たんぽぽ舎から No.2102
- 2014年 2月 28日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2102】
2014年2月28日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島原発事故3年・科学技術は大失敗だった (上)
失敗を教訓としない規制委員会。これで再稼働は許されない
(中間報告2014年3月)槌田 敦(元理化学研究所研究員、
元名城大学経済学部教授)
★2.3月の学習会・デモ案内 ☆★☆参加歓迎☆★☆
★3.日本政府あて公開質問状の提出行動の呼びかけ (中)
私たちは、原発立地自治体住民連合という名の新しいグループです
広瀬 隆
★4.新聞より
◆30キロ圏でも何も言えず 「大間」差し止め 函館市長に聞く
フルMOX「危険だけ背負わされる」 事故前の基準で許可
-全国からの応援支えに 「国にモノ申す」他自治体に波及も-
(2月24日東京新聞・こちら特報部より抜粋)
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┗■1.福島原発事故3年・科学技術は大失敗だった (上)
| 失敗を教訓としない規制委員会。これで再稼働は許されない
└────(中間報告2014年3月)槌田 敦(元理化学研究所研究員、
元名城大学経済学部教授)
○ 福島原発事故では3つの原子炉建屋が次々と爆発した(2011年3月12~15日)。
1号機は横に広がる白雲爆発で、3号機は垂直に昇る黒雲爆発、4号機は爆発が数日続き、6月でも発熱していた。爆発の形はすべて違う。
だが、東電は、これらをすべて水素爆発として、事故経過を曖昧にした。
一事が万事、福島原発事故は、3年経っても未だ闇の中にある。
そして、すべての事故調と規制委は福島県民大量被曝の原因となった2号機で
ベントはしていないと唱和するなど、東電の主張を大筋において支持した。
そこで、疑惑の少ないトレンドデータ(注1)、重要事実が点在するテレビ会議(注2)、その他運転記録などの事実により事故を詳細に再検証したところ、
原子炉空焚きや底抜けの時期を特定し、また臨界爆発の概要を知ることができた。
この福島事故では、科学技術はまったく無能だったのである。
○ たんばぼ舎データを読み解く会および日本物理学会福島原発事故研究グループでの議論を経て、福島原発事故3年の機会に、槌田私案として「大失敗だった原子炉科学技術」をまとめ、中間報告する。
(注1)保安院と基盤機構がIAEAに提出した報告書(2011年4月4日)
(注2)『東電テレビ会議49時間の記録』宮崎知巳他編(2013年9月27日)
○ 今後、福島原発事故のさらなる究明により、原発再稼働について多くの方々の論争がなされるよう期待し、さらに、この論争を被災者救済の損害賠償と汚染処理に反映させ東電の無過失責任ではなく、業務上過失責任と汚染者負担の原則により、福島原発事故の外部不経済を東電の業務に内部化させるため、東電資産(発電所、送配電施設など)の売却についての理論的根拠としたい。
○近日発行されるパンフレットの目次を紹介
(たんぽぽ舎より3月中旬に発行予定。No93、B5判、32頁、予価400円)
目次
第1章 福島原発・冷却材喪失事故の詳細
1-1 非常事態との認識なくECCSを何度も止めた1号機
1-2 風向き考えずベントして福島県民を被曝させた2号機
1-3 データ空自の15時間、事故最終段階だった3号機
第2章 福島原発・臨界爆発事故の詳細
2-1 使用済み燃料プールが臨界となり、水蒸気爆発した3号機
2-2 蓋の開いた原子炉が核暴走し、熱水を吹上げた4号機
第3章 科学者・技術者の責任を問う
3-1 基本データの計測不能が大事故にした
3-2 使い物にならなかったECCS
3-3 失敗を教訓としない規制委員会
(下)につづく
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┗■2.3月の学習会・デモ案内 ☆★☆参加歓迎☆★☆
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3/1(土)学習会 13:30開場 14:00開会 参加費:800円
「福島第一原発の今」 こんなにアブナイ、フクイチ
お話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
3/1(土)集会 13:30~16:00 豊島公会堂
福島原発事故から3年 拡大する被害 これでも罪を問えないのですか!
被害者証言集会 お話:広瀬隆さん、李政美さん
3/6(木)学習会 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
足尾鉱毒事件 田中正造の戦略に学び、福島の運動に生かす
お話:菅井益郎さん(たんぽぽ舎アドバイザー)
3/7(金)官邸前行動 18:30~20:00
再稼働を阻止しよう、原発現地応援官邸前行動
主催:再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
3/9(日)大行動
原発ゼロ★大統一行動~福島を忘れるな!再稼働を許すな!
ア.13:00~14:00 日比谷野音 主催:反原連ほか
イ.14:15~15:00(45分)東電本店前合同抗議
柏崎刈羽原発再稼働するな! 福島の汚染水を止めろ!
共催:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
ウ.15:30~17:00国会議事堂正門前大集会 主催:反原連ほか
3/14(金)いつもの金曜官邸前抗議行動
全ての原発は止まっている!首相官邸前抗議 18:00~20:00
主催:首圏圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
※3月21日(金)、28日(金)も実施します
3/15(土)集会・デモ 日比谷野音 13:30開演 14:30デモ出発
フクシマを忘れない!さようなら原発 3・15脱原発集会
主催:さようなら原発一千万人署名 市民の会
3/16(日)集会・パレード!! 10:00~16:00
3.16さよなら原発!かごしまパレード
場所:鹿児島市中央公園(テンパーク)
10:00~13:00 太陽の広場(マーケットとステージ)
13:00~14:00 さよなら原発集会
14:00~16:00 NO NUKESパレード!!
主催:ストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委員会
15(土)14:00~再稼働阻止全国相談会
3/19(水)学習・討論会 19:00~21:00 参加費:800円
日本政府あて「公開質問状」の提出行動(3月24日)に向けて講演と討論
お話:広瀬 隆・山崎 久隆 資料を用意
3/21(金・休日)映画鑑賞会&トーク 13:15~16:45
【第一部】映画「ママの約束」上映 (増山麗奈監督)13:15~
【第二部】トーク 坂口しほ×増山麗奈 15:00~16:45
「全ての子どもたちが安心して育つ社会を」
参加費一部1000円、二部1000円 /通し1500円
3/24(月)国会行動 12:30~17:00 参議院議員会館1階講堂(340人)
原発立地自治体住民連合による安倍内閣あて公開質問状の提出
市民の参加歓迎!
主催:原発立地自治体住民連合、
協力:再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎気付)
※学習会・講演会で特に指定のない場合「会場」は「スペースたんぽぽ」です。
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┗■3.日本政府あて公開質問状の提出行動の呼びかけ (中)
| 私たちは、原発立地自治体住民連合という名の新しいグループです
└──── 原発立地自治体住民連合 2014年2月27日 広瀬 隆
○ そのあと、公開質問状を首相に提出します。下記の議員6人が共同代表です。
柏崎市議会議員・矢部忠夫、いわき市議会議員・佐藤和良、
岩内町議会議員・佐藤英行、敦賀市議会議員・今大地晴美、
愛媛県議会議員・阿部悦子、鹿児島市議会議員・小川美沙子、
○ 新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発の大破壊以来、耐震性の問題にくわしい矢部忠夫、福島県の悲惨な現実と葛藤している福島原発告訴団の佐藤和良、原子力規制庁との直接交渉にあたってきた佐藤英行、現在の再稼働候補のトップグループである原発銀座・福井県の今大地晴美、伊方原発(愛媛県)の阿部悦子、川内原発(鹿児島県)の小川美沙子です。
今まったく電力を生んでいない原発にかかっている巨額の費用については、静岡県(浜岡原発)の議員から説明します。
○ この日には、首都圏の市民に「できる限り多数」の参集を呼びかけます。私たち地元民と、再稼働の危険性を共有してください。また、みなさんが信頼できる報道機関の方々に、全国紙・地方紙とも取材を強くお願いしてください。もう一つ、原発立地自治体の現職議員は、毎日、続々と増え続けていますが、私たちのグループは市民からの任意の呼びかけでスタートしましたので、みなさまのお知り合いの原発地元議員さんでまだ下記の議員リストに入っていない方がいらっしゃれば、どんどんお声をかけて、賛同議員を増やしてください。
質問状にある通り、原発地元民の命と生活の危険性が無視されたまま原子力規制委員会による再稼働のゴーサインが出されようとしていることは、絶対に許すことができません。
○ 日本政府が質問状を無視しようとしても、そこから第二段階の「国会議員による質問主意書の提出」に移ります。質問主意書に対して、日本政府は、閣議決定された回答をしなければならない義務がありますので、公式回答を引き出し、そこから高次元の再々の質問攻勢によって、日本政府の不条理を徹底的に追及します。
国会事故調査委員として問題を追及してきた田中三彦さんに、この段階から専門的なアドバイスをいただけることの了解をいただきました。
以上を、マスコミで「前代未聞の大事件」として取り上げてもらわなければなりません。ここから先、「知性ある報道陣と日本政府の戦い」にならなければなりません。体験のない作業ですが、必ず実績・成果を引き出す決意です。
みなさまのスケジュールを空けておいていただけるよう、伏してお願い申し上げます。(下につづく)
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┗■4.新聞より
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◆30キロ圏でも何も言えず 「大間」差し止め 函館市長に聞く
フルMOX「危険だけ背負わされる」 事故前の基準で許可
-全国からの応援支えに 「国にモノ申す」他自治体に波及も-
電源開発(Jパワー)大間原発(青森県大間町)の建設差し止めなどを求め、北海道函館市がJパワーと国に対し、訴訟を起こす。自治体が原告となる原発差し止め訴訟は全国初だ。異例の訴訟は、他の原発周辺自治体に波及する可能性もはらむ。工藤寿樹市長は「住民と街を守る責任がある」と話す。(中略)
函館市は原発事故の防災重点地域である30キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)にある。それにもかかわらず、原発建設や稼働の同意手続きに関与できない。電力会社と締結する原子力安全協定などの対象は、都道府県や立地自治体に限られている。(中略)
大間原発の国による原子炉設置許可が、福島原発事故の前の旧審査基準によって出されていることも問題視し、その違法性を主張する。「原発事故前のいいかげんな審査指針で、許可が出されている。それに基づいて工事も再開している。そんな許可は無効だ」
大間原発が使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜた混合酸化物(MOX)燃料を100%使用する世界初のフルMOX原発であることも、大きな不安要因だ。(中略)
専門家の間では、毒性の強いプルトニウムを使うフルMOX原発の安全性を疑う意見が強い。
工藤市長は「津軽海峡は国際海峡で、ほかの地域と比べ、外国のゲリラ船も入りやすい。世界一危ないフルMOXで、世界一テロに弱い原発ができあがる」と危機感を募らせる。
(中略)
「大間原発は、電力の需給にも関係がない。最低限、新しい原発は凍結すべきだというのは、多くの人が思っていることだ。福島の反省もなく、進めるのはおかしい」と安倍政権の姿勢を批判した。(中略)
脱原発を主張する首長、首長経験者でつくる「脱原発首長会議」には、39都道府県の90人超が加入している。(中略)
首長会議の事務局長で、元東京都国立市長の上原公子氏は「公園の遊具で子どもがけがをしただけでも大問題になる。それだけ自治体は一人の命に責任を持っている。原発こそ生死に関わる問題で、他の自治体も函館に続くよう呼び掛けたい」と話す。
前千葉県我孫子市長の福嶋浩彦・中央大学院大教授は「自治体は国の出先機関ではない。地方のうねりが国を動かすケースもある。住民の立場に立ち、国に影響を与えることも、自治体の一つの仕事だ」と話した。
(2月24日東京新聞・こちら特報部より抜粋)
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