テント日誌3月26日…日比谷公園の桜もちらほら/出水市からの報告
- 2015年 3月 28日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1294日商業用原発停止558日
日比谷公園の桜もちらほら咲き始めた。
花冷えとでも言うのだろうかテント前を冷たい風が吹き午前中はまだ寒い。
昼頃ふくしま復興共同センターの国会請願デモが『原発再稼働・福島切捨て許さない』と掲げて通った。テントにいた人たちでデモ隊にエールを送る。
午前中は座り込みもまばらだったが、午後になって座ってくれる人が増えた。
春日部から来た女性、鎌仲ひとみさんの映画「小さき声のカノン」を見ての帰りだとか、私も見たいと思っていたので感想などが聞けてよかった。
茨城の鹿嶋からはるばる来た男女がチョコレートをたくさん差し入れて下さった。一度テントに来たかったそうだ。
木曜午後に時々来てくださる方を交えてテントのことなど話が弾んだ。
その後も日の丸君が代裁判を傍聴した人などが、寄って座ってくださり賑やかだった。今日は結審だったそうだ。どんな判決が出るのだろう!
テントの裁判も気にかけてくださる。日の丸君が代問題を考えるとき何故終戦時に一新しなかったのだろうと疑問がわく。
どうやら天皇制が影響しているらしいけれど、今の天皇は憲法を大事に思い、君が代も強制すべきでないとお考えのようだが…
4時過ぎ議員会館前辺野古の座り込みを終えたM子さんがマイクを握って通行人に呼びかけていた。毎日の行動頭が下がります。
私は神田香織さんの講談「ふくしまの祈りを」聴くため阿佐ヶ谷に向かった。
(I・K)
短信
3月29日(日曜日)午後1時から片岡さんがテント前でミニコンサートをやるそうだ。参加をしてください。
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外務省前の早咲き桜を眺めるのも4度目になるが…
僕は統一地方選挙よりもプロ野球の開幕や桜の開花の方が楽しみなのですが、そうとばかりは言ってもおれません。やっぱり、安倍政権の勝手な振る舞いというか、暴走を止めるための政治的現れとして地方選で反政府(反与党)の伸長を望むからです。どんなに小さなことでも、政府の暴走に歯止めがかけられることならやらなくてはならないと思っています。プロ野球や花見を楽しむことと、政府の動きに異議申し立てをすることは矛盾しないのですが、今は幾分かでも政府の動きにこころをむけるべきだ、と思っています。戦争は政府が勝手に意図し始めるなんてことが現実味を帯びてきている今、僕らもこころしてかかるほかないのでしよう。
テントは2月26日の信じられないような判決が出てから、新しい局面に入っています。仮処分→強制退去という動きは当面は高裁の執行停止で幾分かは遠のきましたが、次の段階がやってくるのはそんなに先ではないことを自覚すべきでしよう。先の判決からの動きの中で、テントとは何か、テントは何をなすべきかがあらためて問われたのであり、このことに僕らが応えていくことが要請されているのだと思います。何度か語ってきたように、テントは存在していること自体に意味があります。
それは僕らの基本ですが、この行動についての評価、というか、評価による支援(参加)ということも明確な形で出てきています。3月24日付の東京新聞特報部の報道はそれを示しています。テントという形態での占拠闘争は1960年代~1970年代の急進的行動とは別の新しい運動形態(政治的意思表示の形態)で、全世界的に出てきているものであり、未来に広がっていくものです。この運動の法的な裏付けを専修大の内藤教授が提示してくれているが、心強いかぎりです。主権者宿営権というのは新しい言葉であるが、自由や民主主義は主権者たる国民や地域住民の運動な中に存在し、それは法や法律を変えていくものです。法的権利となって行くべきものです。その意味で出てくるべくして出て来たものといえます。
事を可視化し、それを形態としてあらわして行く中で問題の発展が可能なら、僕らは不断にその進む先を考え、決断していくことが問われています。大きな枠組みで持久戦とこれを名付けてきたのですが、持久戦とはダイナミックな変化というよりは、変わらぬかたちでの保持戦ですが、そこにも変化と展開はあります。2月26日の判決以降、第ニテントでの宿泊(女性の宿泊)が増えていることは地味ながら、こうした変化であり、テントの存在意味を明確化していくものです。テントへの注目度が増したこともその一つといえるのかも知れません。物言わず、勝手にことを進める日本の権力の所業に対抗することの困難性を自覚しつつ、桜も咲き、春本番になる日々を楽しみつつ闘いたいと思います。(三上治)
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出水市からの報告
本日、出水市議会本会議で、九電に住民説明会を求める陳情書が採択されました。
南種子町、屋久島町本会議でも、既に、同様な陳情ないし決議がなされています。日置市、伊佐市では、委員会で採択され、本会議を待つばかりです。
ストップ再稼働! 3.11鹿児島集会実行委員会では、
鹿児島県内250km圏内にある各自治体に対し、九電に、自治体ごとに住民説明会を要請するように求める陳情書の提出を呼び掛けていました。250圏外の奄美を除く全ての自治体に陳情書が提出されています。
説明と同意は、事業責任者として当然求められることです。
住民説明会の予定はないと、住民に向き合うことを拒否してきた九電も、自治体の正式な決議を前に、再稼働前に住民説明会をせざるを得ないでしょう。
以上、お知らせします。(事務局 向原 )
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藤原節男さんのメールから(転載記事です)
放射能汚染:もう隠せない! この事実を知らないのは日本国民だけ】⇒ http://goo.gl/V6Y0EEみなさん、シェアをお願いします。シェア拡散が、大事な意思表示です。デモ参加、賛同署名と同じです。
◎もう隠せない! この事実を知らないのは日本国民だけ
simatyan2のブログ、2015-03-22 ⇒
http://ameblo.jp/usinawaretatoki/entry-12004671013.html
前の記事でも紹介した福島の放射能を可視化した写真集がアメリカでも出版されるようですね。フランスでも紹介されたことが、著者・森敏東大名誉教授のブログに書かれてあります。
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1842.html
僕のブログでもアクセス数が多く反響大きい時は、関係者やネトウヨの攻撃コメントが何十件も続きます。たいていは同じ発信地、同じIPアドレスなので無視しますが、中にはまじめに質問してくる人も数多くいます。
しかしそれらの人にまじめに応えても、次には違う人が同じ質問を繰り返してきて限がないので無視することにしています。ただこれらの疑問にアメリカ版は完全に応えるような内容になっているようですね。
一番多いのが「同じ物体の放射能汚染の地域別の可視化画像がないと何とも言えない、あるいは危険性がわからない」という意見です。例えば魚とか鳥とかの放射能汚染が、福島と他の地域を比較した可視化画像がないと意味がないというものですね。しかし、それらもちゃんと存在するのです。
一例を挙げると下の画像ですね。
http://www.fastpic.jp/images.php?file=8764703733.jpg
同一の車のエアフィルターを、シアトル、東京、福島の3箇所で比較した画像を見ると一目瞭然です。あとアメリカ版では日本では出来なかった人体の画像も掲載されるようなのでショックはさらに大きくなるでしょうね。
英語版が出るということは他国にも翻訳されるということです。日本では大手マスコミは一切沈黙していますし、政府による言論統制も今後さらに厳しくなるので、知らないのは日本国民だけということにもなりかねませんね。
なにせ、日本では首相が「アンダーコントロールは完全にされて、何の問題もないことを私が保証する」と言ってしまったのですから。
http://www.fastpic.jp/images.php?file=9336458023.png
http://www.fastpic.jp/images.php?file=6741782604.jpg
政権と一心同体のマスコミが公表できるわけもありません。公表しようとすると今まで危険だった基準値を引き上げるしかないのです。それはすでに行われましたね。例えば、セシウム137による土壌汚染の避難の目安は、
・乳幼児 1 Bq/kg まで
・~6才まで 20 Bq/kg まで
・小中学生 50 Bq/kg まで
・大人 100 Bq/kgまで
ですが、現在の日比谷公園は800 Bq/kgです。基準値を引き上げてこれです。
3・11の原発事故前では、100 Bq/kg のものは、放射性の危険物質としてドラム缶に密閉され厳重に管理されていたのです。 それが今では800 Bq/kg の所に住んでいるのですね。ならば、セシウムの300倍強い毒性といわれるストロンチウムならどうか?ストロンチウムは 0.33bq/kg で危険と言われています。
そうすると
300キロ圏 立ち入り禁止区域
1000キロ圏 強制避難地域
1000キロ超 選択避難地域
すなわち、
東京を始めとする関東全域 「立ち入り禁止区域」
大阪を始めとする関西、四国、中国、北海道 「強制避難地域」
九州のみ 「選択避難地域」
となってしまい、とても公表などできるはずも有りません。もちろん昔の数値に照らし合わせてということで、決して脅かしたり煽ったりするつもりはありません。タバコの健康被害と同じで、1日1本ならほとんど健康に問題はないでしょう。しかし10本ならどうか、100本吸えば肺がんリスクは上がるが、10本程度なら問題ないと言っているような感じに聞こえます。
こういうことを書くと必ず揚げ足取りをする人が現れますが、ここで言っているのは危険であるとか、危険でないとかではなく、政府が勝手に基準値を変えたりしていることを言っているのです。
先日(2015/03/06)、「福島第一原発事故5年目の真実 地獄に住む子どもたち」という動画がアップされました。
https://youtu.be/a0rmGNaJWMA
見ればわかるように線量計は鳴りっぱなしで、まだまだ収束などしていないことがわかります。
こういう事実が公になることにより、政権擁護というか、政権の飼い犬、ネット右翼などは、「どうして本当のことを言うのだ」と怒り心頭に達すると思います。だからガン登録法などを推し進めて、正しい情報を流したら逮捕とか、患者が増えているとかいう情報を広めると重罪、とか中国並に厳しくしようとしているのです。
知らされなければ、「存在」しないことになる、そんなバカげたことが現実の日本で起ころうとしているのですね。
◎フランスの主要新聞「リベラシオン」の福島特集に掲載された7枚のオートラジオグラフを紹介する。
WINEPブログ、2014-03-15⇒
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1842.html
フランスの主要紙Liberation紙に、去る2014年3月9日に福島放射能汚染特集記事があり、四頁にわたって七枚のラジオオートグラフが掲載された。このオートラジオグラフ像は加賀谷雅道カメラマンによるものである。フランス人特派員の福島現地踏査の取材記事と共に、この写真に関しての記事が、以下のように紹介されている。
〇どのように見えないものを可視化したのか?
2011年3月、3つの厄災(地震、津波、放射能)に見舞われて後、写真家加賀谷雅道は、匂いも音もない放射能の脅威を写真に残す方法を探し始めた。植物の汚染について研究していた生物学者の森敏東京大学名誉教授の協力のもと、加賀谷は福島第一原発事故によって放射能汚染された飯舘村と浪江町で植物、動物、日用品を集め、放射線から画像を生み出すオートラジオグラフという手法によって「見えない敵」を幽艶な輪郭をもった白黒写真の中に収めることに成功した。黒い津波が町を破壊していくようすを捉えた写真や放射能に汚染され見捨てられた土地を捉えた写真に続き、この写真群は放射能汚染が生物の生体組織にまで及んでいるありさまを提示している。 -リベラシオン
◎補足 by 藤原節男(原子力ドンキホーテ)
放射能が、生物体(植物や動物)内に吸収される場合には、イオン、分子の形であり、生物体内全体的に薄く吸収されます。その場合、オートラジオグラフでは、黒点にはならず、カエル、鯉、蛇のオートラジオグラフに観られるように、生物体全体がぼんやりと黒くなります。セシウムホットボールの形態では、付着することはあっても、生体内には吸収されません。手袋、ホウキのオートラジオグラフで、放射能の存在を示す黒点は、福島3号核爆発によるセシウムホットボールが付着したものです。
セシウムホットボール⇒ http://goo.gl/SHIrpw
手袋、ホウキのオートラジオグラフでの、放射能の存在を示す黒点について、電子顕微鏡で、詳細に調査すれば、必ず、セシウムホットボールが検出される。
◎ 経産省前テントひろば( http://tentohiroba.tumblr.com/ )にて、毎週金曜日土曜日の夜は小出裕章氏、島村英紀氏、小野俊一氏などの講演録画を題材にして、大画面プロジェクター使用の脱原発映写勉強会をやっています。また、フリージャーナリスト中田潤さんの生講演、脱原発ソング[忌野清志郎のサマータイム・ブルース http://youtu.be/A9vnBJ7pLHE Long Time Ago https://www.youtube.com/watch?v=43OLpwTZ5uY 、オラシャヤーン(あきらめない) https://www.youtube.com/watch?v=dkw-EFApR1s
など]をやっています。ぜひご参加ください。さらにまた、DVD「福島3号核爆発」「脱原発ソング集」「731部隊」「事故解析例集」を製作協力金100円/枚で配布しています。ぜひ今のうちに入手ください。秘密保護法が2014年12月に施行されました。配布できなくなる可能性があります。なお、振込を確認次第、DVDを発送します。ご住所を連絡ください。送料100円です。カンパは大歓迎。
⇒ E-mail: fujiwara_setsuo2004@yahoo.co.jp
⇒ 携帯電話: 090-1793-4404(電話かけ放題:ワンギリで折り返し電話します)
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