15年1月12日ルネサンス研究所・例会「ある地区労運動―練馬区職労の視野から」
- 2014年 12月 30日
- 催し物案内
- ルネサンス研究所
ルネサンス研究所の2015年1月定例会のご案内です。
●第三クール第20回
◇日時:2015年1日12日(月) 18時30分開始 開場18時00分
◇場所:専修大学神田校舎7号館7階784教室
◇報告者:横山哲也(元練馬区職)
「ある地区労運動―練馬区職労の視野から」 報告者 横山哲也(練馬区職員労働組合)
戦後労働運動は、官公労中心だったとか、企業別労働運動の限界があったとか言われる。言われるのには根拠がある。しかし、産別会議も、それを壊滅させて組織された総評労働運動も、必ずしもその枠にとどまるものではなかった。戦後の早い時期から全国一般のようなユニオン型の労戦もあった。労働者の文化・芸術創造と批評を媒介とするサークル運動のネットワークも数多く企業や官公庁の枠を超えて地域に作られた。また、民間と官公労が地域住民や未組織労働者と横断的に結合する地区労運動は、戦後労戦の特色だった。
とりわけ地区労は、企業縦割りと官公労基軸という限界を超える、もっとも広汎に存在した運動だったといえる。また、幾つもの地区労は、総評解体後の今も、まだ活きて活動している。
練馬区労協もその一つである。長年の知人である横山哲也氏は、練馬区職労に所属しつつ、職場・地域を往還しながら、地元の一オルガナイザーとして30余年、活動してきた運動家である。今回は、彼の活動の軌跡と「総括」をもとに、戦後労戦の無視しえない側面の検証と、21世紀の、変貌した地域における抵抗と変革の拠点・陣地の組織化の可能性について論議したい。 (司会進行 菅孝行・文責)
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