安保法案の強行採決許さずと2万人が国会デモ -久しぶりに聞いた「ウイ・シャル・オーバーカム」-
- 2015年 7月 16日
- 時代をみる
- 安保岩垂 弘
自民・公明両党が7月15日、安保法案を衆院特別委で強行採決したが、前日の14日夜、国会周辺に 「戦争法案絶対反対」「安倍内閣を打倒するぞ」のシュプレヒコールがこだました。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が催した「とめよう戦争法案7・14大集会」と国会請願デモ。首都圏を中心に約2万人(主催者発表)の人々がつめかけ、「安保法案の強行採決を許さない」と声をあげた。
集会の会場は東京都心の日比谷野外音楽堂。開会は午後6時10分だったが、会場は開会前から参加者でぎっしりと埋まり、開会と同時に入り口のゲートが閉じられた。会場に入れなかったおびただしい数の人々が会場の周りを取り巻いた。
参加者には、組合旗やのぼり、プラカードをもった労組員もいたが、組織や団体に属さず、1人で、あるいは友人や知人などと少人数でやってきた一般市民と思われる人たちが多かった。
集会は午後7時40分に終わったが、参加者が多かったため、閉会を待たず、午後6時45分に国会に向けた請願デモを始めた。国会まで約35分。デモは延々と続き、終わったのは午後10時半だった。
参加者が掲げるプラカードの文面もさまざまだった。「戦争させない」「9条壊すな!」「憲法九条 世界の宝」「9条LOVE」「狂気で憲法を壊すな」「この国は二度と戦争をしないと誓った」「アベ ノー」「安倍暴走にストップを」「安倍内閣打倒」「公明党は恥を知れ」……主権者の怒りが伝わってくるようだった。
デモ出発点に立っていたら、デモの隊列から、かつて聞き慣れた歌声が流れてきた。ウイ・シャル・オーバーカム(勝利を我等に)だった。1960年代から70年代にかけて日本でも燃えさかったベトナム反戦運動の中で歌われた歌だ。この歌に出合ったのも4、50年ぶりかなと思いながら、デモの後を追った。
初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/
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