たんぽぽ舎から No.2091
- 2014年 2月 17日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2091】
2014年2月17日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.たんぽぽ舎第26回総会(25周年)のご案内
2月23日(日)13:00から 総会と記念講演・懇親会
★2.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
「震災の教訓」の欠如 「未来への責任」の欠如 ( シリーズ その4)
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者にお願いします)
◆原発避難関連行事をご案内いたします。 3件
上岡直見:環境経済研究所(技術士事務所)
◆ 田中優さん講演会-放射能下の日本で暮らすには(3月2日)
◆3・8福島県民大集会バスツアー参加のお願い
『まだ15席の空きがあります』
★4.新聞から2つ
◆ 脱原発途切れず 再び「脱原発」結集 選挙で分裂、修復へ (2月17日 東京新聞より抜粋)
◆ 福島第1原発の汚染水濃度 事故直後から過小評価 東電説明、信頼揺らぐ
(2月16日 茨城新聞)
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※2/19規制委員会前抗議行動にご参加を
規制委員会への抗議行動を行います。今回は夜になります。
日時:2月19日(水)18:30-19:30(60分間)
場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前
東京メトロ・南北線「六本木一丁目」より4分 日比谷線「神谷町」より8分
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┗■1.たんぽぽ舎第26回総会(25周年)のご案内
│ 2月23日(日)13:00から 総会と記念講演・懇親会
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たんぽぽ舎は設立から25年を迎えます。ぜひご参加下さい。
日 時:2月23日(日)13:00開場 13:30-
第1部 第26回総会 13:30-14:45
※会員以外の方もオブザーバー参加歓迎
第2部 記念講演 15:00-17:00
(1)地震・津波・火山だけではない
-再稼働してはならないわけ理由-
講師:山崎久隆氏(たんぽぽ舎)
(2) 浜岡原発の再稼働を止めよう
講師:鈴木卓馬氏(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)
第3部 懇親会 17:15-19:00
会場:第1部 第2部 スペースたんぽぽ ダイナミックビル4F
第3部 たんぽぽ舎 〃 5F
会費:第1部-無料、 第2部-800円(資料代)、第3部-2,500円
◇第2部-3部共に参加の方は3,000円
※編集部より:浜岡原発の再稼働申請に抗議する-地震の巣の上なのに
浜岡原発を考える静岡ネットワークが発表した抗議文は
http://blogs.yahoo.co.jp/hamaokagenpatunet
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┗■2.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
| 「震災の教訓」の欠如 「未来への責任」の欠如 シリーズ その4
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
2月1日午前10時からの、BS朝日の「激論クロスファイア」で「日本の原発を今後どうする!?」として、京都大学原子炉実験所山名元教授と多摩大学大学院田坂広志教授が議論をしていた。とはいえ、特に原発反対と賛成という論点の違いがあるわけではなく、原子力を利用する立場からの問題点の議論だった。
しかし議論の前提条件に大きな違和感を感じたので、何度かに分けて原発再稼動への反論として記述する。
○高レベル放射性廃棄物の地層処分
話題は地層処分に移るのだが、驚いたことにフィンランドのオンカロの話に移った時、耳を疑う発言が山名教授から飛びだす。
「地層処分は人間から放射性廃棄物を隔離するために行う」と思っていたら、そうではなく、人類がそのようなものを埋めたことを「忘れ去る」ためにあるという趣旨のことを言い出した。
この考えの究極は、オンカロの正反対である。
フィンランドのオンカロは、長期間にわたって管理できない高レベル放射性廃棄物を人間活動圏から隔離する方法が解決できないことを長年悩んできた。
宇宙に放たれた人工衛星「ボイジャー」に搭載された、未知の生命体に地球と人間が説明できるように搭載された黄金製のレコード盤と同様に、10万年以降の「未来人」に、言葉だけでなく様々な「サイン」を駆使して「危険な物体が埋まっている」ことを伝えようと真面目に検討している。
しかし山名教授は「そもそも知らせてはならない」と考えているようだ。
なまじ伝えてしまうと、危険な核のゴミをわざわざ掘り出してしまいかねない、有用な金属、貴金属も含むし、プルトニウムも含む使用済燃料や高レベル廃棄物を「知られないように」隠しておく(そういえばオンカロにもそういう意味があるが)ことが重要なのだという。
しかし地上に暮らしている人々が地下にそのような危険物が埋まっていることを知らないまま過ごすことは、二重の意味でとてつもなく危険だ。
○地下利用の未来予測などは不可能なこと-山名元教授のまちがい
現在、都内で最も深い場所を利用しているのは大江戸線で42mだが、世界では、もっと遙かに深い地下が利用されている。
南アフリカの金鉱山では地下4,000mまで掘り進められていて、さらに4,800m地点の新たな鉱脈まで掘り進む計画があるという。
人間が掘った最も深い縦坑は、89年にロシアのコラ半島で行われた地質調査の際に1万2,000mとの記録があるという。
日本でも南海トラフなどプレート境界地震のメカニズムを探る目的で、地下1万mに到達する計画がある。
資源探査や科学調査の目的で、今でも大深度ボーリングの試みは日夜続けられている。
高レベル放射性廃棄物を、いわゆる「安定した地層」に埋設する計画は、未来のどこかで同じように「安定した地層」を求めて掘削する地下利用計画と衝突する危険性は高い。もともとあったウラン鉱山地帯への埋設を、と計画される岐阜県瑞浪市の東濃地科学センターは、旧動燃の東濃鉱山跡に作られたが、ウラン鉱山地帯には他にも金属資源が存在するので、未来のある時期に地下資源開発を行う可能性も高い。
そんな場所が「隠された処分場」だったとしたら如何に危険か、想像を絶することだ。
10万年どころか、数百年でさえ記録や記憶が残存するかどうか定かでは無い。その時に地下利用計画と放射性廃棄物処分場が「衝突」したら、恐ろしい汚染事故になる。
つづく
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者にお願いします)
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◆原発避難関連行事をご案内いたします。
上岡直見:環境経済研究所(技術士事務所)
○【静岡市】「原発事故・避難計画の検証」上岡直見 / 湖西市長登壇予定
避難や防災計画の策定ができない原発など絶対動かせない。
2014年2月23日(日) 15:00~17:00 静岡県教育会館 地下C会議室
※会場 http://www6.ocn.ne.jp/~s-kyoiku/
※問合せ 静岡県労働組合評議会 054-287-1293
○【小浜市】「原発事故・避難計画の検証(仮)」上岡直見
2014年3月1日(土) 14:00~17:00 小浜市文化会館
※会場 https://www1.city.obama.fukui.jp/category/page.asp?Page=40
※問合せ(暫定) グリーン・アクション / 美浜の会
http://www.jca.apc.org/mihama/index.html
○【大阪市】「避難計画では住民の安全を守れない─再稼働を止めよう!
3.2講演・討論集会」菅野みずえさん(浪江町) / 上岡直見
2014年3月2日(日) 3月2日(日) 13:30~17:50 大阪社会福祉会館5階
※会場 http://www.fine-osaka.jp/syakaifukusi/map.html
※詳細 http://www.jca.apc.org/mihama/annai/annai_20140302.htm
◆ 田中優さん講演会-放射能下の日本で暮らすには~
福島県で増える小児甲状腺ガン。 首都圏では血液成分の異常も・・・。
原発事故から3年目のいま、放射能下の日本で私たちに出来ること、一緒に考えませんか?
日時 2014年 3月 2日 (日曜日)13時半~
場所 曳舟文化センター (地図)2階 レクリエーションホール
京成線「京成曳舟駅」1分、東武線「曳舟駅」3分 参加費 500円(資料代)
保育室 500円(定員30名、お申込は2/24まで)
主催 墨田区の子どもを放射能から守る会http://ameblo.jp/sumidamamanokai/
問合せ 090-6506-0376(伊藤) sumidamamanokai@gmail.com
お申込 完全予約制です
◆3・8福島県民大集会バスツアー参加のお願い
『まだ15席の空きがありますので、どうかよろしくお願い致します』
日 時:2014年3月8日(土)8:00 集合
集合場所:JR船橋駅改札出口 (案内人が看板を用意)
料 金:1人3,000円(当日集金)(昼食は各自ご用意のうえ車中での食事)
概略日程:8:15船橋天沼公園出発→高速道路(3回位休憩)→12:45郡山ユラックス熱海着→集会参加
→16:00会場出発→高速道路(3回位休憩)→20:30JR船橋駅着の予定
主 催:原発さよなら千葉
申込・連絡先 永野勇宛
FAX:0436-98-5858 携帯:090-2553-2587
メール:i_nagano@dreamcar.co.jp
申込は、氏名・よみがな・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス(ある方)をご記入のうえ、FAXかメールでお願い致します。45人になり次第受付は終了
☆尚、熱海町は放射線量が2μシーベルト/毎時 前後と高いため、お子さんや若い女性の方の参加はご遠慮下さい。
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┗■4.新聞から2つ
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◆ 脱原発途切れず
再び「脱原発」結集 選挙で分裂、修復へ
脱原発を掲げた候補二人が敗れた東京都知事選から一週間がたった十六日、東京・渋谷で「脱原発・出直しDEMO(デモ)」が催された。選挙では脱原発票が分かれる結果となったが、参加者は「選挙が終わればノーサイド。再び手を取り合おう」と運動の継続を誓い合っていた。
日が傾き、空気が冷え込み出した午後四時すぎの代々木公園。子供からお年寄りまで約百二十人の男女が太鼓やプラカード、チラシなどを持って集結した。
(中略)
都知事選では前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)と元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)とがともに「原発即時ゼロ」を掲げて立候補。二人の合計票は、元厚生労働相の舛添要一氏(65)の獲得票二百十一万票に十七万票差まで迫った。
一方で懸念されたのが脱原発派の「分裂」だ。共産、社民の両党が推した宇都宮氏の支持者と、小泉純一郎氏が支援した細川氏の支持者の間に溝が生じた。告示前後には複数回にわたり、一部の文化人が脱原発候補の一本化を模索。両陣営は「政策の優先順位が違う」などとして拒絶したが、支持者の間でかえって亀裂を深める結果になっていた。
投開票日の夜には両候補が、今後も脱原発の世論を盛り上げることをそれぞれ表明。
細川氏は「二人の得票を足すと当選した舛添氏に迫る数だ。政府の政策にも影響を与える」と強調し、宇都宮氏も「引き続き脱原発運動を進め、飛躍的に広げていく。選挙が終わればノーサイドだ」と呼び掛けていた。
この日はデモの参加者からも、「団結」を願う声が上がった。宇都宮氏に投票した渋谷区の無職大河内睦さん(66)は「きちんと最初にまとまってほしかったが、仕方がない。これをいい教訓にして運動を続けていきたい」と力を込める。
悩んだ末に細川氏に票を投じたというのは、長女(3つ)を抱え、長男(7つ)の手を引いていた三鷹市の主婦杢大(もくだい)美根子さん(42)。「分裂はしたが、そのおかげでそれぞれの候補がより多くの支持者を増やせたと思う。結果的には今後につながる一歩になった。私たちも頑張りたい」と話した。
(2月17日 東京新聞より抜粋)
◆ 福島第1原発の汚染水濃度 事故直後から過小評価 東電説明、信頼揺らぐ
東京電力が福島第1原発の事故直後から昨年10月まで、汚染水の測定でストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の濃度を過小評価して公表していた可能性があることが判明し、信頼性を損ないかねないなどと批判の声が出ている。
田中俊一 (たなか・しゅんいち) 原子力規制委員長は会見で「東電には測定に関する基本的な知識が欠けている。指導、監督を強めていく」と語った。
東電は6日、昨年夏に採取した汚染水で濃度の過小評価があったと公表。14日には汚染水や土壌などの試料167体で過小評価した可能性があることを明かした。
昨年8月に発覚した地上タンクからの約300トンの汚染水漏れに関する試料も含まれており、最高8千万ベクレル検出という数値はさらに大きくなる可能性がある。
東電は昨年7月、事故直後に高濃度汚染水の流出があった2号機海側で新たに掘った観測用井戸の水から、ストロンチウム90を含むベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり90万ベクレル検出されたと発表した。
その後、9月にはストロンチウム90だけで同500万ベクレルを検出したが、5カ月後の今月6日まで公表しなかった。
(中略)
原子力規制庁が昨年、分析結果の報告を求めたが、東電はデータに疑義があり調査のため公表を見合わせると説明。
都合の悪いデータを隠していたとも受け取られかねない一連の経緯に、東電の 尾野昌之 (おの・まさゆき) 原子力・立地本部長代理は会見で「違う対応もあり得た。反省したい」と陳謝した。
過小評価の原因は誤った測定方法だった。高濃度の汚染水の場合、薄めて測らないと検出器に入る放射線が多すぎて数え切れなくなるが、昨年10月に手順書を整えるまで対応が徹底されていなかったという。
(2月16日 茨城新聞より抜粋)
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