12・6 生誕105年ハーバート・ノーマン講演会
- 2014年 11月 16日
- 催し物案内
- 石渡博明
今年、2014年9月1日は、『忘れられた思想家-安藤昌益のこと-』(1950年刊、岩波新書)で知られる日本生まれの歴史家で、カナダの外交官として知られたE.H.ノーマンが生まれて105年の記念すべきときにあたりました。
私たち「安藤昌益の会」は、発見者・狩野亨吉とともに昌益の復権に力のあったノーマンの顕彰に、これまでも微力ながら取り組んできました。2009年9月1日発行の会報『直耕』第32号に稲葉克夫さんに「ハーバート・ノーマン生誕百年に想う」と題した論考をお寄せいただいたのも、そうしたささやかな取り組みの一つでした。
48年12月、慶応義塾大学で「説得か暴力か」と題する講演を行って、暴力ではなく説得の大切さを説いたノーマンは、57年4月4日、マッカーシーズムという非寛容な社会的暴力によって自死を余儀なくされました。
あれから60年近く、日本社会は、ヘイトスピーチに代表される、近代日本が犯した戦争犯罪への内省を欠いた、非寛容かつ暴力的な社会に変貌しつつあります。そうした時にあたって、ノーマンの事績とノーマンを死に追いやった時代を振り返ることは、大いに意味のあることではないでしょうか。
ノーマン生誕105年にあたる2014年の暮れを迎えるにあたり、まことにささやかではありますが、以下のような講演会を企画しました。年末のお忙しい中とは思われますが、ぜひともご参集くださいますよう、心よりお願い申し上げます。
日時:2014年12月6日(土) 13時30分~16時30分
場所:中野サンプラザ 7F 研修室7
(住所:中野区中野4-1-1 電話:03-3388-1174
アクセス:JRまたは地下鉄東西線 中野駅東口 徒歩3分)
講師:今井 修「E.H.ノーマンと日本の歴史家との交流―津田左右吉を中心として―」
中野利子「ハーバート・ノーマンの生涯―セルフガヴァメントの精神を唱えて」
会場費および資料代:1,000円
主催:安藤昌益の会
お問い合わせ:090-8444-5223(石渡)
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