27日学習会 「健康影響否定のための初期被ばく線量推定を批判する」(東京・茗荷谷)
- 2014年 3月 26日
- 催し物案内
- T.kazu
田島直樹・温品惇一
「放射線被ばくを学習する会」共同代表
http://www57.atwiki.jp/20030810
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昨日3/25の毎日新聞は、このような事を報じています。
1面トップと、3面の長文解説記事です。
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<福島原発事故>被ばく線量を公表せず 想定外の高い数値で
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毎日新聞 3月25日(火)7時0分配信
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/fukushima_return/?id=6111407
◇内閣府のチーム、福島の3カ所
東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の解除予定地域で昨年実施された
個人線量計による被ばく線量調査について、内閣府原子力被災者生活支援チーム
当初予定していた結果の公表を見送っていたことが24日、分かった
関係者によると、当初の想定より高い数値が出たため、住民の帰還を妨げかねない
との意見が強まったという。調査結果は、住民が通常屋外にいる時間を短
見積もることなどで線量を低く推計し直され、近く福島県の関係自治体に示す見込み。
調査結果を隠したうえ、操作した疑いがあり、
住民帰還を強引に促す手法が批判を集めそうだ。
(以下略)
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今朝のNHKは
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140325/k10013234901000.html
避難指示の住民検診結果の誤記入が900件以上に
3月25日 22時27分
これらは外部被ばく線量の『過小評価』です。
いっぽう内部被ばく線量の『過小評価』も。
今朝の毎日は、
東電:被ばく線量低く評価 事故直後作業の142人
http://mainichi.jp/select/news/20140326k0000m040152000c.html
毎日新聞 2014年03月26日 00時00分
安定ヨウ素剤を飲ませたから、
放射性ヨウ素による内部被ばくは、ゼロにリセットされた
というのですから驚きです。
だったら何故、
『あのとき、子どもたちに安定ヨウ素剤を飲ませなかったのか!』
憤りを感じます。
きっと今は、このような『放射線教育』が
原発事故収集作業員に対してなされているのでしょう。
当初やるべき事をやらなかったことを棚にあげて
『過小評価』に奔走しているのです。
「初期被ばく量推定」という
関係学者総動員の「頭脳プレイ」も、その流れのひとつです。
そこで
私たち「放射線被ばくを学習する会」としては、
こうした動きを『市民』としてチェックするために、
「特別学習会を」開催することにしたのです。
市民、科学者、メディアの皆さま、
ふるって御参加ください。
※今夕17時からの環境省専門家会議で
崎山比早子博士が参考人意見を述べるということです。
27日の「特別学習会」には崎山さんもご出席の予定なので、
ご感想が伺えるかもしれません。
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2014/03/27 放射線被ばくを学習する会
【甲状腺初期被ばく検証プロジェクト】
「健康影響否定のための初期被ばく線量推定を批判する」(東京・茗荷谷)
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3月27日(木)13:30~17:15
政府側は、フクイチ発災から3年たって、帰還促進・補償打切りに弾みをつけるため、
放射線と健康との関連問題にケリをつけたいと、
・ 環境省<健康管理のあり方に関する専門家会議>
・ 福島県県民健康管理調査検討委員会、同「甲状腺検査評価部会」
・ IAEA国際専門家会議(2/17-21@ウィーン)
・ 「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ」(2/21-23@品川)
・ UNSCEAR2013 Annex A(フクイチ科学報告部分)の4月発表予定
など、活発な動きを見せています。
私ども「学習する会」では、
政府側のこのような動きをから疑問点を抽出した上で
関係機関に質問状を送達するべきとの、おおむねの考えを持つに至りました。
しかしながら、個別の疑問にかかわりすぎて全体が見えなくなる恐れが
あったり、知識の狭さからくる困難もかかえています。そこで私たちは、
こうした動きをどう捉えたら良いのか、皆様からアドバイスをいただくために、
月例の学習会とは別に、フリーディスカッションを中心にした
「特別学習会」を開くことにしました。
多くの市民の方々、市民とともに歩む科学者、メディアおよび
市民メディアの方々にお集まりいただき、
ご教示いただきながら理解の共有を図って参りたいと思います。
資料代:500円
放射線被ばくを学習する会
甲状腺初期被ばく検証プロジェクト
参加申込み:anti-hibaku@ab.auone-net.jp
詳細:http://www57.atwiki.jp/20030810/pages/94.html
3月27日(木)13:30~17:15
1、問題提起
2、アドバイスとフリーディスカッションA
(理解を深め共有するために)
3、アドバイスとフリーディスカッションB
(質問状などアクションプログラム)
アカデミー茗台(みょうだい)学習室A
(map短縮URL)http://p.tl/BcIT
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★参考資料
●今中哲二「飯舘村住民の初期外部被曝量の見積もり」 科学2014年3月号
●study2007「初期小児甲状腺被ばく調査(スクリーニング)の再評価
のために――過小評価をもたらす要因とバックグラウンドを考える」 科学2014年4月号
●井田真人「曲解されたUNSCEARレポート」 科学2013年4月号
●島薗進「災害時の科学者・研究者の責任……
『放射線の健康への影響と防護分科会』は医療・学術倫理にそう行動をとったか?」
http://shimazono.spinavi.net/?p=421
続(1)、続(2)もあり
●miakiza20100906「チェルノブイリ甲状腺がんの歴史と教訓」
●cyborg001「福島の子どもの初期被ばく問題について(前篇)」
(後編)などもあり
●早川正美「報告書~放射性ヨウ素の初期被曝推定について~」福島集団疎開裁判甲228号、2013年。
●報道ステーション2014年3/11特集について
http://www57.atwiki.jp/20030810/pages/98.html
●福島県福島県県民健康管理調査検討委員会
●環境省「健康管理のあり方に関する専門家会議」議事次第・資料・議事録一覧
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01.html
●放医研「事故初期のヨウ素等短半期による内部被ばく線量評価調査」2013年2月
http://clearinghouse.main.jp/web/env_0016.pdf
●原子力安全委員会資料「小児甲状腺被ばく調査に関する経緯について」平成24 年9 月13 日
https://www.nsr.go.jp/archive/nsc/info/20120913_2.pdf
●「報道ステーション」についての 福島県立医大センターの見解
http://fukushima-mimamori.jp/urgent-info/2014/03/000125.html
●同上、環境省環境保健部桐生参事官の見解
http://www.env.go.jp/chemi/rhm/hodo_1403-1.html
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