慰安婦問題、朝日の第三者委報告は年越しか
- 2014年 12月 22日
- 時代をみる
- 池田龍夫
朝日新聞8月5~6日付朝刊が、「過去の『慰安婦問題を考える』」特集を掲載。済州島での強制連行などを虚偽と断定した記事が波紋を広げ、安倍政権首脳の非難や右派メディアのバッシング報道によって世間は騒然となった。
ところが朝日新聞には自浄能力がなく、お手上げ。10月3日に第三者委員会を立ちあげ、慰安婦報道検証を委ねた。中込秀樹氏(元名古屋高裁委員長)岡本行夫氏(外交評論家)北岡伸一氏(国際大学学長)田原総一郎氏(ジャーナリスト)波多野澄雄氏(筑波大学名誉教授)林香里氏(東大大学院教授)保坂正康氏(作家)ら7人の委員で10月9日から検証作業を始めた。「2カ月程度をめどに具体的な提言を盛り込んだ報告をまとめていただく」と、社告していたが、その後の経過報告がないまま年末になってしまった。
12月中の検証報告はても無理で、結論は年越しにならざるを得ない状態だ。慎重審議しているとはいえ、朝日本社の姿勢はおかしい。忘却の彼方へと押しやってしまう恐れすら感じる。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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