テント日誌8月21日・22日…川内原発前テントから。続くトラブル/無期限ハンスト決行の学生たちの声明文
- 2015年 8月 23日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1441日・1442日
8月21日(金)官邸前抗議行動などもあって…
4時過ぎ突然土砂降りの雨になり驚いた。
雨の中90歳のTさん他何人かの方傘をさしてテント前で過ごす。
1時間ほどして雨があがったのでいつものようにテーブルを出して受付を始めた。寄ってくれた人たちの話題は川内原発で早くもトラブルが起き、ふる運転が延期になったこと、桜島の噴火などでした。
テントひろばニュース58号が出来たのでKさんが官邸前に300枚持って配りに行った。チラシ組みなどいつも一生懸命頑張ってくださって感謝です。
今日は先週に比べてテント前は賑わっていました。
7時過ぎ官邸前の方から聞こえてくるたんぽぽ舎の人のコールを聞きながら帰途に着いた。
8月22日(土)エコのためチラシも受け取らなかったイタリアの人
午前中は涼しい風が吹いて助かったが、矢張り午後になるとまだ暑い。
Yさんの差し入れの小豆アイスを食べて身体の中から涼しくなった。
Mさんがまた築地から氷塊を買って来てくれた。
通りがかった外国の人がテントの写真を撮っていたので声をかけたらイタリアの観光客だった。
イタリアはチェルノブイリ事故のあと国民投票で原発をやめたと言っていました。日本は福島のあと原発全部止まっているのではと聞かれたので。この間まではそうだったけれど、
政府や電力会社が再稼働したがっていて九州で始まったことを何とか説明した。
英語にチラシを渡そうとしたら、エコのため紙やプラスチックを浪費したくない。話が出来たので良いと受け取らなかった。
少しだけもコミニュケーションが取れて良かった。
一時過ぎ午後番の人たちが来てくれたのでテントを後にした。(I・K)
川内原発前テントから。続くトラブル
8.16(日)の煙騒動http://twitcasting.tv/showering00/movie/192886139の後、昨夜も未明まで大音量や照明で賑やかで、23(日)にも迫る赤海亀の孵化への悪影響が心配でしたが、ようやく下記のような発表がありました。
川内1号機、出力上昇を延期=2次冷却水に海水混入か—九電
時事通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150821-00000045-jij-soci
九州電力は21日、再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)について、2次冷却水に海水が混入した恐れがあるため、予定していた出力上昇を延期すると発表した。
25日に予定している出力100%到達も遅れる見通し。
九電は「復水器内に微量の海水が混入していると推定されるが、除去できており、運転継続に支障はない」と説明している。
九電によると、2次冷却水を循環させる復水ポンプの出口で、水質を監視する「電気伝導率」の数値が上昇した。電気伝導率は2次冷却水に海水などの塩分が混入した場合に上昇するといい、九電は発電タービンを回した後に2次冷却水を海水で冷やす「復水器」の中に海水が混入した可能性があるとみて調べている。
川内1号機は11日、新規制基準に基づき全国の原発で初めて再稼働した。出力は16日に50%、19日に75%に到達し、21日に95%に上昇させる予定だった。(S)
森さんの映画会、第二回「林昭の魂を探して」、日程変更に。
一週間ずらして、9月2日です。時間は変わらず、映画19時~21時、懇談会21時~22時15分くらいです。8月26日予定の変更です。
皆様お忙しいところ、申し訳ありません。
変更の理由は、8月26日に日比谷野音で日弁連主催の集会があり、その後請願デモをするらしいのです。デモコースは発表されていませんが、おそらくテントの前を通るのではと思います。3000人のデモとすると、250人ずつの梯団が、12となりますね。19時過ぎからスタートですから20時半ぐらいまで断続的にデモ隊が通ることになります。とても映画に集中できる状況ではありません。
参考
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2015/150826.html (H)
川内テント通信(8月21日)-無期限ハンスト決行の学生たちー
8月27日から国会前で4人の学生たちによる「安倍政権打倒無期限ハンスト」が実行される。この4人を含め7人の学生グループが川内原発再稼働阻止行動に8日から11日まで、久見崎海岸に持参のテントを張り参加した。原発、沖縄、戦争法案、元凶は安倍政権と見据えての決起である。SEALDsといい、今回の学生ハンスト実行委員会といい、日本の学生も捨てたものじゃない。彼らの声明、決意表明を添付します。 ぜひ応援を!。 脱原発川内テント (E)
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声明文
-安保関連法案制定を阻止し、安倍政権を打倒するための学生ハンスト実行委員会-
私たち「安保関連法案制定を阻止し、安倍政権を打倒するための学生ハンスト実行委員会」は、安全保障関連法案の審議即時停止と安倍政権退陣を求めて、8月27日より無期限ハンガーストライキを開始することをここに宣言します。
安全保障関連法案(以下、安保法案)は多数の批判と抗議を押し切って7月16日に衆議院を通過し、現在参議院で審議中です。憲法上のいわゆる「60日ルール」を含めても今国会での法案の成立は確実と言われています。
安保法案で法制化される集団的自衛権はアメリカなどの同盟国が主導する軍事行動に日本が直接参加することを許すもので、「戦争法案」としての本質は明らかです。戦後日本はアメリカと日米安保という実質的な軍事同盟を結び、東アジアにおける軍事的緊張関係の一端を担ってきましたが、安保法案の制定がかかる緊張をエスカレートさせる危険は目に見えており、先の大戦への反省を無視した愚かな行為です。またこの法案は国内の多くの憲法学者が指摘するように明白な違憲立法であり、法学上のクーデターというべきものです。まさしく安保法案は世界の民衆を分断し戦争を準備する、本来的に民衆に敵対する法律です。一切の正当性もなく、拒絶する以外にはありません。
では法案成立を阻止し、戦争を止めるために私たちは何をするべきなのでしょうか。
私たちは自らの生活に代えてでも安倍政権の戦争準備を拒否し、世界中のあらゆる戦争に加担することを拒否するという姿勢を直接行動によって示していくべきだと考えます。現在の沖縄・辺野古での反基地運動が、自らの平和を希求すると共に、基地を通じて世界の民衆が殺害されていくことを実力で拒否しているのと同様に。
私たちによるハンガーストライキは、戦争によって犠牲になりうるあらゆる人々と協力し、戦争への動員・協力を共に拒否するよう呼びかける直接行動の一過程です。そのために私たちは生命をかける覚悟でたたかいます。安保法案審議停止・安倍政権退陣に向けて共に行動しましょう!
【呼びかけ人】(ハンスト実行者は井田、元木、嶋根、木本の4名)
井田敬(上智大学2年) 元木大介(専修大学4年) 嶋根健二(専修大学4年)
木本将太郎(早稲田大学1年) 安井遼太郎(慶應大学3年) 土田元哉(慶應大学2年)
梶原康生(専修大学3年) 手塚(東京福祉大学) 坂田圭太(立正大学3年)
徳山陽一(都立産技高専5年) 匿名希望(高校2年)
ハンスト実行者のコメント
井田敬のコメント
日本はこれまで朝鮮戦争、ベトナム戦争において現地の人々の殺戮の上で莫大な利益を得て経済発展しましたし、イラク戦争においてはイラク現地に自衛隊を派兵するなど、決して平和な戦後を送ってきたとは思えません。こうした在り方を更に推し進め侵略戦争へのより直接的な関与を可能にするのが今回安保法案によって法制化される集団的自衛権です。こうした戦後日本の在り方を転換していく義務が私たちにはあると思います。また、私たち学生は所謂経済徴兵制を含めた侵略戦争への参加・協力を間接的であれ直接的であれ動員するような大学のあり方に対しても抵抗しなければなりません。以上の理由から私はハンストを決行することにしました。これをご覧のすべての人々が共に立ち上がって頂けますよう願っています。
元木大介のコメント
みなさま初めまして。今回のハンガーストライキ実行者の一人。専修大学の元木と申します。私達は安保法案に反対し、安倍政権を打倒するために立ち上がった学生有志の集まりです。
私達は、昨今の安倍政権の民主主義を無視した政策の推し進め方に徹底糾弾し、即退陣を求めます。また、声をあげるだけでなく、何としても安倍政権の暴走止めるために非暴力非服従を貫く直接行動として、生命を賭する覚悟を持ち無期限ハンストをします。
今こそ、日本という国の立場を改めて考え直すべきではないでしょうか。安倍政権は日本の立ち位置をわきまえず、民衆を巻き込み、戦争できる国への準備を進めています。よって、世界各国を敵に回すことになることは明白です。今止めなければ、私たちやその子孫にまで、再び政府による戦争の惨禍に巻き込まれる事になりかねません。
ましてや、震災復興や、各地で起こった災害の度に私達を救ってくれた自衛隊の方々を戦場に送るような事を容認してしまっていいのですか。私にはそんなこと絶対できません。彼らの意思に反して時には罪のない人間を殺さなくてはならない。そして、自分も殺される。これが、戦争であり、安倍政権の押し進める安保法案の実態です。正義などそこには一切存在しない。
私達には二度と国策に怯えず、平和な日常を維持していく権利があります。この普遍的な権利の行使を全世界的に実現するべきです。その為には核兵器の廃絶や、それに向けた世界的な民衆運動における連帯が必要です。
みなさん今こそ立ちあがりましょう。本法案が成立してしまっては民主主義、立憲主義、三権分立が実質的に機能してこなかったこの国では変えようがありません。
この約二ヶ月の私達の闘いで今後何十年、何百年の歴史が変わります。今が未来を正しい方向に向かわせる分岐点なのです。
それだけでなく、沖縄における基地問題や原発再稼働問題なども同時に解決せねばならない大変な年です。
しかし、安保法案が成立してしまっては、真っ先に戦略的に狙われるのは沖縄や原発であることは間違いないでしょう。今もこれらの現地では凄まじい闘争が繰り広げられています。
しかし、安倍政権は反対の声を完全に圧殺し、民衆の主体性を否定することで、粛々と新基地建設または、原発再稼働を進めています。さらなる犠牲の構造を意図的に作り、自分たちだけが利益を享受すればいいというこの国の方針は民主主義国家ではありません。確かに日本は民主主義であると子供の頃から習ってきて、疑いもしませんでしたが、日本に民主主義が成立したことはないと気づいた以上は自分のあまりの無知に愕然としました。知らないが故に憎しみや争いの連鎖は起こります。
やはり、無知の壁は越えなければなりません。そして、無知の壁を取り壊し、民衆によって真の民主主義を実現しましょう。
木本将太郎のコメント
安保法案に対して多くの憲法学者が違憲であると判断しているにも関わらず安倍首相は意にかけるそぶりも見せないことにはっきりと表れているように、いまの日本では学問の軽視、さらには侮蔑が公然とまかり通っています。今年六月には文部科学省が国立大学法人に対して人文系学部の廃止や転換を求める通知を発表しました。このような行政による大学への干渉と特に人文系学問の切り崩しは2004年の国立大学独立行政法人化以降、産業界の要請に応える形で推進され続けています。しかしこうした学問の軽視は批判的思考の欠如を帰結したのではないでしょうか。安保法案支持者の「リアリズム」と称した無原則、無責任、行き当たりばったりの思考を帰結したのではないでしょうか。私は文学部の一学生としてこの現状を深く憂います。私は学問を権威化せよと言っているのではありません。かつて建前としても学問が権威と見做された時代に戻るつもりは全くありません。21世紀における批判的思考の復権として、私自身が「批判の武器」となるつもりで、ハンガーストライキに臨みたいと思う次第です。学生・研究者の皆さんが同じ学問の徒として共に行動してくれることを望んでいます。
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