たんぽぽ舎から TMM:No2253
- 2014年 8月 20日
- 交流の広場
たんぽぽ舎です。【TMM:No2253】
2014年8月19日(火) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.長崎から安倍政権への批判続々
「早急に廃炉を含め検討すべき」
長崎原爆の日に被爆者として寄せる福島への思い 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.パブコメはいつもアリバイ造り? 検討チームの検討カット! 意見を隠す規制庁
川内再稼働パブコメ意見の扱いを監視しよう!
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その16
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.美浜原発事故、福島原発事故を忘れて川内原発の再稼働はない-
新シリーズ福島原発事故基礎講座-講師 槌田 敦さん
スリーマイル島原発事故と加圧水型原発の危険
中川敦詞(たんぽぽ舎講座担当)
★4.新聞より6つ
◆ 東電、六ヶ所村に「寄付」東北電と5年連続計10億円
原発事故前と変わらぬ体質 (8月17日朝日新聞見出し)
◆ 「むつ」の教訓 原子炉は語る 原子力船 放射線漏れから40年
報じた3人の記者 「隠蔽体質今も」 (8月14日朝日新聞見出し)
◆ 除染作業員の診断書偽造 下請け「こちらで用意」
法定検診受けさせず (8月19日東京新聞より抜粋)
◆ 水中での止水材検討 経産相 福島第一汚染水対策
(8月16日茨城新聞より抜粋)
◆ 福島第一周辺 鳥、昆虫の遺伝子異常
日米の研究者、可能性指摘 (8月16日茨城新聞より抜粋)
◆ 安価な粗悪品出回る 破れ始めた除染袋 (8月19日茨城新聞より抜粋)
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┗■1. 長崎から安倍政権への批判続々
| 「早急に廃炉を含め検討すべき」
| 長崎原爆の日に被爆者として寄せる福島への思い
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/
CK2014080902000250.html
○8月9日長崎原爆の日。「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」で読み上げられた「平和への誓 い」には、被爆者代表の城台美弥子さんの思いが込められていた。
この朗読文には、当初盛り込まれていなかった、集団的自衛権行使容認を認める閣議決定 に対して痛烈に批判する言葉がアドリブで付け加えられたことが話題になったが、もう一 つの点を、ここでは強調したい。
○「福島には、原発事故の放射能汚染でいまだ故郷に戻れず、仮設住宅暮らしや、よそへ避 難を余儀なくされている方々がおられます。小児甲状腺がんの宣告を受けておびえ苦しん でいる親子もいます。このような状況の中で、原発再稼働等を行っていいのでしょうか。 使用済み核燃料の処分法もまだ未知数です。早急に廃炉を含め検討すべきです。」
同じ放射能の惨禍に苦しめられる福島の人々への共感は、政府首脳には全く存在しない種 類の、重くも、優しい気持ちが込められている。
原爆と原発がもたらす「もの」の共通性は、あまりにも残酷な歴史の繰り返し。
○原爆被爆者も長い間、後遺障害などないとされた。今も原爆の影響と認められない被爆者が 多数おり、裁判にもなっている。
一方、福島の被曝もまた、後遺障害を否定され、甲状腺がんも「因果関係はない」ことに されつつある。
時間と共に拡大する影響は、いずれは原爆被爆者と同様に被害認定されるのかも知れな い。しかしその時には多くの人々は、取り返しの付かない被害を受けた後だとしたら、誰が 責任を取れるというのだろうか。
核の被害を繰り返さないとしてきた約束はどこにいってしまったのか。これは原爆被害者 の 共通の疑問だ。
そこから出る言葉は「再稼働をおこなっていいのか?」「早急に廃炉を含め検討すべき」 と、現政権のなし崩し再稼働方針への強い批判へと繋がっている。
※数日前に寄せられていた原稿ですが、お盆休みもあり、掲載が遅れましたことをお詫び し ます。
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┗■2.パブコメはいつもアリバイ造り? 検討チームの検討カット!意見を隠す規制庁
| 川内再稼働パブコメ意見の扱いを監視しよう!
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その16
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
川内原発再稼働審査書案に対するパブコメが15日に締め切られ、何件集まったか、今後 いつ審査書を確定するのかが注目される。意見とそれに対する考え方を集約した「パブコ メ 結果表」を規制庁が恣意的にまとめ、規制委定例会議で5人の委員が言い訳がましい 意見を 述べるだけで、ほぼ原案どおりに決定されていた、との印象が強い。が、実際に はパブコメ意見に対して検討チームで最低1回は検討して、若干の修正が加えられている 。(九電から8600ページの再補正申請書が出てから一度も検討チームを開かずに規制委 定例会議で審査書案を決定したことを思えばまだましか。)
例えば、昨年の新規制基準の骨子案と本案へのパブコメの扱いは次のとおりだ。
○「新安全基準骨子案」 4379件
募集:2013年2月7日~28日
新安全基準検討チーム:3月19日、25日、28日
規制委定例会議で決定:4月3日
○「新規制基準案」 1800通
募集:2013年4月11日~5月10日
新規制基準検討チーム:5月24日、6月3日、6日
規制委定例会議で決定:6月19日
とすると、今回は2万件以上の意見が寄せられたとうわさされている(規制庁広報は集約 中なのでオーダーも含めてまだ答えない)が、パブコメ結果を受けての更田委員・島崎委 員(任期は9月18日まで)の検討チームを監視し、いつ規制委定例会議で決定するかに注 目しないといけない。特に、「パブコメ結果表」がどのように恣意的にまとめられ、各意 見がないがしろにされるか、本来なら貴重な意見を出した専門家・市民を集めて公聴会を 開くべきなのだが…。
なお、過去のパブコメも含めて「パブコメ結果表」はなかなか見つけられない。規制委 サイトの「パブリックコメント一覧」には「募集中の政策」欄と「募集が終了した意見 公募」欄があるが、そこには上記「パブコメ結果表」は無い。沢山の意見を公表したく ないのだろう。規制庁広報に確認したところ、規制委定例会議などの議事資料欄から見つ けるしかないという。広報に改善を要請したが、私のこの当たり前の要望に対しても、 ご意見としてうけたまわっておきます、の役所回答。
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☆(追記)19日の規制庁(片山審議官)ブリーフィングから:パブコメ件数は概数で1万7 千件、パブコメを事務方がまとめた後いきなり規制委定例会議に図る、その時期は未定、 と発表。
全く検討チームに図らないで、審査書案の修正をしないで、このまま規制委で決定・確認 するつもりらしい。8月27日の抗議行動が重要だ。
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┗■3.美浜原発事故、福島原発事故を忘れて川内原発の再稼働はない-
| 新シリーズ福島原発事故基礎講座-講師 槌田 敦さん
| スリーマイル島原発事故と加圧水型原発の危険
└── 中川敦詞(たんぽぽ舎講座担当)
○7月17日(木)、スペースたんぽぽにおいて、参加者17名、今回から話題を拡大して加圧水 型原発の事故とDBAとの関連を見ていきました。
加圧水型原発は再稼働の焦点となっている川内原発の関連もあります。
まず、スリーマイル島原発事故についてはECCSが作動していたにもかかわらず水位計 の誤表示で原子炉は空焚きになったが、運転員と現場に急行した米国規制委員会の努力で 事故は16時間後に収束した。
このことから教訓として
1.ECCSを切ってはならないことでしたが、この教訓は福島原発事故で無視されました 。福島1号機の事故は、初期に非常用復水器の運転を止めたことで起きました。
2.PWR(加圧水型)も炉心空焚きの危険があり、BWR同様の水位計が必要です。
DBA思想では、事故時の原子炉はECCSで注水し、燃料から漏れ出した放射能は格納 容器で確保できました。
しかし、日本の福島でもまたECCSを使用せず事故になってしまいます。
水素爆発した格納容器はぎりぎり放射能を閉じ込めましたが、スリーマイル島原発は飛行 機事故が起きても守られる特有の強度があったためぎりぎりDBA思想は維持されました。
しかし、その他の原発では、格納容器の破裂で多量の放射能漏れになったことでしょう。
○まとめとして、加圧水型の水位計が誤表示される恐れがあるにもかかわらず川内原発再稼 働は許せないことです。
規制委員会に対する方法として現地住民にこのことを理解していただいて規制委員会に申 し入れをすることが必要だと思われます。
毎回熱心な質問が飛び交い活発な質疑の時間でした。中でも専門的な知識を持った方のご 参加もありました。
基礎的な質問、ここが聞きたいということがございましたら限られた時間ではありますが、 講師に直接質問していただけますので是非ご来場ください。
○講師の話をもっと聞きたい、知りたいという方のために下記のパンフと映像をご紹介いたし ます。
講座の内容をより理解するためにぜひいかがですか?
槌田先生の最新の研究がまとめられています。
☆「増補版-福島原発事故3年 科学技術は大失敗だった」パンフNo93
元理化学研究所研究員、元名城大学経済学部教授 槌田敦著
発行:たんぽぽ舎 頒価:400円
○過去の講座はこちらをご覧ください。
YouTubeにて「槌田敦 たんぽぽ舎」と検索してください。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%A7%8C%E7%94%B0
%E6%95%A6%E3%80%80%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%BD%E3%81%BD%E8%88%8E
※次回予告
「美浜原発事故と加圧水型原発の危険性
-美浜原発事故、福島原発事故を忘れて川内原発の再稼働はない-
講 師:槌田 敦さん
日 時:8月28日(木)18:30開場 19:00開会
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■4.新聞より6つ
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◆ 東電、六ヶ所村に「寄付」東北電と5年連続計10億円
原発事故前と変わらぬ体質
(8月17日朝日新聞見出し)
◆ 「むつ」の教訓 原子炉は語る 原子力船 放射線漏れから40年
報じた3人の記者 「隠蔽体質今も」
(8月14日朝日新聞見出し)
◆ 除染作業員の診断書偽造 下請け「こちらで用意」
法定検診受けさせず
東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の福島県田村市の除染作業で、下請け会社が作業 員の健康診断書を偽造し、健康診断を受けさせずに作業をさせていたことが分かった。被 ばくの危険がある労働は、詳細な血液検査などの健康診断が義務付けられている。法令に 違反するだけでなく、作業員の健康への影響が懸念される。 (後略)
(8月19日東京新聞より抜粋)
◆ 水中での止水材検討 経産相 福島第一汚染水対策
茂木敏充経済産業相は15日の閣議後会見で、凍結だけで止水する現在の手法を見直し、 水中で固まる液状の止水材の投入を検討していることを明らかにした。
東電は4月末から凍結作業を続けているが、茂木氏は「なかなか凍らない」と課題を指摘。 19日に開かれる原子力規制委員会の会合で代替工法などを議論する。 (後略)
(8月16日茨城新聞より抜粋)
◆ 福島第一周辺 鳥、昆虫の遺伝子異常
日米の研究者、可能性指摘
【ワシントン共同】東京電力福島第1原発事故に伴って放出された放射性物質が、周辺の 鳥類や昆虫に遺伝子異常を引き起こしている可能性があるとする論文を、日本や米国の研 究者が14日、米専門誌ジャーナル・オブ・へレディティーに発表した。
米サウスカロライナ大のティモシー・ムソー教授は、1986年のチェルノブイリ原発事 故後に周辺でツバメの羽毛に白い斑点ができる異常が見つかったと指摘。福島でも白斑の ある ツバメが見つかったとの報告があることから「遺伝子レベルの分析や生態系への影 響など広 範で長期的な調査が必要だ」と訴えた。
(中略)
琉球大の大瀧丈治准教授は、福島周辺で採取したチョウの一種ヤマトシジミの遺伝子や 形 態に以上が見つかったことを報告。一方で2011年9月をピークに異常率が減少して いることから、ヤマトシジミが放射線の高い環境に適応している可能性があると指摘した。
(8月16日茨城新聞より抜粋)
◆ 安価な粗悪品出回る 破れ始めた除染袋
福島の原発事故から間もなく3年半。除染で出た汚染廃棄物を保管する「フレコンパック 」(除染袋)などが破れ始めている背景には、安価な粗悪品が使われ、品質保証ラベルの 類似品まで出回る実態がある。除染袋を搬入する国の中間貯蔵施設建設のめどは立ってお らず、今後、劣化や破損が増える恐れがある。
(後略)
(8月19日茨城新聞より抜粋)
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