ちきゅう座第10回総会に向けて:運営委員長からのご挨拶
- 2015年 4月 25日
- 時代をみる
- ちきゅう座総会岡本磐男
今のままでは、21世紀の世界がそれほど光明に充ちたものではありえそうもない予兆が既に感じられ始めています。1%の富裕層の豊かさ、そのおこぼれを頂戴する圧倒的多数の大衆、こうした社会構図の上に胡坐をかく先進資本主義諸国に対して、戦乱と破壊、貧困と絶望に満ちた開発途上国では「イスラム国」等々による「テロ活動」が横行するなどして、危機の時代が迫っているかに見られます。もとより米国中心の有志連合の諸国による空爆が好ましいわけではありません。空爆によって解決しうるような事態ではないからです。テロの発生という点から言うと、ちょうど1930年代のドイツにおけるナチス政権の成立以後に、ユダヤ人迫害のテロが頻発し、暗い時代に突入した頃と類似してきたと言いたいのです。南北両世界を通じて問題視すべきは、絶対的な格差の助長ではないでしょうか。また原発廃棄物をはじめとする現今の地球環境破壊、汚染問題の深刻化も重大な関心事です。
国内問題では、安倍政権の解釈改憲(特定秘密保護法、集団的自衛権)から9条改憲への危険な動き、沖縄辺野古新軍事基地設置へのごり押し、TPP問題、原発再稼働への暴走など、すべて国民の多くの反対意見を無視したものです。
世界平和を強く希求するちきゅう座では、政治・経済・社会・宗教・教育等々の多様な分野において、多くの現代的課題についての問題を提起し、解決の模索に向かって情報発信・相互交流をすることに今後も微力を注ぎたいと存じます。このことが、ちきゅう座創設以来目指してきた「公共空間」としての役割だと思うからです。どうぞ読者の皆様、関係者の皆様におかれましても、ちきゅう座への尚一層のご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
2015年4月25日
ちきゅう座運営委員長 岡本磐男
第10回ちきゅう座総会
お陰さまでちきゅう座は今期で10年目の節目を迎えることになりました。これもひとえに皆様方のお陰と心から感謝いたしております。
今回は総会後に弁護士の大口昭彦さんをお呼びして、脱原発闘争の全国的な拠点・象徴となっています「経済産業省前テントひろば」への政府の不当な干渉、攻撃に対する闘いの報告をしていただこうと思います。
当日の予定は以下の通りです。
日時:2015年5月23日(土)1:00(開場)
場所:明治大学駿河台校舎・研究棟第9会議室(2階)
ちきゅう座総会(1:30~3:00)
*総会はオープンですので、どなたでも参加できます(総会、講演会とも無料)。
休憩(15分)
講演会(3:15~4:45)
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演題:「経産省前テントひろば設立の意義と不当な撤去要請をめぐる裁判闘争の経過報告」
講師:大口昭彦(弁護士)
総会後は、いつものように親睦会を近くの居酒屋で行います(予算3000円)。こちらにも多くの方にご参加いただきたいと願っています。
ちきゅう座運営委員会
運営委員長:岡本磐男(東洋大学名誉教授)
事務局長:松田健二(社会評論社)
連絡先:090-4592-2845(松田)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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