「政界再編前夜」、「東亜・管理大戦前夜」、「ユーロ危機前夜」、あれっ、アメリカ危機は何処へ行ったのだろう
- 2010年 12月 20日
- 交流の広場
- 海の大人
本日から、韓国軍の砲撃演習が始まった。幸い、北朝鮮軍との衝突は無かった模様だが、一触即発状態にあることは表面上変わらない。
また、菅首相と民主党小沢一兵卒の会談が本日不調に終わり、民主党内の対立が抜き差しの為らないところに来ていると表向き伝えられている。
さらに、昨日、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがアイルランドの格付けを一気に5段階引き下げて「ネガティブ」にすると謂う芸当を行った。先週EU首脳会議で「恒久的な危機管理メカニズムを創設する事で合意」した事と併せると、97年のアジア通貨危機における宮沢構想のような甘い物ではなく「鞭によるユーロ統合の維持」の気配もあり、ユーロ解体へ地獄への道を歩み始める可能性が大きい。
治安が悪化しているイラクは放り出して、アフガニスタンからの撤退を模索しているオバマはカルザイ大統領を見捨てて、タリバーン分断戦略に夢中のようだが、アメリカの経済運営ともども名案があるようには見えない。しかし、地下戦攻防ではアメリカの危機をアメリカ以外の危機に転化することで時間を稼ぐことに成功しているかの如く見える。
問題は何も解決していないが、問題の形は変わりつつある。それを称して、「問題の解決」とするのが「政治=地下戦」である。新しい「ウィキリークス」と謂うプレイヤーを迎えて、地下戦は常にルールも参加者も貸元も代わる。賭場も何箇所あるのか、何階建てか判らない。
オバマがやり手だとは見えないが、代貸しの一人である事は間違いない。手下を使って、政界再編にも欧州再編にも東亜新秩序にも手をつけるのだ。
世界革命を目指した、新世界秩序を目指した日本新左翼の驥尾に付す人間としては、観得るものは見えるよね。地下戦は地下戦として、次の時代の様相もね。診ましょう、準備しましょう。
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