(メール転送です) 東京オリンピックからの名誉ある撤退 (元スイス大使:村田光平先生からのメールです)
- 2014年 4月 30日
- 評論・紹介・意見
- 東京オリンピック田中一郎
元スイス大使・村田光平先生からいただいたメールです。
いただいた別添WORDファイルとともに拡散いたします。
●村田光平 オフィシャル サイト
http://kurionet.web.fc2.com/murata.html
●▶ 元スイス大使 村田 光平氏のインタビュー 4号機について – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gAv8WAU-pv8
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田中一郎様
日本が直面しているのは国家危機であるとの思いから発信を続けております。
安倍総理宛メッセージをお届け致します。
事故処理に最大限の対応をするために東京オリンピックを返上するという名誉ある撤退を示唆する内容です。
私見を伝える別添のケネディ大使宛メッセージも添付いたしました。
国際オリンピック委員会に専門家の警告が届いたことから、もし東京に専門家が来てモニターすることとなり、
その結果、大会中止 となったら、日本を震撼させる大混乱が予見されます。
日本の信用が一挙に地に落ちる危険性を否定できません。
海外では福島第一の汚染水問題など情勢悪化を伝える報道が絶えません。
福島第一からの大気への、そして海への放射能の放出が続き、事態の悪化が深刻に懸念されております
東京オリンピック大会のマニュアル の和訳の依頼を受けた方によればあり、全部で14くらいあるうちの2ファイル少々を
引受け、今年初めに納品したそうですが400字の訳文で約500枚もあったそうです。
オリンピックがいかに膨大な作業を必要とするかが察せられます。
IOC中立調査団の日本派遣を待つという決断の先送りの代償はあまりにも大きいことが憂慮されます。
調査の結果が「under control」を確認することとなる見込みがないことは自明です。
いずれにせよ、事故処理の国策化は待ったなしです。
村田光平
追伸 竹田JOC委員長宛メッセージを別添いたします。反響を例示しました。
安倍晋三内閣総理大臣殿
平成26年4月21日
村田光平
拝啓
時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
オバマ大統領の来日を控え、米国関係者の間で水面下で注目されているヘレン・カルディコット博士の国際オリンピック委員長に対する申し入れに関し、ご参考までに私見を述べさせて頂きます。独立委員会の日本派遣による安全性の再調査を求めるこの動きをいつまでも無視することは出来ないと思われます。
「国際社会の信頼を回復するには、事故処理に全力投球するために東京オリンピック開催を返上する。これにより国際社会での名誉の回復も果たせる。名誉ある撤退である。この決定を先送りすれば、東京の放射線量が高すぎることを理由として巨額の投資をはじめ膨大な作業を行った後にオリンピック開催中止に追い込まれるという最悪の結果を招く可能性も排除されない。」
インターネットでは東京オリンピックの開催反対の声が散見されつつあります。若干例示いたします。
「この状態で、再稼働というのも許せないことですが、取り分け南海トラフの活動が何時起きても不思議ではない状況で、浜岡や玄海原発の稼働は狂気の沙汰でしょう。五輪開催もとんでもありませんし、2017年の世界子供会議の開催を福島で行うに至っては、正気とは思えません。」(会社社長、元参議院議員)
「「スポーツ」は「健全な」という言葉を冠してきましたが、現状は莫大なカネをかけ特殊な訓練を施した「異能者」(少なくとも健全というレベルを超えているもの)を集めた五輪委員会という興業主による『見世物興業』ではないでしょうか。正気なら五輪は返上すべきです。」(大手企業出身者)
本日、ケネディ駐日大使に私見を伝える別添のメッセージを発出いたしました。
国家の危機を前にして難問山積ですが、貴総理の粉骨砕身のご健闘に心から声援をお送り申し上げます。
ご自愛をお祈り申し上げます。 敬具
Tokyo, April 21, 2014
Dear Ambassador Kennedy,
On the eve of President Obama’s visit to Japan, please allow me to take up an issue that could shake Japan, if not properly dealt with.
It concerns the Tokyo Olympic Games.
Dr.Helen Cardicott’s request expressed in her letter addressed three months ago to Mr.Bach, Chairman of the IOC, urging him to send an independent assessment team
to Japan to investigate the extent of radiogenic health concerns, is totally legitimate
and should not be ignored as hitherto..
More and more conscientious citizens tend to question the sense of morality and
responsibility of holding the Tokyo Olympic Games based on the false assumption that the situation is” under control”, when mega earthquakes are officially considered as approaching.The situation at the Fukushima Daiichi is worsening. The full assumption of responsibilities by the state to cope with it is not yet fully realized. Maximum efforts are not yet being made to bring the situation of the site under control.
If Japan decides to cancel the Tokyo Olympic Games in order to concentrate all her efforts on this, it could be regarded as an honorable retreat. It will furthermore help to restore her honor in the international community.
The collapse of the unit 4 at the site alone could mean the beginning of the ultimate catastrophe, and we can only pray that a mega earthquake does not take place. In spite of this state of affairs in Japan, there is no sense of crisis, as if Fukushima had not happened. The will of heavens and the earth will not permit this to last long.
Please allow me to count on your understanding and support.
I do hope that President Obama’s visit to Japan will achieve a great success.
With highest and warmest regards,
Mitsuhei Murata
日本オリンピック委員会
竹田恒和会長殿
平成26年4月23日
村田光平
拝啓
時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
安倍総理宛メッセージをお届け致します。
事故処理に最大限の対応をするために東京オリンピックを返上するという名誉ある撤退を示唆する内容です。私見を伝える別添のケネディ大使宛メッセージも添付いたしました。
ご高承の通りBach国際オリンピック委員長にCaldicott博士の警告が届いております。東京に中立委員会が派遣され、その結果、大会中止となった場合には、日本を震撼させる大混乱が予見されます。日本の信用が一挙に地に落ちる危険性も否定できません。
海外では福島第一の汚染水問題など情勢悪化を伝える報道が絶えません。
http://www.japantimes.co.jp/news/2014/04/20/national/fukushima-no-1-boss-admits-water-woes-out-of-control/#.U1PsesbAZst
東京オリンピック大会のマニュアルの和訳の依頼を受けた方によれば、全部で14くらいあるうちの2ファイル少々を引受け、今年初めに納品したそうですが400字の訳文で約500枚もあったそうです。オリンピックがいかに膨大な作業を必要とするかが察せられます。
IOC中立調査団の日本派遣を待つという決断の先送りの代償はあまりにも大きいことが憂慮されます。
いずれにせよ、事態の悪化を防止するための事故処理の国策化は待ったなしとなりました。
対応が困難を極める問題ですが、ご参考までに私見を述べさせていただきました。
ご指導とご支援をお願い申し上げます。
一層のご活躍とご自愛をお祈り申し上げます。
敬具
追伸 私見に対する反響例をご報告いたします。
「心から尊敬と感謝をお伝え致します。
大使が指摘されること一つ一つが正しく、道理にかなったメッセージです。
もはや、放射能の管理は出来ない、ことが明らかです。きちんとそれを認めれば、やるべきことがみえてきます。
美しい日本を口にする人が、教科書から真実を省き、民意にさからって、憲法の解釈を変えることで集団自衛権をアメリカの圧力の元で認める、
もはや、法治国家とは言えない状況です。」(女性指導者)
「Thank you so much. I hope deeply that Ambassador Kennedy will respond to your message in a responsible way.
I am horrified reading the article about the water problem in Fukushima –
the spill of radioactive water into the sea is a global catastrophe in itself.
Thanks for your necessary and admirable efforts!」(スイスの友人、
ソーラーボートで大西洋を横断したギネス記録保持者)
「メッセージの趣旨に全く賛同いたします。
福島の現実から目を背け、大本営発表を
繰り返す安倍政権の対応は、まさに先の
大戦の愚をなぞっているようです。
これからも内外への力強いご発信を期待
しております。」(有力新聞社論説委員)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion4832:140430〕
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