【連続講座】成田空港の「公共性」を問う――人間社会の命をになう農の価値
- 2014年 5月 8日
- 催し物案内
- 松田健二
1971年の強制代執行、──戦後初の家屋農地の収用で知られる成田空港問題は今も解決しておらず、農地を守る農民の闘いは屈することなく続いている。中心舞台は成田市天神峰・東峰地区。ここで新たな農地収奪が浮上した。成田空港シンポジウムで「強制的手段の放棄」を誓ったはずの政府・空港公団(現・成田空港会社)が、その公約を踏みにじり、ふたたび農家に牙をむく。
キイは農地法を違法に使った農地の「強制収用」と、空港=公共性のデマゴギー。
TPPと企業の農業参入(農地法改悪)で日本の農家は危機を深め、基地・原発で「国策」=公共事業の真偽が問われ、「公益及び公の秩序」を標榜する改憲圧力が強まる今、小作農地を守って一歩も引かず闘うことの意味を考える。
市東孝雄氏の農地裁判で鑑定意見を証拠提出したふたりの学者の編著書をテキストに、成田の不条理から新自由主義の現代社会に迫る連続講座を始めます。
(記)
第1回 成田農民闘争の現在──市東孝雄の闘い
講師:望月信光(航空・空港研究会)
■日時:5月30日(金)午後6時30分(6時開場)
■会場:文京区シビックセンター 4階会議室A
■資料代:500円
■主催:講座実行委員会 連絡先090-4592―2845(松田)
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第2回予定 6月27日(金)
「日本農業解体の危機 ──TPPと国家戦略特区が向かうもの」
講師:石原健二(元立教大学教授 農業経済)
第3回予定 7月25日(金)
「資本主義と公共性 ──新自由主義が公共領域を支配する」
講師:鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授 経済学)
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