たんぽぽ舎から No.2112
- 2014年 3月 12日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2112】
2014年3月11日(火)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.たんぽぽ舎パンフレット出版(その1)新刊-3・11発行
『福島原発事故3年・科学技術は大失敗だった』 槌田 敦
★2.2014年3月9日(日)原発ゼロ★大統一行動~福島を忘れるな!
再稼働を許すな!国会正門前大集会に参加して
19人の発言の骨子紹介 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆被ばく労働者春闘3・14報告集会 現場からの声と要求
場所:千駄ヶ谷区民会館2F
主催:被ばく労働を考えるネットワーク
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※3/13(木)原子力規制委員会への抗議行動へご参加を!
再稼働原発を決めるな!「再稼働ありき」の「審査書案」を作るな!
日時:3月13日(木)12:00~13:00
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル、
六本木又は神谷町から徒歩数分)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797
(東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付)
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┗■1.たんぽぽ舎パンフレット出版(その1)新刊-3・11発行
| 『福島原発事故3年・科学技術は大失敗だった』
└──── 槌田 敦
福島原発事故を、物理学会とたんぽぽ舎の仲間の協力を得て研究してきました。
この事故は、この3月11日で3年も経つのに、未だに闇の中です。たとえば、建屋の爆発ですが、1号機は横に広がる白煙爆発、3号機は縦に伸びる黒煙爆発、4号機は長期間爆発が続ました。これが3つとも水素爆発というのはウソです。
4つの事故調が参考にしない重要資料(トレンドデータ)があります。これは、事故の最中に発表され、IAEAに報告されたデータ(保安院11年4月4日)で、東電にはこの時期にはウソをついたり、隠したりする余裕が無く、基本資料です。
まず、事故は地震で鉄塔が倒れ、外部電源が来なくなったことで始まりました。これにより原子炉の温度、圧力、水位などの測定が不能となって、原子炉の制御方法が分からなくなりました。このトレンドデータによれば、1号機と2号機で7時間、3号機では15時間も計測が完全空白です。事態がわからなければ対策の立てようがないのです。
1と3号機では、圧力と水位が測定できた時には原子炉は空焚きから原子炉底抜けの最終段階でした。2号機では、3日間は原子炉は健全だったのですが、温度の測定ができていないため、運転操作に失敗して原子炉を空焚きから底抜けにしました。科学技術の大失敗です。
東電は、2号機の格納容器に溜まった大量の放射能をベント(環境に放出)して、福島県民を大量被曝させました。東電は2号機ではベントしていないと抗弁し、すべての事故調はこれを容認していますが、これはまったくのウソです。
しかも2号機の放射能は南東の風で浪江町、飯舘村方向に流れたのですから、東電はこれを住民に公知しなければなりません。しかし、東電はそれもしなかったのです。ベントだけなら業務上過失ですが、公知しなかったことは未必の故意による犯罪です。
このような事実を上記パンフレットに書きましたので、福島の救済と再稼働阻止にご利用ください。 (たんぽぽ舎パンフNo93 B5判 32頁 頒価400円)
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┗■2.2014年3月9日(日)原発ゼロ★大統一行動~福島を忘れるな!
| 再稼働を許すな!国会正門前大集会に参加して
| 19人の発言の骨子紹介
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 翌日の東京新聞には、国会周辺で脱原発のデモがあり約3万2000人(主催者発表)が声を上げたとあった。9日は、青空が広がり比較的暖かかった。ステージ前に到着した時は、ジンタらムータ&リクルマイが「しっかり平和に生きる権利がある。この運動を退化させてはいけません」と述べ、福島・東北の民のために歌を披露していた。続いてミサオ・レッドウルフさんが主催(首都圏反原発連合ほか)挨拶をされた。汚染水はもれ続け、収束の目処も立っていない中での再稼働を批判し、気持ちを新たに未来に向けて原発ゼロを目指すと力強く結んだ。以下、登壇された方(敬称略)の話を簡単にまとめる。
○1.三宅雪子(生活の党):原発ゼロを目指すのは当たり前。推進するなんてとんでもない。輸出するなんてとんでもない。再稼働なんてとんでもない。復興が進んでいると言ったがとんでもない。原発ゼロに向けて皆さんと一緒に頑張る。
2.志位和夫(共産党):日本で動いている原発がないのは、ここでの運動が90回以上続いているから。政府はエネルギー基本計画を今月、可決しようとしている。原発は重要なベースロード電源と言うことは、一定割合は原発が占めていく。新増設が必要と経団連会長が言っている。(その根拠とは裏腹に)原発は高コスト電源だし、事故が起こったら不安定電源である。
3.笠井亮(共産党):福島を思うとき原発NOの気持ちはゆるぎない。
4.吉良よし子(共産党):絶対に廃炉にするまで声を上げ続ける。
5.生方幸夫(民主党):風化をさせたい人が風化したと言っているに過ぎない。地震によって本体が破損した。原因究明もしていないのに、地震の多いトルコに輸出は許せない。原発ゼロの日本を目指していきましょう。
6.菅直人(民主党):昨日、札幌で行われた「泊原発の廃炉をめざす会」に参加してきました。今が正念場。原子力規制委員が原発立地から30キロの市町村に避難を決める防災計画を出すように言っている。しかし札幌は被害にあうので止めて欲しいといっている。原子力規制委員は世界一安全に厳しい基準で判断はしても、住んでいる人に対する安全は判断しないと言っている。事故を起こせば、安全に逃げることも何年も戻ることもできない。
7.小宮山泰子(生活の党):県の調査を基に出したものを「風評被害。可哀想。議事録から外せ」と言われた。国民がもっともっと立ち上がり、真実を出させるようにしなくてはならない。
8.渕上太郎(経産省前テント広場):原子力規制委員が合格かどうかを決める。地元の行政が避難を決める。しかし政府が再稼働を決める時、避難できるかは考慮されない。
9.柳田真(再稼働阻止全国ネットワーク):13日に規制委員会が再稼働の一番手、二番手を発表する。原発現地である川内、大飯、高浜の人は、事故を起こしたら福島のようになると、とても心配している。規制委員と一ヶ月前に交渉した。〈Q.合格したら事故は起きませんか。A.事故は起きないとは言えない。Q.世界最高ですか。A.いいえ、最低の基準です。後は事業者の責任です。〉どうしたら阻止できるか。一、東京の金曜行動はすごい力になっていて、全国がこれに励まされているという。二、16日にかごしま1万人集会(川内原発)が開かれるので、そこに一緒に行って盛り上げたい。(このような行動をすることのほか)電気はなくても3年間大丈夫だったことを語りましょう。
10.井上としひろ(さよなら原発1000万人アクション):ここ1,2ヶ月が山場。60~70パーセントの人が原発ゼロを求めている。しかし安倍政権は原発推進で核燃サイクルもしていく。これを跳ね返すには我々の運動をもうひと頑張りすること。15日に日比谷で、9月23日に代々木で大きな集会を開催しますのでご参加下さい。
11.吉川利明(原発をなくす全国連絡会):農家の人は風評被害がひどいので作るのを諦めた人たちもいる。東電は賠償をしようとしない。今、160箇所で立ち上がっている。
12.吉岡達也(脱原発世界会議):このデモは大事。世界に対して原発をなくそうという発信源になっている。韓国にある原発から福岡まで200キロであり、また玄海原発は韓国にどのような迷惑をかけるかと考えると、世界で繋がっていかねばならない。
13.チェ・ヨル(韓国 環境財団・代表):人間が自然を捨てると、自然も人間を捨てる。原発事故はどこでもある。韓国と日本が連帯していくことを願っている。島根原発はプサンに近い。2012年に全国46箇所で脱原発都市宣言をした。
14.ケンドラ・オーリッジ(アメリカ グリンピース エネルギーキャンペーナー)&高田(通訳):アメリカには99基の原発がある。それぞれ反対の市民がいて、日本のことを見ている。ここに集まっている皆さんが勇気づけになっている。
15.福島みずほ(社民党):国会の中で原発ゼロを成功させたい。超党派の勉強会の中で再稼働反対を訴えていく。東海第二は100万人、浜岡は77万人もいて避難訓練はできない。その観点からも攻めて行きたい。
16.台湾四五六反核運動からのメッセージ・服部至道(首都圏反原発連合)による読み上げ:昨日、台北市では13万人がデモをした。毎週金曜日午後6時から四・五・六反核運動を行っている。金曜官邸前抗議行動から影響を受けている。2012年3月11日には22万人の市民がデモをした。建設中の第四原発は7割の人が廃止にと願い、映画監督や俳優など多くの著名人が反対している。
17.ヘレン・カルディコット医師(ノーベル平和賞)からのメッセージ:3月8日は京都で「未来をになう子供たちの為に、今、私たちにできること~フクシマ惨事から3年、現状と課題~」として(小出裕章助教と)講演会。3月9日は京都民医連懇談会に参加しているのでこちらに来られない。未来をになう子供たちの為に原発はあってはならない。
18.中村きくえ(八幡浜・原発から子供を守る女の会):伊方は再稼働を二番手にやるのではないか。毎月11日には原発のゲート前で座り込みをしている。県外からも、またボートで海からも来る。再稼働阻止に力を貸してください。(四国電力が建てた)立派な会館があるがこれまで(原発に反対する人には)使わせてくれなかった。ところが今回、伊方町民会館を34年ぶりに借りられた。長年原発に賛成してきた(今は反対の)井戸川・前双葉町長の講演は勇気づけられる。※88年に反原発ステッカー事件があり、中村さんは当事者である。「伊方原発出力調整実験反対集会」の呼びかけを書いた手のひら大のステッカーを、歩道橋になどに貼っていたら、現行犯逮捕された事件である。裁判では、警察・検察の違法性とともに、すぐに現状復帰できるステッカーを貼っただけで、有罪とした裁判所の姿勢も明るみになった。
19.アユム☆グリーンレモン(伊方原発とめまっしょい若者連合)によるコール、ATSによるエンディングライブで締めくくられた。
○ 金曜官邸前抗議行動が全国の原発現地の人々を励ましていると柳田さんは述べられたが、世界で原発反対を訴えている人々をも勇気づけているのだと分かった。逆に今回、海外から登壇されたりメッセージを寄せてくれた方がたくさんいたことに、こちらもまた励まされた。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆被ばく労働者春闘3・14報告集会
現場からの声と要求
日 時:2014年3月14日(金)18時30分開始
場 所:千駄ヶ谷区民会館2F(JR原宿駅・地下鉄明治神宮前)
報 告:一連の取り組み、現場からの声
ゲスト:井戸川克隆さん(前・福島県双葉町長)
主 催:被ばく労働を考えるネットワーク
〒111-0021東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館気付
090-6477-9358(中村)/info@hibakurodo.net
郵便振替 00170-3-433582
被ばく労働を考えるネットワークは、この2月・3月を「被ばく労働者春闘」と位置づけ、現場労働者の声を集めた要求書を作成し、3/14にゼネコンや東電、関係省庁に対してぶつけていきます。そして、一連の行動の集約として、3/14の夜、報告集会をもちます。
■3/14統一要求書申し入れ行動・スケジュール
9:00 前田建設工業(15分前に本社前集合)
10:30 東京電力(15分前に本店前集合)
14:30 環境省、厚労省、経産省(15分前に参議院議員会館集合)
統一行動と報告集会への、多くの皆さんの参加を訴えます。
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