今回の選挙、一体何なの、何の真似?
- 2014年 12月 10日
- 交流の広場
- 熊王信之
今回の選挙、一体何なの、何の真似?
貧乏人でも忙しい歳末に、あれよあれよ、と云う間に解散・総選挙と来たものですから、
争点が何か判明せず、何を有権者に問いたいのかが分からない。 安倍政権は、「バンザイノミクス」の成果を問う等と取ってつけたような言い分で、野党の方は、それに対して有効な反論が出来るのかどうかが疑問として残るものの、どちらにしても議会での論議を尽くした後のことでもありません。 御都合主義的解散権の行使をした安倍首相が、自分の政権維持にのみ注力した揚句のことでしか無い、と理解出来ますので、白けるばかりです。
要点を先に書けば、どちらも夢、ファンタジーに過ぎないものに拘り、国家の命運を誤ることに繋がる非科学的政策を基盤としていると言わねばならないでしょう。
方や、昔の夢をもう一度、と閉店間際のカラオケ・スナックで熱唱し、若者からは、よ~軍国親父!と囃され、ヘリコプターから札束を撒くのが持論、方や、有象無象の集団が、勝手に維新・刷新ごっこや、反原発ごっこ、それに今や風前の灯と化した昔の名前で出て居ます「革新」派は、実現可能性の欠片も無い「里山資本主義」並みのドリームに拘ったまま老化して行くのみの老いさらばえた姿です。
どちらにしても我々庶民には、魅力のある未来が見える訳でも無く、定年や廃業で収入の道が狭まれば、生活が窮するのは観えている訳で、自分の生活の先行きが暗いのに、株だけ上がっても関係無いし、原発廃止の目的のために胡散臭い自然エネルギーに金銭を注ぐ道理が分からず、里山資本主義で喰って行ける自信が無いので支持出来ず、等々の理由で、どちらも支持出来ないのです。 夢を喰って生活出来る人なら別ですが。
だって、与野党ともども二酸化炭素中毒のようになっていて、温暖化に関わっては、意見一致でしょう? そんな人も政党も支持出来かねるものですから。
数年前に、戦後何十年も政権にあった自民党に勝ち政権交代した民主党で首相に就任した鳩ポッポが、国連でぶち上げた「二酸化炭素25%削減」を聞いて、お馬鹿も此処に極まれり、と早々に見切りをつけたことがありますが、そんな政党が未だに議席を有しているのは何かの間違いなのか、それとも夢でも見ているに違いが無い、と思って居るのは私だけなのでしょうか。
早々と届いた「入場整理券」を前に形骸化した民主主義の標本を見る思いがします。
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