リアルマルクスごっこ開始します
- 2015年 3月 19日
- 交流の広場
- 武田明
リアル演劇ごっこ(初稿)
『リアルマルクスごっこ開始します。』2015年革命前夜の囁きから
前口上
【過去編】マルクス考古学研究会資料提供による
第一部
経済学哲学草稿編
第二部
ドイツ・イデオロギー編
近日公開!
【現在編】
第3部
悪戦苦闘平成学習会の巻
資本論とピケティの巻
【近未来・革命編】
第Ⅳ部
エネルギー問題を超えて社会主義技術者立国、日本革命宣言の日々
手塚治虫氏の『火の鳥』を題材に、0円学習会のお礼に、演劇シナリオごっこをここに開始します。
しかし、これは、予告編です。
演劇だけは、ちゃんと入場料を払って楽しみましょう。
「最近は、映画も文学も全然面白いものがないな〜」
「あらゆる意味で喪われてきた20年だ」
「伊藤誠先生も60年間経済学を研究してきたが、今回のピケティブームのような現象、話題になって売れている学術書は初めてですと言っていたぞ。
ロックスターのようだと書いていた雑誌もあった」
「大衆は、知的刺激に飢えているんだよ」
「やれやれ収穫は、ピケティだけかい」
「しかし、このままでは、ピケティは、マルクスの創造的宇宙の足元にも及ばないただの一発屋だろう」
「新自由主義からの批判は、大したことはないが「資本論の読書会」労働者からの批判でも的を射ている状態だ」
「資本論の読書会」労働者でさえ、資本主義の薄っぺらさを見抜いてしまっているから流石だ」
「変えていかなくちゃいけないね」
久しぶりに下北沢に行ってみると何やら怪しげな小屋、水木しげるのゆるキャラのような出で立ちの看板に下手な字で、リアルマルクスごっこ開始します。と書いてあった。
「こんな演劇小屋あったっけ」
「いつから空十郎は、新宿から下北沢に引っ越して来たんだい」
そう思って、資本主義適正価格の入場料を払って入ってみる。
中に入ると如何にも見る前から「入場料返せ」」「ぼったくりバーか」と叫びたくなる貧相な狭いガランとした教室であった。
しかし、既に、満席に近い状態。補助椅子に座った。なんで、椅子だけでなく机もあるんだか。補助椅子には机はなかったが、それそのものがセットの一部であるのか普通の教室空間なのだ。
革命家1「水や空気も売り出す始末、被爆問題と資本主義は全く始末が終えないよな、早く、資本主義そのものを終わらせてしまおう」
革命家2「終わらせたいが、大衆への啓蒙に手こずっている」
革命家3「おいおい、おまえまだ反原発デモにも経産省前テント広場にも現代史研究会にも足を運んだことないのかい?革命はもう不可避な段階まで来ているんだぜ」
既に、劇は始まっていた。
高価な演劇パンフを購入してそれを開きながら耳でその演劇を途中から追えるようにしようとした。
セットは、少し近代的なスライド、パンフは、國學院と書いた余りにも立派な白いカバーピケティ日本語版の白いカバーの真似に見えた。
第一部は、経済学哲学草稿と書いてある。
余りの面白さに、リピーターが多いと説明書きがある。
え、こんなのがあったのか!
マルクスの亡霊となった廣松渉先生と伊藤誠先生の対談でできているようだ。
僕としてもタイムリーでもあり余りの驚きの内容だったので、いつもは、個人主義者で、隣り合った人と二次議論となっても仕方がないので口を閉ざしている僕であるが、
どんな内容だったのでしょうかと聴いてみた。
隣りの初老の老人は、その演劇の常連らしく、快く答えてくれた。
若い人や労働者が客席に多いだろ。
「全てを疑えとは言うが、現代資本主義の構造が手に取るように理解把握出来る内容だ。
資本論を積ん読本としない革命が残念ながらようやく日本にもここから開始されたと言っても過言ではない」
確かに、文学などは、前から後ろに本は読まれるべきだ。
学者は、体制的アカデミズム陰謀に加担しているのか註釈、註釈で、幾つも指で、押さえなくては読めないように本を変えてしまっている。
日本語は、かなり平明になっているが、中国語のような状態だ。
英語やローマ字は、論外。バカになるからやめた方が良い。
アメリカの退廃で懲りただろう。
「今、ようやく、若者や労働者の愛ディンティティ運動が日本から始まったんだ」
得意げに隣人は、語っていた。
再び、豪華パンフの冒頭の手塚治虫、白土三平先生へ捧ぐと」いう謝辞から始まっていた事を想起して、それだったら、「始まったんじゃよ」とにほんおとぎ話に出てくる老人言葉を使って欲しいよな、カムイ伝読んでいないのかなとも思っていた。
「それだったら百姓や正助たちの勉強会のようにわかりやすいのか?」
と聴いてみると、
「おおよ、若者や労働者はおろか百姓にも手に取るようにわかりやすい演劇形式の啓蒙学習会よ」
隣人も乗り出した。
バカな二次議論とならないうちに、演劇に集中しようと思った。
こうしてツァラトウストラの没落と日本革命は始まったのである。
続く。
これからピケティシンポジウムの内容に入ります。
問題作ではありますが、決して悪意の内容ではありません。
大目に見て、絶対、ちきゅう座に掲載して下さい!
これからが面白くなります。
5月5日こどもの日マルクス生誕祭まで後⚪️⚪️日。
近日大ロードショー映画化も決定!撮影快調。
天国からの友情出演。亡霊役にて高倉健、菅原文太。
こんな感じの触れ込みで面白いシンポジウムを広げては如何でしょうか?
【原発被爆編】もシナリオ会議中!
続く
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