たんぽぽ舎から TMM:No2458
- 2015年 4月 11日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2458】
2015年4月11日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.小出裕章さんインタビュー・原発事故から4年を経た総括 (下)
4年経っても「緊急事態宣言」を解除できない現状を自覚すべき
「科学技術立国」「原発先進国」という幻想
戦後70年原発事故の戦後史的意味とは?
小出 裕章(元京都大学原子炉実験所)
★2.鹿砦社「紙の爆弾」10周年記念の集い盛況
反原発季刊誌『NONUKES voice』の成功を願い協力しよう
柳田 真
★3.テント日誌4月10日(金)
経産省前テントひろば1308日 商業用原発停止572日
カンパで支援の皆さんに感謝 (I・K)
★4.新聞より3つ
◆格納容器に調査ロボ→走行不能に 福島第一1号機 回収できず
(4月11日朝日新聞見出し)
◆「原発比率2割」異論続々 有識者「事故なかったような議論だ」
電源構成検討会合 (4月11日東京新聞より抜粋)
◆関電の評価「大いに疑問」 規制委 美浜3号機地震想定に
(4月10日茨城新聞より抜粋)
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※4/22学習会にご参加ください!
連続講座その1
『上野千鶴子の選憲論-自民党改憲草案批判を通して憲法を学び直す』
お話:上野千鶴子さん
(NPO法人WANウイメンズアクションネットワーク理事長)
日 時:4月22日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
予約者優先です。たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 までご連絡を。
男性の参加も歓迎です!
参加費:800円
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┗■1.小出裕章さんインタビュー・原発事故から4年を経た総括 (下)
| 4年経っても「緊急事態宣言」を解除できない現状を自覚すべき
| 「科学技術立国」「原発先進国」という幻想
| 戦後70年原発事故の戦後史的意味とは?
└──── 小出 裕章(元京都大学原子炉実験所)
東電の「情報公開」あり得ない/犯罪者がかばい合ってやりたい放題
◯編:2号機から汚染水が港湾外に流出していた汚染水漏洩で、東電は、原則として情報を公開する方針を決めたと報道されています。「ようやく」という感はぬぐえませんが、信用できる方針転換ですか?また、これを実質化するための提案は?
小出…東電が情報公開するなんてあり得ません。これまでも情報を隠してきましたし、これからも隠します。今回の不祥事で東電の姿勢が変わることはありません。これまで東電は、ずっと情報を隠して、バレてしまったら「情報公開します」と言いながら公開しないでやってきました。今回の汚染水漏洩と情報隠しにしても、彼らは深刻に受け止めてなんていません。「大したことじゃないのにな…」くらいにしか思ってないでしょう。
私は、「東電の幹部は犯罪者であり刑務所に入れるべきだ」と言い続けています。誰も責任を取らないし、被害者の損害賠償にしても、加害者である東電が損害の査定をするというおかしな仕組みになっています。その結果、東電は2015年3月期決算の経常利益が2270億円の黒字になるというのです。被害者への責任を取らないで黒字を確保するという、とんでもない会社です。こんな仕組みは根本的に間違っているし、犯罪者である東電がやろうとすることは全て禁止すべきです。
本来なら国家が東電に責任を取らせて、国家管理の下で事故処理をしなければなりませんが、政府も原子力マフィアの一員です。政府・東電という犯罪者集団が、お互いにかばい合って、ぬくぬくと生き延び、やりたい放題やっているのが現実です。このような状態で、正確な情報が開示されるわけがありません。
本来なら東電を倒産させて、情報についても東電が管理するのではなく、情報公開のための組織を作らねばなりませんが、そんな気配すらありません。
どんな過酷事故でも、電力会社は安泰
◯編:高浜原発再稼働について。
小出…関西電力が原発を再稼働させたい理由は、動かない原発が不良債権化し、決算が赤字になることを恐れているのでしょうが、次の点が重要です。関西電力が福島原発事故から学んだ最大の教訓は、「どんな過酷な事故を起こして住民を苦境に陥れても、絶対に自分たちが責任を問われることはない」ということです。東電があれだけの事故を起こしても、誰も刑事責任を問われず会社は黒字になるのですから、関西電力が高浜原発を再稼働させて事故を起こしたところで、彼らは安泰なのです。
政府の側にもさまざまな思惑があるのでしょうが、一つは原発輸出のために再稼働は必要だということです。自国で原発が動いていないのに他国には輸出しますという道理は、さすがに通りません。原発を輸出するためには、再稼働が絶対条件です。
ただし、高浜原発の再稼働は無理でしょう。3月内にも再稼働禁止の仮処分が決定されるでしょう。仮処分決定は出た時点で確定しますから、再稼働は不可能でしょう。
◯編:3月で定年を迎えられます。今後、どのような活動をされる予定ですか?
小出…定年なんて所詮、社会的な制度でしかありませんから、私にとって重要な意味はありません。ただし、私も生き物なので、老いや死を避けることはできません。定年は、老いや死への一里塚だと思っていますので、残りの人生をどう生きるかを考える時だと思っています。
しかし、福島の事故から4年経って、事故そのものも収束できないし、たくさんの人々が苦難に落とされているのですから、そこに目をつぶることはできません。私は「仙人になる」と言っていますが、周囲の人たちは「そんなことはさせない」と怒っていますので、私しかやらない、私にしかできないことを引き受けながら、少しずつ退いていくしかないと思っています。私は暑さが苦手なので、涼しいところで山にも登ってみたいと思っています。
注:日本軍の原爆開発
第二次世界大戦中、軍部には2つの原子爆弾開発計画が存在していた。陸軍の「ニ号研究」と海軍のF研究である。
1938年からウラン鉱山の開発が行われ、1941年4月に陸軍航空本部は理化学研究所に原子爆弾の開発を委託。研究には理化学研究所の他に東京帝国大学、大阪帝国大学、東北帝国大学の研究者が参加した。
(「人民新聞」第1543号2015年3月15日より編集部の許可を得て引用)
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┗■2.鹿砦社「紙の爆弾」10周年記念の集い盛況
| 反原発季刊誌『NONUKES voice』の成功を願い協力しよう
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
1.4月7日(火)鹿砦社(ろくさいしゃ)(本社は兵庫県、東京支社は千代田区三崎町)の10周年を祝う会(=月刊「紙の爆弾」10周年記念の集い)が、「スペースたんぽぽ」で開かれました。約90名が当日のお祝い会に参加、当初の予想(50名)を大幅に上回りました。
会の内容も雰囲気のいい集まりでした。月刊「紙の爆弾」が伸びると同時に、今後、反原発季刊誌『NONUKES voice』(現在1から3号まで発刊)も伸びて初の反原発雑誌の継続と成功を願うものです。
2.祝う会は、第1部・中川編集長、松岡社長のあいさつ的内容、ミサオレッドウルフさん(反原連)の首都圏反原発連合などの話、第2部・鹿砦社へのお祝い、叱咤激励のもろもろのことばでした。
主な発言者を紹介します。週刊金曜日の社長、救援連絡センターの山中代表、浅野健一同志社大学教授(元?)、内藤隆弁護士、一水会の鈴木邦男氏、フリーライターの人々(6から7名)が発言。
集いの最後に、鈴木千津子(たんぽぽ舎共同代表)さんと私もあいさつしました。鈴木千津子さんは、たんぽぽ舎発足以来の食品の放射能測定26年の歴史と、3・11東電福島第一原発事故後の苦労したエピソードを語りました。柳田は、反原発季刊雑誌が初めて出版されたことの意義の大きさ、編集-発行者の勇敢さに賛同する。今後「原発再稼働の日本」で「近い将来に原発大惨事は必至」。それを防ぐためにも季刊『NONUKES voice』の役割は大きい。私たちも協力したい旨を述べました。
3.なお、「ろくさいしゃの10年と不当な弾圧」については、『月刊「紙の爆弾」』2015年5月号の巻末に弾圧された当事者の松岡社長の簡潔なまとめ文が最後の頁に載っていますので、関心のある方はごらん下さい。
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┗■3.テント日誌4月10日(金)
| 経産省前テントひろば1308日 商業用原発停止572日
| カンパで支援の皆さんに感謝
└──── (I・K)
朝から曇り空で何時降りだすやらと思いながら出かけた。3時半ごろ霞ヶ関に着いた途端に降ってきた。テントの中ではKさんがチラシ組みなどの作業をしている。まだ大降りでなかったので私は傘をさしてテント前に座り込んでいた。
4時過ぎ、今日はお出でにならないのでは思っていた90歳のTさんの姿が見えたのでびっくり!7時ごろまで傘をさしてじっと座っていてくださった。脱原発への強い思いが伝わってきます。
他にも雨の中寄ってカンパしてくださる方達がいて感謝です。
5時半頃数人がたんぽぽ舎の関電前行動に合流した。そして官邸前行動に向かう。Tさんの次に高齢のM子さんも雨の中いらして、第2テントからトラメガを使って行きかう人に反原発を訴えていた。
私は外に立って寄ってくださる方にチラシを渡したりしていた。たんぽぽ舎のOさんも座ってくれ、買い物に行ったFさんが帰って来たので7時ごろ私はテントを後にした。
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┗■4.新聞より3つ
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◆格納容器に調査ロボ→走行不能に 福島第一1号機 回収できず
(4月11日朝日新聞見出し)
◆「原発比率2割」異論続々 有識者「事故なかったような議論だ」
電源構成検討会合
経済産業省は10日、2030年に目指す再生可能エネルギーや原発など、電源種類別の発電比率を検討する有識者会合を開いた。自民党と経産省が原発で2割程度を賄うことを念頭に水面下で比率案を調整していることに対し、出席者からは「福島(の原発)の事故がなかったかのような議論だ」などの異論が相次いだ。
(中略)
東京理科大の橘川武郎教授が、あらためて「将来に向けて大きく考え方を変え、再生エネを30%まで高めて原発は15%に抑えるべきだ」と主張した。
また名古屋大大学院の高村ゆかり教授は「原発など特定の電源を基幹電源と位置付ける考え方自体がなくなりつつある」と話し、基幹電源の名のもとに原発を重視する自民党と経産省をけん制した。その上で「ドイツでは安い再生エネが増えて電力の価格が下がっている」とも指摘した。
環境省は30年に再生エネの比率を最大35%まで高められると試算したが、自民党と経産省は実現性に否定的だ。これについて全国消費者団体連絡会の河野康子事務局長は環境省の出席者に「(試算の)根拠を示してほしい」と要望。(後略)
(4月11日東京新聞より抜粋)
◆関電の評価「大いに疑問」 規制委 美浜3号機地震想定に
原子力規制委員会は9日の審査会合で、関西電力が再稼働を目指している美浜原発3号機(福井県)の地震想定について、審査が先行する関電大飯3,4号機(同県)の経緯を踏まえず評価しているとして「大いに疑問がある」と厳しく批判した。
規制委側は会合で「資料を見る限り、大飯と美浜で(地下の地盤の状況に)差があるようには見えない」と指摘。その上で「審査は交渉ごとではない。ここまで下げてもいいという腹案があるのに手の内に置き、必要があれば出そうという姿勢ならやめてほしい」と苦言を呈した。
関電は「十分ご理解いただいていない部分は(非公開の)ヒアリングなどで説明したい」と釈明したが、更田豊志委員は「非常に重要なので(公開の)審査会合で、関電の姿勢も含めて答えてほしい」と注文を付けた。
関電は美浜3号機の申請で、震源の深さを「4キロより深い」とした。先行する大飯3,4号機の審査でも当初、震源の深さを「4キロより深い」と提示したが、規制委の指摘を受けて「3キロより深い」と修正し、地震想定を厳しくした経緯がある。
(4月10日茨城新聞より抜粋)
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