今、尖閣ビデオを観ました
- 2010年 11月 5日
- 交流の広場
深夜自宅に帰って、パソコンを開いたらニュースで尖閣列島海域での海上保安庁艦艇への中国漁船の衝突ビデオがユーチューブに流出した、と流れていたので観ようとしたら、簡単に観られた。感想を述べておく。
観たビデオは6本。全部で1時間ほどの分量であろうか。巡視船「よなぐに」からのもの、「みずき」からのもの、「はてるま」からのそれぞれ撮影されたものである。3本がはじめに当てられた「よなぐに」からのもので、2本が次に当てられた「みずき」からのもの、最後の1本が「みずき」が当て逃げされる様を「はてるま」が撮影しているものである。
やはり、朝早く、晴れ渡った海の上での大海原は美しい。緩やかに揺れる「よなぐに」の上での、「きゅうまるまるまる、撮影開始」から、「あ、本船に当てました。・・・・・・本船に衝突しました。・・・・・・該船は本船左舷船尾に衝突し、そのまま逃走している。ただいまの時刻、ひとまるひとろく。」も長閑だ。もちろんそうした情況に至るに到った、巡視船の執拗な操業妨害活動に中国漁船「ミンシンりょう5179」が頭に来たのであろう、展開もよく分かる。
ただ、率直な感想を言えば、海上警察活動というのは、なんと穏やかなものか、主権者国民にも普段からこれくらい穏やかにして居れよ、と言いたいくらいのものだ。外人さん、お外国様には気を遣う事半端なものではない、ということだろう。
もう一つの「みずき」当て逃げなどは、海上保安庁は全体として、気が緩んでいる、としか考えられないものだ。すでに、「よなぐに」が当て逃げされ、「ミンシン漁5179」は全速前進で逃げている。これを、「みずき」が追尾し、追い抜く、すると「ミンシン漁5179」は速度をゆるめる。これを、「みずき」も「はてるま」も停船命令を聞き入れたものと、まず判断しているのだ。油断がビデオから聞こえてくる。そして、突然の全力前進で、再びぶつけられ、逃走されるのだ。
恥ずかしいよね、と言うのが感想だ。海上保安庁は昭和天皇と意を通じ海軍の人材を保存し、海上自衛隊(海軍)再建の母体となった、元来が諜報センスがあるはずの組織だった。それも、過去、今は幻という事か。
陸の権力の欲と面子の手先と為って、元気で少し暴力的な体質を持つ、余所の権力支配下の人民と喧嘩をして、怪我をしても死んでも浮かばれないからな。組織暴力体の一員であるならば、死ぬのも仕事のうちだが、納得できる組織で死ね。今の日本のような、オーナーの居ない組織で死ぬな、とまじめに忠告しておく。
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