政府の「戦争法案」は完全に憲法違反である
- 2015年 6月 13日
- 評論・紹介・意見
- 小澤俊夫憲法
メール通信「昔あったづもな」第43号
衆議院の憲法審査会で、各党から推薦を受けた憲法学者たち三人が意見を述べたが、三人とも、他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案は「違憲である」と批判した。しかも、自民党推薦の参考人である長谷部恭男早稲田大学教授さえも「違憲である」と述べたのである。
憲法学の専門家の意見を待たなくても、常識のある人間なら誰でも違憲だと感じている。自民党の中でもおかしいと感じている議員がいるらしい。かつての自民党総裁で、衆議院議長も務めた河野洋平氏までがはっきり、おかしいと言いだしたので、いままで安倍首相の顔色を窺っていた平の議員たちの間でも動揺が広がっていることだろう。
しかし、政治家を頼りにできないことは、我々はとっくに知っている。庶民の力を示そう。それぞれ、住んでいるところで、可能な限り、可能な方法で意思表示しよう。このまま「戦争できる国」に戻ってしまったら、我々の子ども、孫、子孫を苦しめることになる。「おじいちゃんとおばあちゃん、そのとき、なんで反対しなかったの?」
昭和の初め、庶民の力を結集できなかったために、軍部の独走を許してしまった。そしてあの悲惨な戦争に突っ込んでいった。車が坂道を走り出したら止められない。今、走り出す直前だが、今、止めなければならない。
日本の各地で「戦争法案をとめよう」という集会やデモが行われている。どこででもいいから参加して、自分の意思を示そう。参加できなかったら、応援のカンパでもいいと思う。
知人、友人との会話の中で、この問題を話し合うだけでも、意見が広がっていく。
6月7日の朝日新聞に全面広告が出ていたが、東京では連続で国会包囲行動があるそうだ。「とめよう、戦争法案。集まろう国会へ」
6月14日、日曜日。14時から15時30分まで。
6月24日、水曜日。18:30分から20時まで。
その他、各地で行動があるから、みんなで参加しよう。声を挙げよう。マスコミも無視できないほどに。
「総がかり行動通信」と検索すると、各地の詳しいことがわかる。是非、情報を手に入れてもらいたい。(2015.6.10)
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