たんぽぽ舎から TMM:No2304
- 2014年 10月 12日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2304】
2014年10月11日(土)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.川内原発の規制庁「説明会」は原発企業の動員とヤラセ発言
最後は「原発推進期成会」会長のヤラセ発言
インチキな「説明会」での再稼働は許さない 川内の家 岩下
★2.槌田ゼミ原発事故基礎講座(6)報告
「川内原発再稼働と加圧水型の過酷事故」 9月24日(水)
【DBA(科学技術)を無視すれば、安全は確保できない】
坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
★3.市立小中20校保管の放射汚染除去物を学校敷地内に埋めるな!
放射能汚染除去物は東電に引き渡すべき
倉田謙(横浜市港北区の損保代理店の爺です)
★4.【伊方の避難は「ロボコップ」が活躍?】
愛媛県の原子力防災訓練のいい加減さと欠落していることがたくさん。
上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆講演会「飛んで火に入るリニアの虫」アーサー・ビナードさん(10月13日)
★6.新聞より3つ
◆川内 住民の声生かせ 【金曜日の声 官邸前】
(10月11日東京新聞より抜粋)
◆北海道電 急いだ再値上げ 平均15.33%、2ヶ月半で決定
社員賞与見送りへ 東電関電も注目
(10月11日朝日新聞見出し)
◆電力5社の判断 検証
再生エネ新規中断 経産相、年内に
(10月11日朝日新聞見出し)
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★10/14(火)テント裁判支援にぜひ参加を
テント裁判-第8回口頭弁論が10:30から開催されます。傍聴・応援集会・報告会にご参加下さい。
日時:9:30 地裁前集合 10:30 開廷(103号法廷)
13:00「報告集会」 会場:参議院会館講堂
※傍聴できない人は外で支援集会予定(台風が近づいています。不明な場合はお問い合わせ下さい)
テント 070-6473-1947
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┗■1.川内原発の規制庁「説明会」は原発企業の動員とヤラセ発言
│ 最後は「原発推進期成会」会長のヤラセ発言
│ インチキな「説明会」での再稼働は許さない
└──── 川内の家 岩下
10月9日の規制庁の「説明会」(県主催)には、1,000名以上の方々が参加しました。でもそのうち7-8割は、原発関連企業の動員だったのではないでしょうか。バスで乗り付けた関連企業もありました。
市内・全県から集まった人々は、再稼働反対の横断幕を広げ、「質問時間30分は短すぎる」、「討論集会を開け」と訴えました。
○「事故は起こらない」、とは言わない規制庁
規制庁の説明は、結局は「規制委員会がちゃんと審査したのだから、原発は安全」ということ。とはいえ、「事故のリスクを最小にした」と言っても、「起こらない」とは保証しません。
それに対し市民からは、(1)福島の事故はいつ収束するのか、(2)原発の耐震基準は低すぎる、(3)核のゴミをどこで受け入れるのか、(4)避難計画は住民を守らない――など、9人の質問が相次ぎました。そのなかで規制庁は、「原発の耐震強度は、まだこれからデータをチェックするところ」、と回答しました。
○「ヤラセ」発言で終わる説明会って、何?
ところが最後に指名されたのは、原子力期成会の会長。「規制庁の説明はとても良かった。原発の安全性が理解できた。再稼働を推進して欲しい」、と原稿を読み上げるのです。
推進派に動員された人々から大きな拍手がおこり、それで閉会という次第です。これは全くの「ヤラセ」発言。玄海原発と一緒です。「説明会」自体がインチキだったことが判ります。
○原発と私たちの生活とは、共存できない
「説明会」は、少しも安全・安心を感じさせるものではありませんでした。逆に「ヤラセ」が無ければ終わらないような説明会は、規制庁や県・市のウソと、アセリを感じさせます。
もっと県や市を追い詰めましょう。耐震工事も未完成な原発の再稼働と、私たちの生活とは両立しません。
(せんだい原発,再稼働反対!14-10/10「川内の家」ニュース28号)
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┗■2.槌田ゼミ原発事故基礎講座(6)報告
│ 「川内原発再稼働と加圧水型の過酷事故」 9月24日(水)
│ 【DBA(科学技術)を無視すれば、安全は確保できない】
└────坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
○まず、【規制委は川内原発について新基準合格と発表】に怒りのスタート
「この決定は過去の原発過酷事故の教訓を無視している。規制(放棄)委員会だ。」から始まりました。
「スリーマイル(TMI)、チェルノブイリの教訓を入れていない。キセイしない委員会だから、民間の規制委を作るべきだ。」とまず打ち上げました。
○この日は【DBA(科学技術)を無視すれば、安全は確保できない】
DBA(Design Basis Accidents 設計基準事故)とは、「事故を想定し、科学技術により設計する」思想である。この考え方は原子力が作った。
(例)ECCSと格納容器に頼って過酷事故を止める.等々
しかし、この後あり得ないはずの事故が3回も起きた。(1)スリーマイル(2)チェルノブイリ(3)福島第一・・・原子炉DBAの失敗である。
☆事故を想定すれば設計をし直す。→規制委はこの原則を全く取り入れていない。
○3回のDBAの失敗・過酷事故の説明の後、対策を提示
【3つの苛酷事故は新しいDBA、だが】
すでに述べたように、建築ではDBA(科学技術)は成功している。原子力においても3つの苛酷事故をDBAとして、設計変更する必要がある。ところが、原子力では、苛酷事故があってもDBA(科学技術)による設計変更がなされない。炉心崩壊についても、核爆発についても、格納容器ベントについても無視である。
DBAによる対策として(1)誤表示する計器の改良(2) 水素爆発を防ぐ(3) 核爆発を防ぐ(4) 格納容器ベントはDBA思想の放棄(5)沸騰水型になった加圧水型原発の苛酷事故対策
このDBA(科学技術)をキチンと追及していけば、どんどん次々対策を立てていかねばならず、(とにかく)金がかかる。原発は経済的に行き詰る。
☆質疑でも:問題点と対策を(きちんと)考えると、全て「金がかかる」方向に。
経済的にも追い詰めよう。
☆原発で核兵器は?:ふたを開けておいて「ちょっと核分裂させて(不純物が増える前に)燃料棒を取り出
しプルトニウム239を取り出す」(黒鉛炉風)を繰り返せば可能でしょうが、発電はできませんね。
※次回のお知らせ
槌田ゼミ新シリーズ 福島原発事故基礎講座(7)
テーマ:科学技術を無視した川内原発再稼働 (続き)
日 時:10月29日(水)19:00-21:00 (開場18:30)
場 所:スペースたんぽぽ 参加費800円
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┗■3.市立小中20校保管の放射汚染除去物を学校敷地内に埋めるな!
| 放射能汚染除去物は東電に引き渡すべき
└──── 倉田謙(横浜市港北区の損保代理店の爺です)
○横浜市教育委員会は放射性汚染除去物を『それぞれの学校敷地内に埋めるとの方針を明らかにした』と本日の新聞で報じられました。小中学校に埋めることは駄目で,放射能汚染除去物は東電に引き渡すべきと存じます
○また19兆円から25兆円の国費を投入して、福島では未だ放射性物質はジャジャ漏れ、『放射能はコントロール出来ている』と国民や世界の人々に嘘を吐(つ)くのは駄目です。
原発は地震国に於ける最大のリスクです、もはや『国策では無い』原発を再稼働するのは人格権を損なうとの判例も出ました。将来世代を担う子供達に『大人は何をしていた』と問われることの無いように、また『無知・無関心な国民では無い』と抗議行動をしましょう。
○(東京新聞10月2日より抜粋)
福島第一原発事故後、横浜市立小中学校20校が保管している放射能汚染を伴う除去物について、市教育委員会は1日の市議会決算特別委員会で、それぞれの学校敷地内の地中に埋める方針を明らかにした。除去物の放射線量が下がった一部の学校は、すでに埋めたという。
市は、対象物から1センチの距離で毎時0.59マイクロシーベルトの空間線量が測定された場合を、除染などを行う基準(目安)にしている。 (中略)
質疑で井上さくら氏(無所属)が「空間線量が低くても、放射性物質濃度が高い事例がある」などと指摘したが、岡田優子教育長は「空間線量で影響を把握している」として、除去物そのものは調べない考えを示した。 (後略)
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┗■4.【伊方の避難は「ロボコップ」が活躍?】
│ 愛媛県の原子力防災訓練のいい加減さと欠落していることがたくさん。
└──── 上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
2014年10月21日に愛媛県は「平成26年度原子力防災訓練」を実施する[1]。
改めて県の「愛媛県広域避難計画[2]」を検討して呆れたのを通り越して笑うしかない説明に気づいた。同計画の「愛媛県原子力防災広域避難対策(避難時間推計)検討調査結果概要」によるとシミュレーションにより渋滞が予想される交差点には「現場の状況を踏まえたインテリジェントな交通誘導が可能な警察官を配置」することによって、基本ケースに対してUPZ避難時間を1時間短縮できるという。
愛媛県警にはSF映画の「ロボコップ」ではあるまいし、放射線下で高度な情報処理をしながら活動する「インテリジェントな警察官」がいるのだろうか。
この報告書業務を請け負ったのは「ユーデック」というコンサルで、伊方の他に泊・福島・東海第二・志賀・川内の検討も受託している。どこの報告書も同じような構成で、非現実的な仮定を積み重ねた机上の計算に過ぎない。要援護者の移動、マイカーが利用できない住民のバス避難、スクリーニングの時間、ヨウ素剤の配布等は一切無視されている。
別の資料によると、社会福祉施設等における原子力災害避難計画の策定状況は名目上でもまだ半分程度[3]だが、策定済とされる施設の中で具体的な行き先が決まっていない施設が多数あるという有様である。このような検討を以て再稼働の条件が整ったとはとうてい言えないし、いつになったら整うのか全く見通しがつかない。
伊方直近の伊予灘では2014年3月14日に震度5強の地震が発生している。もし震度があと1ランク高ければ原子力防災指針のEAL発動の基準に達する。福島事故の時、福島県警には「インテリジェントな警察官」がいたのだろう。住民より先に撤退してしまった。
10月21日の訓練では「インテリジェントな警官はどこですか?」と聞いてみよう。
[1] http://www.pref.ehime.jp/h15550/event/documents/kunren-oshirase.pdf
[2] http://www.pref.ehime.jp/h15550/documents/kouikihinankeikaku.pdf
[3] http://www.pref.ehime.jp/h20300/guideline/documents/260701hinankeikaku.pdf
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┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆講演会「飛んで火に入るリニアの虫」アーサー・ビナードさん
対談:川村晃生さん(慶応大名誉教授)
日 時;10月13日(月・休)13:30-16:30
場 所:東京ウィメンズプラザホール
参加費:当日 1000 円(前売り 800 円)
主 催:リニア・市民ネット042・565-7478
百害あって一利なしのリニアは、いったいだれのための利権なのか。
この巨大なペテンをどうすれば食いとめられるのか。
アメリカに生まれ育ち、日本を美しく歌いあげる詩人といっしょに、リニアを見抜き、出口戦略を考えましょう。
☆アーサー・ビナードさんといっしょに、講演会終了後、参加者みんなでパレードにでかけます。黄色いものを身につけてどうぞ集まって下さい。
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┗■6.新聞から3つ
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◆川内 住民の声生かせ 【金曜日の声 官邸前】
東京都江東区の無職 友光功久(ともみつのりひさ)さん(64) 原発を動かせば電気代が安くなるというが、たかが知れている額。それよりも、事故が起きれば何十万もの人々が故郷を奪われるリスクの大きさをもっと語るべきだ。とんでもない大ばくちはやめてほしい。
同中野区の会社員 織戸(おりと)豊さん(41) 新基準を満たしたとされる川内(せんだい)原発の審査結果の住民説明会で、質問者の大半が再稼働を疑問視する意見を言った。生活をしている地元の人の声だ。それでも動かそうとする政府は、どこを向いているのか。
(10月11日東京新聞より抜粋)
◆北海道電 急いだ再値上げ 平均15.33%、2ヶ月半で決定
社員賞与見送りへ 東電関電も注目
(10月11日朝日新聞見出し)
◆電力5社の判断 検証
再生エネ新規中断 経産相、年内に
(10月11日朝日新聞見出し)
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