6月20日 女の平和 に参加して
- 2015年 6月 21日
- 評論・紹介・意見
- ノーテンキー
「安倍政権にレッドカード」との意味で赤いものを身に着けて国会を取り囲もうとの呼びかけに、知人から貰い箪笥に仕舞ったきりの赤いサマーセーターを思い出し着て出かけた。
梅雨の晴れ間と言うより、この日だけ別な季節が滑り込んで来たようだった。青空のもとからりとした空気で木陰は涼しい。順番にマイクを握る女たちも口々に「太陽は私たちの味方」と言っていた。
原発事故で撒き散らされた放射能は若い、幼い世代ほど強く影響を受ける。戦争法案が通ってしまえばやはり子、孫たちの未来を大きな暗雲が覆ってしまう。そんな思いで駆け付けたような圧倒的多数の祖父母世代の人々。私の前に立っていた70代半ばほどかと思える女性二人連れはタイトスカートにパンプス、スモーキーピンクのブラウスという他の集会では見たことがないような出立ちだった。また別な場所ではA「ここへ来るって、知り合いの国会議員に言えばよかった」、B「国会議員って誰、名前は」、A「自民党だから駄目か」、B「自民党だから言った方がいいよ」、A「そうだね、言ってやろう」という会話を耳にした。そういえばデモや集会では必ず手渡される旧(?)新左翼系のビラがなかったことも何となくいいなあと思った。
マイクを持った何方だったかが「戦前、戦争反対と声を上げると『アカ』と言われた」
と言っていたが今日では赤いものを身に着けて安倍政権に反対の声を上げるというのも面白い。「百万本のバラ」ならぬ赤い衣装の「百万人の人」が集まらなくちゃね。
右翼の街宣車が妨害に来たものの混乱はなく、予定を15分ほどオーヴァーして4回ヒューマンチェーンを作り無事散会となりました。ヒューマンチェーン、ある場所では三重になり肩幅ほどしか腕を広げられなかったり、別な場所では目一杯腕を広げてやっと隣の人と手を繋ぐことが出来たりとばらつきはあったものの約15,000人集まったと報告があり、
前回の倍以上だったことに少し気をよくし、美味しいビールを飲みに向かったのでした。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion5428:150621〕
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