【賛同を!】「反原発」に名をかりた闘争妨害を許さない
- 2014年 3月 20日
- 交流の広場
- 新孝一
3月11日夜の東電前の抗議行動に「我道会」を名乗る右翼集団が押しかけ、執拗な集会妨害をおこないました。(東電前アクション!による報告http://antitepco.ldblog.jp/archives/36941226.html)
彼ら妨害者たちは、同日の昼に行われた「3.11天皇出席の震災3周年追悼式典 全国一斉黙祷反対集会・デモ」に、東電前アクション!が賛同したことをもって「カウンター」をかけたわけです。
私自身は、この昼の行動に参加した後、仕事を終えて遅れて東電前の行動に参加したのですが、そのときはすでに右翼の妨害のまっ最中で、とても驚きました。
昼間の行動(右翼は、いつものように反天連がやったと騒いでいますが、別のグループを中心に準備され、呼びかけた行動です。もちろん反天連も、賛同団体としてこれに協力しました)についても妨害がありました。それも不当なものだと思います。しかし、天皇出席の国家式典に反対する行動への「カウンター」であれば、右翼の論理としてはまだわかります。けれども、これとは別の、東電に対する抗議行動まで、主催団体が昼間の行動に賛同していたからといって妨害してよいとし、さらにはゲストとして発言した避難者や、収束作業従事者にたいしても口汚く罵る行為は、決して許すことはできません。
昼間の行動を担った実行委員会から、以下のような共同声明の呼びかけが出ています(http://hantenhangenpatsu.hatenablog.com/)。私たちもこれに賛同し、拡げていきたいと思います。
多くの方がご一読のうえ、賛同していただければと思います(個人・団体を問いません)。どうぞ宜しくお願いします。
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「反原発」に名をかりた闘争妨害を許さない
「共同声明」のよびかけ
東電福島原発事故から3年目を迎えた「3・11」、政府は「東日本大震災追悼式」を開催しました。式典は「君が代斉唱」・黙祷に続いて、「東日本大震災犠牲者之霊」の木柱をおしたてた祭壇で、安倍首相が「復興」こそが「犠牲者の御霊に報いる途」として「強靭な国づくり」のため「前をむいて進んでいく」と宣言し、天皇も「国民皆が心をひとつにして寄り添っていくことが大切」とよびかけました。追悼式典は、原発事故の原因を「未曾有の天災」とすることで原発事故を引き起こした国家責任、謝罪・賠償責任を放り出し、被害者も加害者ももろともに「日本国家の再興」「経済復興」を進めようというのです。そのもとで、原発再稼働・「日の丸原発」輸出の推進がはかられています。今年も各地で行われた、学校や職場、地域での一斉黙祷・弔旗掲揚など一連の「追悼」も、この天皇を先頭に押し立てた国家式典にあわせておこなわれることで、統合された「国民式典」の一部分にならざるを得ません。この「もうひとつの8・15式典」は、今後も原発政策推進を背景に継続されることでしょう。
私たち「3・11行動実行委員会」は、これに反対し、「3・11天皇出席の震災3周年追悼式典-全国一斉黙祷反対!集会・デモ」を多くの方々の支援のもとに共同闘争として闘いました。当日は「3・11行動」の闘争スローガン「追悼式典反対! 天皇とともにする一斉黙祷反対! 弔旗掲揚反対!政府・東電の事故責任逃れを許さない!謝罪・賠償を行え! 再稼働・原発輸出をとめよう! 核燃サイクル阻止・いっさいの再処理施設を閉鎖せよ!」を掲げて、J・パワーから銀座、東電本社前を通るデモをしました。
私たちのデモに対しても、右翼の「在特会」「男組」「我道会」や複数の街宣右翼による暴力的な妨害が試みられました。このうち、「3・11行動」の闘いを「愚行」として「破邪顕正に徹する団体である以上、この愚行を決して赦さない」として闘争破壊を宣言していた「我道会」は、当日夜におこなわれた「東電前アクション!」主催の東電前抗議現場に対しても現場に押しかけました。そして原発事故から避難されている方の発言も含め、すべての集会発言に対して下品な嘲笑、“罵声”を浴びせ続けたのです。集会参加者から彼らに対する抗議の声があがるや、車道を越えていっせいに集会に突入をはかろうとするなど妨害をくりかえしました。さらにその後も、「東電前アクション!」をターゲットにした卑劣な脅迫的言辞や暴力的威迫がインターネット上で繰り返し続いています。
彼らは「東電前アクション!」が「3・11行動」に賛同・参加していたことを攻撃の理由にしています。「反国家式典」行動に賛同したことをもって、東電に抗議する運動をも潰そうとしたこの妨害は、より踏み込んだ悪質なものです。彼らの動機は「天皇制を批判する者は許さない」の一言に尽きます。私たちは東電前での闘争妨害・破壊行為も「3・11行動」を共に闘った私たち総体への攻撃ととらえざるをえず、断じて許すことができません。
今回のような暴挙、闘争破壊を狙った行為を許せば、自分たちと思想、価値観の異なるものは、反原発をはじめとするさまざまな運動や集会などの場から排除しても許されるという彼らの主張を容認することになります。
私たちは反原発やさまざまな運動課題を担っているすべてのみなさんによびかけます。
「反原発運動」に名をかりて、意見や立場の違う者を脅迫や暴力的妨害で運動から排除する言動を許さず、ぜひともに声をあげてください。下記の声明に賛同をよろしくお願いします。
賛 同:個人・団体のどちらも募ります。
*チラシやブログで公表します。お名前(ふりがな)、公表の可否を明記願います。
送り先:メールアドレス hanten_net@yahoo.co.jp
締 切:2014年3月末
<共同声明>
1、「3・11行動実行委員会」賛同者・賛同団体への天皇主義右翼による闘争妨害、威迫行為を許しません。
2、自分たちと意見や立場を異にする運動体や個人に対する暴力的排除、攻撃のいっさいを許しません。闘争圧殺や弾圧には、力をあわせてたちむかいます。
3、原発事故ならびに事故後責任のすべての責任者に謝罪と被害者への完全な賠償を要求します。
4、日本国家の原発再稼働、原発輸出に反対します。
5、放射能汚染下で生活、労働を強いられているすべての労働者市民の健康被害をくいとめ、生活と権利侵害、健康被害に対する賠償と補償責任を果たすことを求めます。
以上
「3・11行動実行委員会」
連絡先:電話&ファックス 03(3446)9058 /メールアドレス hanten_net@yahoo.co.jp
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