4月27日「62年目の『4.28』を考えるシンポジウム―東アジアの中の沖縄/日本~「サンフランシスコ・システム」を超えて」
- 2014年 4月 24日
- 催し物案内
- 9条改憲阻止の会
2014年4月23日 連帯・共同ニュース第328号
62年目の『4.28』を考えるシンポジウム―東アジアの中の沖縄/日本~「サンフランシスコ・システム」を超えて
ー再度の案内 深沢一夫さんの投稿
■ アジア回帰」の米国と、台頭する中国が「競合/協調」し鬩ぎあう西太平洋。一昨年12月の安倍9条改憲政権の登場は、「領土ナショナリズム」を煽り立て、東アジアの緊張を高めている。沖縄はその最前線に立たされ、さらなる軍事要塞化が進められている。その沖縄から、日米による軍事植民地状況からの自立と解放を求める新たな「島ぐるみ闘争」が燃え広がり、米軍事戦略に深く規定された東アジアの残存冷戦構造-62年前の1952年4月28日を基点とする「サンフランシスコ・システム」(ジョン・ダワー)を揺るがしている。
■ 昨年1月末の「建白書」提出行動に象徴される「オール沖縄」の異議申立を無視するかのように、安倍政権は、「琉球処分官のよう」と評された凄まじい恫喝と札束攻勢で自民党沖縄県連、仲井真県政を屈服させ、辺野古沿岸埋立申請を承認させた。これに対する反撃はすでに始まっている。県庁は2000名を超える人々で包囲され、仲井真知事と政権に屈服した沖縄保守勢力は孤立しつつある。1月19日の名護市長選挙では、政権与党の露骨な圧力と介入を跳ね返し、「辺野古に基地は造らせない」とする稲嶺市長が大差で再選された。東アジア戦後史の中に沖縄の闘いを捉え返し、日本(ヤマト)から〈沖縄の自己決定権〉にどう向き合うのか。昨年は4.28東京シンポジウム、5.18沖縄シンポジウムが開催され、議論が交わされた。
■ 今回は、1972年「復帰」=再併合10年目に「琉球共和社会憲法C私(試)案」(1981年)を発表し、その後も「東アジア越境憲法」など〈沖縄から東アジアへ〉と活発に発信し続ける川満信一さんから新たな問題提起を受ける。そして、韓国・台湾・中国からの視点を踏まえて東アジア戦後史を振り返り、「サンフランシスコ・システム」を超えて東アジアへと連なる〈沖縄/日本〉の〈未来〉を考える。特定秘密保護法、国家安全保障会議設置、武器輸出全面解禁、集団的自衛権行使、原発再稼働へ、そして本格的に「戦争のできる国家づくり」へと暴走する安倍9条改憲政権下の首都・東京にて。4.27シンポジウムへ、多くのみなさんの参加を呼びかけます。
★コーディネーター 二木啓孝さん(ジャーナリスト、元『日刊ゲンダイ』編集部長)
★講演 沖縄から、東アジアへ川満 信一さん(詩人・思想家、個人誌『カオスの貌』主宰))
★発言Ⅰ:韓国からの視点イ・ヨンチェさん(恵泉女学園大学、日韓・日朝関係研究)
★発言Ⅱ:台湾・中国からの視点丸川 哲史さん(明治大学、台湾・大陸中国・東アジア文学・歴史研究)
★沖縄現地からのメッセージ:安次富浩さん(ヘリ基地反対協)山城博治さん(平和運動センター)
・日 時 2014年4月27日(日) 13時半―17時
・会 場 東京都・文京区民センター3A(℡03-3814-6731)
・資料代 500円
・主 催 「東アジアの中の沖縄/日本」実行委員会、協賛:9条改憲阻止の会
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川内原発再稼働反対現地行動参加に向けた決意を固める首都圏・関東レベルでの集会についての打ち合わせ会のご案内
■ 原子力規制委員会は3月13日、九州電力川内原発を最優先させて適合審査を行うことを決定しました。安倍内閣は4月11日、民主党政権が2012年に決めた原発ゼロの基本方針を全く無視する新エネルギー基本計画を閣議決定しました。そして川内原発を 再稼働させることで、それを全国の原発再稼働に繋ぎ、彼らのエネルギー計画を実行していこうとしています。もちろん、3年前の東電福島原発事故はまだ続 いており、何も問題は解決していないのです。
■ 安倍内閣はまた今国会で、憲法解釈をもって集団的自衛権を可能とする閣議決定を行おうとしています。原発推進、集団的自衛権、TPPなどについて、国 民大多数が反対しているにもかかわらず、国会での多数の力を背景に強引に進める手法は我が国憲政史上でもまれに見る極めて反動的な事態です。川内原発再稼働が全国の原発再稼働の突破口となるのは明らかです。川内原発の再稼働に反対する具体的闘いは、原発に反対し原発再稼働に反対する全国的 な声、その運動を川内原発に集中する、全国的な闘いとならなければなりません。
■「川内原発再稼働反対首都圏総決起集会(仮称)」は、川内原発再稼働阻止の現地行動(鹿児島あるいは薩摩川内市)を具体的に呼び掛けるための、東京ないし首都圏・関東における決起集会をイメージしています。この集会の意義は、川内原発再稼働反対の現地行動に参加する者、これを財政的に支援する者の決意を固めることにあります。川内原発再稼働反対の現地 闘争に参加する決意を固めること、これを内外に示すこと、川内現地での闘いに参加する財政的支援問題について広く協力を呼びかけよう、というもので す。
■ 川内原発再稼働に反対する全九州レベル、また関西レベルでの準備も進んでいます。この集会に向けて、原発に反対する全ての人々、団体・グループの代表の皆様による「打ち合わせ」の会を下記の要領で行いたいと思います。
首都圏総決起集会のための打ち合わせ会
・日 時:2014年4月28日(月) 19時~21時
・場 所:たんぽぽ舎「スペースたんぽぽ」(水道橋下車、ダイナミックビル4階)
・打ち合わせ会の呼び掛け:経産省前テントひろば
(連絡先:090-3919-0604、070-6473-1947)
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