「戦争反対、憲法守れ! 民主主義ってこれだ!」
- 2015年 9月 1日
- 時代をみる
- 加藤哲郎安保
2015.8.31 昨30日の夕方、ドイツの友人から、メールが送られてきました。ドイツ最大の週刊誌『Der Spiegel』誌オンライン版が、日本の8月30日の安保法制反対デモを、写真7枚入りで大きく速報しているというのです。「Nein zum Krieg!(戦争反対!)」と明快に目的を記し、国会前12万人で子連れの参加者もいると報じています。イギリスBBCも「日本人は普通大きな声をあげないが、日本の軍事法制改変が12万人の抵抗を呼び起こした」と大きく報じています。海外メディアにとっては、脱原発運動に続く、これぞ「クール・ジャパン」だったようです。この間反対運動に冷たく、安倍政権の代弁が目についたNHK夜7時のニュースも、国会前の車道を埋め尽くした全年齢・全階層の声に押されて、この日は割と客観的に運動をとりあげました。「警視庁の調べで3万人」と付け加えるのはいつもの通りですが。実際は、 SNSやyou tube など映像で、いくらでも追体験できます。
新聞も、大きく報じています。朝日の「安保法案反対、全国で一斉抗議 国会取り囲み廃案訴え」をはじめ、全国350カ所での「戦争反対、憲法守れ、安倍は退陣!」の声を無視できなくなりました。地方新聞を丹念にたどると、その広がりが実感できます。実は8月上・中旬はアメリカで、戦後70年「安倍談話」による内閣支持率回復、原発再稼働、参議院での煮え切らない野党の追及を見てきて、「暑い夏」の「熱い政治」が冷却されないかと危惧していたのですが、どうやら夏休みが終わって、9月決戦に入ったようです。「安倍談話」は国際的にはインパクトは弱く、日本でも多くの批判が出ていますから、オーストラリアのTessa Morris-Suzukiさんの的確なコメントの参照を求めるにとどめておきます。
ひと月ぶりの更新です。実はアメリカから帰国時に、本サイト更新に使ってきたパソコンの内蔵ハードディスクが損傷し、ハードはHDD交換でなんとかなりましたが、本HP関連ファイルを含む全データが消失しました。何とか専門業者に持ち込み、基本データは一週間で復旧できましたが、ソフトを再インストールしても、不具合は続きます。米国では「731部隊二木秀雄の免責と復権」の関連資料を新たに発掘し、帰国後福島・双葉町まで行って「復興」の現実も見てきましたが、今回はとりあえず、8月30日の熱気のみ追加してお伝えし、共有しておきます。
初出:加藤哲郎の「ネチズン・カレッジ』より許可を得て転載 http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Home.shtml
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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