【パブコメ案内】はがきで出そう!伊方原発パブリックコメント締切6/19着
- 2015年 6月 6日
- 交流の広場
- kimura-m
再稼働阻止全国ネットワークからの呼びかけです。
(重複送信をお許し願います。転送・転載を歓迎します。)
去る5月20日に原子力規制委員会が四国電力の伊方3号機設置変更許可申請に対して認可をしました。
そして、この会議でパブコメを募集することも決定し、現在意見を募集中です。
(原子力規制委員会定例会議の記録、資料)
http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/index.html (5月20日の行)
(原子力規制委員会の伊方パブコメ案内)
http://www.nsr.go.jp/procedure/public_comment/20150520_01.html
(但し、設置変更許可認可を「合格証」と報道されていますが、数十年前に低い基準地震動で設計・製造された装置に対してはとても達成が難しい基準地震動650ガル(これだってあまりに低過ぎ)を達成しないといけないので、続けて審査している「工事計画・保安規定」、「使用前検査」の審査をもしっかり監視する必要があります。川内1号機の「工事計画認可」について私たちは行政不服審査法に基づく異議申し立てを実施中です。)
さて、この伊方設置変更許可に対して、四国の仲間や「伊方の家」からパブコメを出そうと呼びかけられています。
葉書を使うユニークな方法です。
再稼働阻止全国ネットワークとしても全国の方々にこの行動を呼びかけます。
ウェブからの送信も可能です。
6月19日までに是非提出してください。
(「伊方の家」からの一言)
伊方原発のパブコメに沢山の数で規制委を圧倒しよう。
パブコメの締め切りは6月19日必着です。
川内:18000件、高浜:4000件、そして伊方は?
さらに減少すれば、完全に舐められます。地元の士気にも影響します。
原発さよなら四国ネットワークによってパブコメはがきが作成され、販売されています。是非、ご協力下さい。
(「原発さよなら四国ネットワーク」からの案内)
原発さよなら四国ネットワークでは、パブコメ文例・はがき5枚セットを
製作中です。(6/3頃完成予定)どうぞご活用ください。
http://gensayo4koku.jimdo.com/伊方原発ここが危ない/
↑ここにも置いておきますが、
パブコメの勧め、本文文例、宛先面を添付しておきます。
はがきに載せた5項目の意見部分の文言をテキストで紹介しておきます。
・福島原発事故は全電源喪失によって引き起こされたのですから、伊方
原発が8ヶ月間の外部電源喪失に耐えて、メルトダウンを起こさない事
を確認すべきです。
・伊方原発近くの海底を通る中央構造線活断層帯による直下型地震が心
配なのに、想定した基準地震動は他原発並みの650ガルと低すぎます。
「既往最大」よりも大きな地震を想定するためには、入倉式で示される
平均値の10倍の値を想定すべきです(正規分布の3σ以上に相当)。
参考:内山成樹著「原発地震動想定の問題点」
・伊方原発では注水した後の汚染水を貯める汚染水タンクを設置する敷
地の余裕が全くありませんから、福島で過酷事故対策として使われた
「注水冷却」という最も手っ取り早い手段が使えません。再稼働をしては
なりません。不合格とすべきです。
・川内原発同様、伊方原発に関する火山の審査が甘すぎます。姶良カル
デラと同様に、阿蘇カルデラの破局噴火Aso5を監視しないのが問題です
がむしろ早期廃炉とすべきです。
・以下のことを審査、実施していないのに、原子炉設置変更許可審査を
し、更に「審査の合格は安全を保証するものではない」と田中委員長は
発言しています。しかし他に再稼働に関わる審査機関はないのですから、
権限がない項目については貴委員会として、国会に審査する権限を求め、
実行すべきです。項目・・・
もちろん上の論点だけに限りません、はがきが送られてきても受け取
る、と規制庁は答えていますので、官製はがきを準備してご自分の論旨
で送っていただいても結構です。出すときのフォーマットははがき文例
にならってください。
以下はその内容をテキスト形式にしたものです。
(葉書の
宛先
106-8450
東京都港区六本木1-9-9
六本木ファーストビル
原子力規制庁 原子力規制部
安全規制管理官
(PWR担当) 宛
住所:
氏名:
意見提出箇所 ページ
1.
「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書
(案)」についての意見書
ページ番号: 全 ページ
意見:以下のことを審査、実施していないのに、原子炉設置変更許可審査を
し、更に「審査の合格は安全を保証するものではない」と田中委員長は発言
しています。しかし他に再稼働に関わる審査機関はないのですから、権限が
ない項目については貴委員会として、国会に審査する権限を求め、実行すべ
きです。
項目:
・福島事故の検証と原因究明
・(南海トラフ巨大地震など複合災害を想定した)避難計画の策定とその実
効性の評価
・航空機テロやミサイル攻撃からの原発の防護策(戦争のできる国作りをし
つつあるわけですから必須です)
・2012年9月の日本学術会議提言の指摘を受け入れ、高レベル放射性廃棄物
の保管・管理の方法と場所の確定を再稼働の前提条件と宣言し審査を中断
・パブコメの結果を反映させるための公開会議
・パブコメ中もその後も地域公聴会を開催
2.
「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書
(案)」についての意見書
ページ番号:108,112,115,375ページ
意見:福島原発事故は全電源喪失によって引き起こされたのですから、伊方
原発が8ヶ月間の外部電源喪失に耐えて、メルトダウンを起こさない事を確
認すべきです。
理由:来る南海トラフ巨大地震の時、四国では火力発電所の津波被災で8ヶ
月間以上の長期広域停電が警告されているのです。新規制基準の中で外部電
源喪失への対応としては一週間程度耐えればよい、とする基準がそもそも不
適切です。
資料:関西大学社会安全センター紀要4号の論文?「南海トラフ巨大地震に
おける中・長期的な電力需給キ?ャッフ?推計方法の一試案」
http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_ss/common/pdf/bulletin004_15.pdf
と、原発さよなら四国ネットワークの関連資料
http://bit.ly/1AyOMYF
3.
「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書
(案)」についての意見書
ページ番号:15ページ
意見:伊方原発近くの海底を通る中央構造線活断層帯による直下型地震が心
配なのに、想定した基準地震動は他原発並みの650ガルと低すぎます。 「既
往最大」よりも大きな地震を想定するためには、入倉式で示される平均値の
10倍の値を想定すべきです(正規分布の3σ以上に相当)。参考:内山成樹
著「原発地震動想定の問題点」
理由:最近の観測でも2000~4000ガルという、各地の原発の基準地震動を
大幅に超える、想定外に大きな地震動が5回記録されています。高浜原発
仮処分福井地裁決定でも「緩い」と評価されましたが、地震の平均値を示
す式を元に、不確かさだけを少々危険側に変えてみる程度では最悪の地震
を想定しきれません。
4.
「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書
(案)」についての意見書
ページ番号:177,184,190,207ページ
意見:伊方原発では注水した後の汚染水を貯める汚染水タンクを設置する
敷地の余裕が全くありませんから、福島で過酷事故対策として使われた「注
水冷却」という最も手っ取り早い手段が使えません。再稼働をしてはなりま
せん。不合格とすべきです。
理由:四国電力は過酷事故時収束策として、溶融炉心を格納容器で受け止
める直前にだけ注水を行い、その後は自然循環冷却で格納容器内を冷却す
るので汚染水を系外に取り出すタンクは不要としていますが、自然循環へ
の切り替えがスムーズにできない場合は、注水した汚染水を格納容器外に
出さざるを得なくなります。そもそもIV-4.13 では収束作業のために十分な
量の水を準備するよう求めています。
しかし瀬戸内海の海水は数年間入れ替わることはなく汚染が長く留まり
続けますから、汚染水をそのまま瀬戸内海に放出すれば瀬戸内海は死の海
になります。
5.
「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書
(案)」についての意見書
ページ番号:64,65ページ
意見:川内原発同様、伊方原発に関する火山の審査が甘すぎます。姶良カ
ルデラと同様に、阿蘇カルデラの破局噴火Aso5を監視しないのが問題です
がむしろ早期廃炉とすべきです。
理由:「既往最大」に耐えればよいとの考えに基づいて、阿蘇カルデラの破
局噴火の火砕流到達の実績がないために監視すべきとはしていません。し
かし9万年前のAso4の時には火砕流が海上を渡り防府市まで到達した事例
を踏まえ、伊方から160km圏内の阿蘇カルデラ破局噴火が大規模化すると
仮定すれば火砕流が到達し原発全体が火災に包まれ運転員が焼死するのを
防ぎようがなく、立地不適格です。
鬼界カルデラの7000年前アカホヤ火山灰が四国各地へ大量堆積した事例
に基づけば、より近い阿蘇カルデラ、姶良カルデラ等からの破局噴火時の
火山灰の大量堆積も避けられず、送電線の漏電、吸気フィルターの詰まり
などは避けようがありません。
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