沖縄現地からの通信<通信3> (3月26日)
- 2014年 3月 30日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2014年3月30日 連帯・共同ニュース第323号
今朝も大山口の行動に参加する。朝5時に起床するが外は闇に包まれている。薄明るくなるのが6時半過ぎ。陽が出るまでは肌寒い。沖縄と言えども完全に初夏とは言えない。相変わらず十人以上の高齢者が元気な声で海兵隊の出勤風景に抗議の声を投げかけている。
17時からは共産党系の十数人が国道58号線を走る通勤の車に普天間基地の撤収やオスプレイ配備撤回の抗議を始める。この行動は午前7時から8時までの一時間で行われる。この行動に参加し、8時に名護経由で高江へ向かう。
新聞報道で「防衛局は100隻の船(たぶん漁船)とボーリング調査時に(護衛隊として)契約したと発表した。噂によると一隻/日の契約金が5万円であるらしい。100艘が総出で一日500万円。一ヶ月で1億5千万円。俄には信じがたい話であるが、安倍晋三首相はいくら官房機密費を使おうが、県民の批判を浴びようが、民意を無視して、「私は、何度も何度も何度も何度も何度も地元に説明をしました」と高揚感たっぷりの児戯に等しい小芝居を展開しながら、強行する可能性は排除できない。しかし、100隻も大浦湾に揃えば大浦湾は漁船で真っ黒になる。阻止する側の漁船だって30隻は集合すると思えば海上の混乱は如何ばかりか。怪我人が出ないことを祈るばかりである。
こうして調査される大浦湾の海底は1950年代に米海軍の軍港予定地として、二度にわたってダイナマイトで珊瑚礁が吹き飛ばされた歴史を持つ。その蛮行を取材し、記録に留めたのが人民党の機関誌である「人民」の記者であった知念忠治氏である。当時、民政府の監視厳しい中での取材には決死の覚悟があったとも聞くが、氏は高江の婦女に対する兵隊の暴行事件やベトナム村事件取材も敢行している。(富久亮輔)
沖縄での現地行動に参加している富久さんからのレポートを断続的ではあるがお送りします。年末の仲井真知事の埋め立て承認、名護市長選でそれに反対する稲嶺氏の当選と激しい動きの続く沖縄ですが、こちらにはなかなか情報は伝わってきません。そうした中で沖縄の動きを伝えていただこうと思っています。通信の順が混乱してしまいました。僕の不手際でした。お詫びいたします。(三上治)
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