「杉並近現代史講座『ここ30年の超!? 現代史』」(全教・都教組の反組合民主主義のナマ資料も)
- 2010年 11月 20日
- 交流の広場
- 増田都子
皆様
こんにちは。犯罪都教委&1・5悪都議と、断固、闘う増田です! 重複・超!? 長文、ご容赦を。
件名のように、以下のように「杉並近現代史講座『ここ30年の超!? 現代史』があります。ご都合のつく方は、どうぞ、ご参加を。
●日時:11月26日(金)18:30~20:30
●内容:ここ30年の同時代史です。安保条約や明仁天皇は、この同時代にどのようにかかわってきたか? どのような役割を果たしているのか? その下で、日本国憲法に基づく政
治・教育は、どのように歪められてきたか? 東京の反動教育行政に教職員組合はいかなる活動をしてきたか、資料(ナマ!?資料も)をもとに考えていきます。
●場所 「杉並でいごの会」
〒166-0011 東京都杉並区梅里2-40-19-101
(連絡先 090-1500-988)
※以下は、あるMLで、全労連傘下の組合は『組合民主主義』を守り、『闘う組合』であると信じ込んでいらっしゃるらしい方に対して私の体験を語った(書いた)ものです。私の体験にお疑いの向きの方、どうぞ、万障繰り合わせてご参加ください!
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●●様
こんにちは。犯罪都教委&1.5悪都議と、断固、闘い続けている増田都子です。
今まで、●●さん&○○さんのかみ合わない「議論」を興味深く拝見していましたが、私は□□先生のご指摘=○○さんの問題提起は、とても大切な論点だと思います。そこで、全教=都教組の「悪しき政治主義」の被害を受けた「現場」の「生き証人」(笑)たる私の体験を、ぜひ、●●さんには知っていただきたいと思い、投稿することにしました。ちょっと(かなりかな?)長くなりますが、ご寛恕を!
□□先生は以下のように書かれました。
「 ○○さんが何度も指摘してきたように、組合運動の現場に分裂を持ち込んだ(※共産党の)政治主義の反省がいまだにきちんとなされていないことは明白です。労働運動だけではありません。平和運動、市民運動の現場に党利党略を持ち込んでは失敗を繰り返してきた事実を全く反省しないから、いまだに同じ過ちを繰り返し続けています。」
「『机上で語る人は現場がどんなに苦しんでいるかを知らない。(○○)』
○○さんと対話するつもりがあるのなら、この言葉に向き合ってから議論したほうがいいのではありませんか。」
その通りではないでしょうか?
私の中学社会科教員として当然の憲法教育=民主教育=平和教育に対して、都教委が弾圧の火ぶたを切ったのは1997年の、いわゆる「足立16中学事件」からでした。これは、中2地理「沖縄県」の授業で普天間基地を取り上げ、生徒たちが以下のような感想(これは、ほんの一部です)を書き、紙上討論を始めたことが発端でした。
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1、私が想像していた「美しい沖縄」とずいぶん違った。
2、でもあの小学校と十六中を喜んで変えてあげられるぐらいに、あの子達に思いやりがもてるか?
3、日本政府が沖縄の人に相談もなく全部、勝手に決めちゃって、きっと日本に裏切られたとしか思えないと思う。沖縄は独立することはできないだろうか?
4、本当に日本はアメリカに好き放題されているのがよく分かった。
5、東京も地震が心配だけど(こないと思うけど)沖縄の人もかわいそう。
先生から
地震は天災ですが米軍基地被害は人災です。
7、力でゆうことを聞かせるなんて暴力団と同じだと思った。
8、日本は沖縄に関してアメリカの植民地みたいだと思った。アメリカは広いのだから、そこで軍事練習をしてほしい。
先生から
アメリカは財政赤字と環境問題のためアメリカ国内の軍事基地は閉鎖ないし縮小しています。
9、アメリカ軍は日本を守ってくれると言っても今まで本当に日本のために何かしてくれたのか?アメリカは発展した国ですごいなーと思っていたけど、いまではその反対。
10、この原因は戦争なので、やっぱり戦争はよくないと思った。
11、もしも足立区にアメリカ軍基地ができたらすごい被害を受けてとても迷惑だと思う。
12、あんな軍事基地があっても戦争があるわけでもないのに何のためにあるんだろう。
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これに対して、一母親が「反米偏向教育」と決め付け、私の知らないところで足立区教委&校長&教頭に対して「やらせるな」と不公正な・不当な干渉を始めていました。(詳細は『教育を破壊するのは誰だ!? 東京足立16中学事件』(社会評論社)を、ぜひ、ご購読ください!)
生徒の話から、私は彼女は顔も名前も出ない電話連絡網を使ったのだろうと思い、授業の中のことなので、授業の中で説明する必要があると考え、紙上討論の中で「この母親」と匿名にして、私は「事実を教えているだけであること、アサハカな思い上がりによる干渉は許さないこと」を教師の当然の職務として説明しました。
しばしば全教(都教組)も依拠するILOユネスコ「教員の地位に関する勧告」第67項には以下のようにあります。
「67 生徒の利益となるような、教員と父母の密接な協力を促進するために、あらゆる可能な努力が払われなければならないが、しかし、教員は、本来教員の専門職上の責任である問題について、父母による不公正または不当な干渉から保護されなければならない。」
この母親は産経新聞や右翼都議と結びつき、生徒、つまり自分の子を私の授業だけボイコットさせ(元祖『人間の盾』!?)振り回したため、生徒は傷ついて行きました。それを彼女は、また、私にせいにして騒ぎまわり、私を相手に裁判まで起こしました。
では、当時の我が所属組合である全教(都教組)はどうしたか?
ある日、生徒が私に「センセー、やつら(※ビラをまいていた連中を右翼都議と勘違いしたのです)、また、こんなビラ、まいていたよ。『名誉毀損』で訴えちゃいなよ」と言って、一枚のビラを渡してくれたのです。
それには、この母親との裁判について事実経過を捻じ曲げに捻じ曲げた、私に対する誹謗中傷が書き連ねられてありました。私も最初は右翼都議のビラと思ったのですけど、それには「東京都教職員組合足立支部執行委員会」と明記してあったので、私は開いた口がふさがりませんでした。『ちょっと、ちょっと~…これって、私の所属組合なんだけどぉ~…』
ビラによりますと「『教職員組合がかたよった教育にくみしている』などの意図的な悪宣伝の恐れもあり」なので、私を誹謗中傷するビラをまくことにしたとか…当時の都教委指導部はまだ良識が少々は残っていて、足立区教委に対して「(増田の紙上討論プリントの内容は)指導要領違反とも、中立を欠く、とまでは言えない」すなわち「偏向教育とは言えない」と足立区教委を指導していたにもかかわらず、都教組(全教)は、さも私が「かたよった教育」を行っていたかのように明記したのです。
しかも「この問題の発端は…アメリカ国籍の親Bさん(※この母親は日本人、つまり日本国籍)から『反米的だ』という批判が出されたことでした」などと、ウソばかり…「批判」なら当然、私に対して出され話し合われ、前記勧告67項の前半「生徒の利益となるような、教員と父母の密接な協力を促進するために、あらゆる可能な努力が払われなければならない」ことが可能なのですが、このBさんは、そんなことは夢にも考えず、私にはまったく秘密に区教委・校長・教頭に「こんな反米教育をやらせるな」と断じ込んだのが「この問題の発端」でした。
この事実を私は、当時、ほぼリアルタイムで東京都教職員組合足立支部執行委員会に報告していたにもかかわらず…
で、私は、この、組合執行部が所属組合員を誹謗中傷するビラの最初に□で囲んで強調してあった中の「今回の問題を政治的に利用しようとするものを排し」の意味が最初は、全く分からなかったのです。でも、日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」(98年11月25日付)の「東京のページ」に、このビラまきについて、さも「都教組足立支部が、すっごい!? 善行を行ったよ~~」というかのごとき記事が載っているのを見て、「ははーーん、そっかー…これは、共産党『虎の子』の共産党員区長、吉田万三を守るために『政治的に利用しようとするもの』なんだ~…」と納得したのでした。
当時の吉田区長は共産党の自力で当選したというよりも、保守が二つに割れて、いわば、漁夫の利で当選したのですから、薄氷を踏む思いであり、「父母」の票は一票でもほしかったのでしょう。そのためには、所属組合員が憲法に基づく民主教育・平和教育を行ったことで弾圧され、攻撃の猛火に晒されているときに、この組合員に対して後ろから砲火を浴びせることに、大いなる喜びを感じ、使命感に燃えたのでしょう。「党利党略」の見本にできる!?
ま、所属組合員を後ろから攻撃する卑劣な行為をしてまで守りたかった虎の子の吉田万三共産党員区長も保守が一本化するとアッサリ解職されてしまいましたが…これ自体は、私は民主主義に反することと思っていますけど…
●●さん
あなたは「組合民主主義のないところに、労働運動の発展などあり得ないでしょう。」と書かれていましたが、都教組(全教)のこういうやり方を「組合民主主義」というのでしょうか? 『1989年9月、「教職員組合全国連絡会」は9日、日教組の新「連合」決定について「あともどりできない右転落の道に入った」との声明を発表。「闘うナショナルセンター」結成に向けて、全国組織結成に全力を挙げる態度を改めて強調した。』と、ネットで『日教組分裂』をひいた中にありましたが、都教組(全教)のこういうやり方は「あともどりできない右転落の道に入った」ものではないでしょうかしら?
この都教組(全教)のこういうやり方を大喜びしたのは右翼勢力でした。そして、都教委&産経新聞&3悪都議の「悪の枢軸」がこの時に成立!? し、増田攻撃の成功(二度の処分の上、現場外しのラーゲリ=研修センター収容2年半…屈服せず、その後現場復帰)で、その後の東京都の教育の反動化を推進していったのです。悪名高い「日の君」強制03年10・23通達も、この「悪の枢軸」の連携の下で出されました。
私は、別に日教組が素晴らしいとかは全く思いません。「五十歩百歩」だろうとは思います。しかし、日教組が、自分に気に入らないその所属組合員を謗中傷するビラをまき、連携する政党機関紙が、その卑劣な行動を喜ばしいこととして記事に載せた、ということは寡聞にして聞いたことがありません。
●●さん、これは、あとで皆様にお知らせしようと思っていますが、11月26日(金)18:30から、「杉並近現代史講座『ここ30年の超!? 現代史』(「杉並でいごの会」
〒166-0011 東京都杉並区梅里2-40-19-101) を行います。その時、このビラや、赤旗記事を資料としてお配りします。沖縄県知事選、都知事選は本当に大事ですが、ちょっと、ここにきて、「証拠」をご覧になりませんか?
なお、私は常に「是々非々」ですので、共産党に対して、すべてダメだという立場は全くとっていません。現に私の免職撤回裁判の弁護士さんの一人は党員であることを隠されませんし(信頼しています)、都議会や我孫子市議会の共産党議員はとてもいい仕事をしていると思いますし、何より、国会議員選挙では迷いながらも、時には「与党批判票」のつもりで共産党に投票してあげています。『赤旗 日曜版』もとってあげていますしね(笑)…そういえば、教え子の一人は『赤旗』記者になってましたっけ…「増田の教え子」ってことは隠してるかな(笑)…
ただ、足立十六中事件において、全教・都教組は「民主教育・平和教育」破壊攻撃に加担したという事実、教職員組合として犯罪的役割・自殺行為を行ったという事実を、私は許しません。彼らは自己批判をするべきです。日教組が分裂していなかった、彼らも、こういう卑劣な行為はできなかったに違いないと確信するものです。
でも、なんといっても、日教組分裂で一番喜んだのは文部省だったでしょう…そして、○○さんがいわれているように「現場は苦しんでいる」んです…
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しかし、今、考えてみると、全教・都教組の共産党幹部・・・もちろん、党本部の指示の下でしょうねぇ・・・に後ろから鉄砲を打たれたにも等しい、「前門のトラ(都教委・右翼勢力)、後門のオオカミ(全教・都教組)」状態のひどい目にあったにもかかわらず、増田さんって心が広いですねぇ(笑)。
実は、頭にきたので、本当は「赤旗」日刊紙はもちろん、日曜版もやめようと思ってたんですけど、「赤旗」配っている近所の女性から「せんせー、せめて、日曜版だけでもやめないでよ~」と頼まれたのでした。頼まれると断れない気の弱い私(笑)・・・確かに赤旗日曜版は漫画もおもしろいしー、小説もおもしろいしー・・・って、宣伝してあげてどうする?(笑)
でも、同じ所属組合員を誹謗中傷するビラ・・・あの右翼偏向で鳴る産経新聞記事を「事実だ」と思い込んだらしいにせよ(「産経記事によれば」という都教組足立支部執行委員会のビラ内容からするとね)・・・を、「党の指示」の下、喜びに震えて!? また「使命感」に駆られて配りまくったらしい全教・都教組共産党員(※)のセンセーたちの精神のありよう、って怖いですねぇ~・・・
(※たぶん、普通の・・・つまり、党員でない全教・都教組組合員に対しては、同じ所属組合の一員を誹謗中傷するビラ配りの動員指示は、全教・都教組足立支部執行委員会からは出てなかったと思うのです・・・だって、私は全教・都教組足立支部十六中分会の分会長でしたが、我が分会には、この「組合員・増田を誹謗中傷するビラ」配りの動員指示は来ませんでしたもんねぇ(笑)・・・ま、中には何も事実を知らないまま、動員された非党員もいたかもしれませんけど)
これが「日教組は戦わない」として日教組から分裂し、全労連傘下で「組合民主主義」を実践するという「戦う組合」全教・都教組の実践なんでした。たまたま、生徒がビラを拾って私に渡してくれなかったら、私は自分の所属組合である全教・都教組足立支部執行委員会が、所属組合員である私を誹謗中傷するビラを配っていたなんて、全く「知らぬが仏」だったかもしれません。これが「組合民主主義」の実践ですかねぇ? 何と「戦う組合」なんですかねぇ?
日本国憲法に忠実な平和教育・民主教育を実践したがために右翼勢力・権力から狙われ弾圧された、同じ所属組合員を誹謗中傷するビラを配って喜んでいた全教・都教組共産党員のセンセーたちよ、「右翼勢力・右翼権力が、弾圧せずにはいられないような、本物の平和教育・民主教育を、一度でもいいから実践してみろよっ!」
これを一度、言って(書いて)おきたかった!(笑)
オシマイ(超長文、お読みいただき、ありがとうございました!)
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