沖縄現地からの通信<通信1>(3月24日)
- 2014年 3月 30日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2014年3月30日 連帯・共同ニュース第321号
東京を出たときは習慣的に冬を纏って出た。那覇空港は明らかに観光客然とした装いの人たちはごった返していた。空港を出てみると長袖のポロシャツとセーターが邪魔であることに気がつき化粧室へ戻り下着と半袖のポロに着替える。流石に沖縄であった。沖縄は沖縄らしく時が流れていた。
牧港のドミトリーでチェックインを済ませ、旅装を解き、野嵩口の座り込み場所へ急行する。座り込み場所に午後3時10分に着く。誰もいない。三枚の長いオスプレイ無用の横断幕が金網のフェンスでその場所のその場所らしさを主張していた。此処は毎日午後3時から5時までの行動の筈であるが、と不審に思い近くにある「普天間爆音訴訟団」の事務所へ急いだ。事務所には三人の人がユンタクをしていた。既に顔見知りの人たちばかりであった。すんなりとユンタクの中へ這入っていった。普天間の現在の状況を確認すると以下のようなことが解った。
*以前は午前8時から10時までを城間勝氏ら平和連絡会が行動し、午後3時から5時までを赤嶺氏ら普天間爆音訴訟団とカマドゥグアが行動していたが、公安・基地警備・宜野湾市警及び右翼がこれらの行動に対して嫌がらせ(特にカマドゥグアのフェンスに対してのリボン結び等への)をするため、それぞれの行動が孤立しないように普天間爆音訴訟団の行動時間を午前10時から12時までにしたという。この時間変更後、やや嫌がらせは弱くなった。特に右翼の行動は(少なくとも今は)影を潜めているという。
辺野古の状況に詳しい人が以下の事を説明してくれた。
*新聞報道などによると、昨年末の知事による「公有海面埋め立て承認」 を受けて、今年一月に工事区域の調査・設計を広告したこれにより下記の進 行予測が成り立つ
① 調査・設計の業者契約 2014.03 中
② 辺野古でボーリング調査 一年間
③ 埋め立て工事 五年間
④ 代替え施設完成 2022以降
*これに対し、名護市長の権限は現時点で下記の内容が判明している。
① 作業ヤードとなる辺野古漁協周辺の使用
②燃料タンクなどの設置
③指導の使用
④キャンプシュワブ内の開発行為に伴う文化財調査
⑤シュワブ内私有地からの土砂取り
⑥美謝川の付け替え
⑦シュワブ内への水道施設設置
⑧漁場内での開場ボーリング調査に伴う岩礁破砕
これらの内容につき名護市長は①、②、⑦の工事は認めないとしている
午後6時より野嵩口において「ゴスペルの会」にカマドゥグアが合同してオスプレイ駐在撤廃と抗議行動に対する権力の弾圧(及び右翼の嫌がらせ)に対する抗議集会が開かれていた。約20人が参加していた。(富久亮輔)
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