼び掛け人の一人であるアメリカン大学のピーター・カズニック教授が15日に出演した。
沖縄の民意に反し公約を破って知事が辺野古埋め立てを承認したこと、それは秘密保護法強行採決など安倍政権の一連の「見えなくなるぐらい急速な右傾化」政策の一環であること、日本への強制併合から沖縄戦、米軍占領を経て「返還」後も軍事占領が続いている沖縄への不正、犯罪、汚染、騒音などの基地被害、沖縄が戦後の米国による世界軍事覇権の足場にされてきたこと、市民のたゆまぬたたかいから名護市長選のことまで、限られた時間で見事にまとめている。
また、基地関連の所得が県民所得にしめる割合は復帰時の約15%から近年は5%前後に落ちていること、基地の雇用は沖縄の就労人口の2%にも満たないことを挙げ、「沖縄の経済や雇用は基地に頼っている」という神話を打破したことも重要である。
カズニック氏の番組最後の言葉:「世界中の人たちは沖縄の人々の後ろに立つべきです。沖縄の人々は孤独にたたかってきました。大変勇敢なたたかいです。もうすぐ名護市の市長選があります。…沖縄の人々は立ち上がりました。支持するのが私たちの責任です。」マーティン氏も「これは米国がやっていることなのです」と言って番組を締めくくった。
以下の動画(18分後から見て下さい)
http://www.youtube.com/watch?v=GKc-XEr0V9c#t=61
初出:「ピースフィロソフィ―」2014.01.16より許可を得て転載
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2014/01/blog-post_16.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.ne/
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