体を張って生きてる人とチャラい奴
- 2015年 10月 3日
- 交流の広場
- ナンパせん
閑職オヤジは、10月1日に「浅沼稲次郎さんを追悼し未来を語る集会」に行ってきました。
もうあれから55年経ちました。いまでは浅沼暗殺事件を知らない世代の方が多くなっておりますし、日本社会党すら忘れ去られた存在になったといっていいでしょう。
集会の初めに当時の短いニュース映像が流れました。刺されなかった岸信介氏も出てきました。そういえば、巣鴨を出た岸氏は日本社会党に入党しようとして断れた、とどこかで読んだ記憶があります。日本社会党で国家社会主義でもやりたかったのでしょうかねぇ、あの人。
このあと草野新平さんの詩「浅沼委員長の死を悼む」の朗読があり、ピアノ演奏があり、来賓あいさつと続きました。特に印象に残ったのが辛 淑玉さんのメッセージでした。
・共産党の言うところの国民に在日は入っていない。
・共産党の連携提案を鼻であしらった民主党は、どれほど嫌われているか未だ認識していない。
・自分ははっきりといいたいことを言う。だから仲間との挨拶は「今日も生きてるか!」だ。
等々でして実にカッコいいんですよね。「体を張って生きている。」ってこういうことなんだな、と強く感銘を受けた次第でありました。
と、そこで話は変わって前述の岸信介氏の孫の現首相のことになります。テレビでロシアのプーチン大統領との首脳会談に臨む我が国の首相ったら、ニコヤカに笑いながら舞台の袖から飛び出してくる漫才師そっくり。それをいつもの無表情で見ているロシアのプーチン大統領の顔。きっとプーチンさん「こいつチャラい奴だな」と内心呆れていたのではないでしょうか。テレビを見ているこっちが情けなくなるほど軽いのですよね、彼って。
先ほどの辛 淑玉さんとは正反対で、「こいつ全く体を張ってないな。」と思わせる一コマでした。でもこの人は安全です、まあ暗殺の対象になど全然ならんでしょうな。だって空気で膨らむダッチワイフみたいだものね、ナイフで刺したら「プシュー」と一瞬でしぼんでなくなりそうだもの。
でもそんな軽くてチャラい奴を頂点に頂いているこの国って、なんなのかしら。日本劣化論に深くうなずくオヤジでありました。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。