テント日誌8月17日…簡単には去らない猛暑である/ 「ハイ・パワー 大いなる力」サマーナイト・シアター報告
- 2014年 8月 20日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1072日 商業用原発停止333
簡単には去らない猛暑である
一週間ほど前から我が家の近くでツクツクボウシが鳴き始めた。秋の知らせと思ったが、そうそう簡単に猛暑は去ってくれないようだ。
今日も午前中は時折さわやかな風が吹いてほっとしていたが、午後になるとじっとしていても汗がにじみ出てくる耐え難い暑さだった。
テントをじっと眺めている二人、一人は外国の方だったので英語のリーフレットをお渡ししたら、イギリスの方だった。友人がグリーナム・コモンにいたとのことグーグルで検索してみてと言い写真を撮って帰られた。
成田から来たという男性に金曜行動は何処でやっているのですかと聞かれた。
チラシをお渡しして説明すると彼は東海第2の事を心配していて、暇を見て参加したいと言っていた。
自転車で通りがかった方がじっとテントを見ていたのでチラシをお渡ししようと原発の事どう思いますか?と聞いたら“賛成!”とのこと。どうしてですか?との問いには答えず去っていってしまった。残念です。賛成ならそれなりの考えを聞かせて欲しかった。
3時頃までテント前はひっそりとしていたが、その後日比谷に集会から流れてきた人たちや、A子さん、たんぽぽ舎のHさんが来てくれて金曜行動のスピーチはどうして原発に限られるのかなどで話が弾んでいた。
映画「ハイ・パワー 大いなる力」も見たかったが、明日 にそなえ私は4時過ぎに失礼した。
(I・K)
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「ハイ・パワー 大いなる力」サマーナイト・シアター報告
日印原子力協定を止めよう
経産省前テントひろばに来られた縁で開催したサマーナイト・テントシアター、
丁度第2テントが一杯になるくらいの15名で非常に有意義な夜を過ごした。
まず、「ハイ・パワー:大いなる力」を鑑賞。現存する沸騰水型軽水炉では世界最古のタラプール原発。その地で移送された後に貧困と病苦にあえぐ住民の怒りが27分間に凝縮されていた。
その後のプラディープ・インドゥルガー監督と萩谷海さん(通訳)との交流は15人だけでは勿体ないほど独―仏―独―米―日と回ってきた監督から興味深い話を聞けた。
◆ドイツは未だに原発が稼働していて輸出にも力を入れている。
◆米印原子力協定が2008年に締結され、米からの原発輸出が盛ん。
◆インドのナレンドラ・モディ首相が8月31日に来日し、日印原子力協定締結について会談を行う予定。インド政府はエネルギー消費量倍増を理由に原発開発を画策し、インドの市場が開かれる中で、日本は仏アレバ社に対抗して日本製の輸出を目論んでいる、日本はタイ・インドネシア・バングラデシュ・トルコへの売込競争が激しい。
◆日印原子力協定に反対するために、両国の地域を繋いだネットワークが作れないか。
◆インドでも、福島原発事故によりメディア対応が変わった。
◆インドには、漁業権の補償は無い。
◆インドは自国のウラニウム資源が乏しいため、トリウム使用核燃料サイクルを開発している。
◆今から思えば、インドの核実験と原発推進とが連携していたようだ。
全国を回って大きな横断幕に寄せ書きを集めて回ってきた監督は疲れを知らずに話し続けた。「ジャイタプール原発反対! 福島を繰り返すな!」のステッカーを沢山預かって別れた。新聞記者も参加され熱心に鑑賞・質疑していた。
あたかも、経産省前テントひろばが筋向いの外務省の役割の一端をしているようであった。また、テントひろばとしても、原発輸出を推進する目の前の経産省にブレーキをかけたいと思った。
(K.M)
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