たんぽぽ舎から TMM:No2620
- 2015年 10月 24日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2620】
2015年10月23日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「文書管理簿」を3年間も隠していたのに説明責任を果たさない規制委
~透明性が売りといいながら居丈高に逃げる田中委員長~
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その70
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.「世界各地で繰り返される「地震弱者」の悲劇 ひとごとではない日本」
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその124
島村英紀(地震学者)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆河合弁護士が語る「全国で展開される原発裁判の現状」
10月31日(土)14時から 会場:ワクワクプラザ町田
★4.新聞より
◆「原子力艦事故 5マイクロシーベルトで避難」
原発並み基準に 防災相検討 (10月23日東京新聞2面より)
★5.テント日誌10月22日(木)
経産省前テントひろば 1503日
お土産にみかんをいただいた (I・K)
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※10/24槌田ゼミ新シリーズ 第15回原発基本講座
当日、設立予定の「原子力民間規制委員会・東京」による
17項目の規制勧告について
日 時:10月24日(土)15時より17時
お 話:槌田 敦さん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※10/26経産省前テントひろば『控訴審判決』
10月26日(月)テント裁判判決日
13時30分テントひろば前集合 14時東京高裁前集会 15時判決(102号法廷)
15時30分 記者会見
16時報告集会 衆議院第2議員会館多目的会議室
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※訂正1点あります。メールマガジン読者より誤字の指摘がありました。
昨日発信の【TMM:No2619】
┗■1.四国電力、伊方原発3号機再稼働抗議の行動報告
「伊予のミカン畑、伊予の魚を奪うな!」
・行動報告の文章中、2カ所
・四国電力への申入書の中には、1カ所
合計3カ所「佐多岬半島」(誤字)と記載されています。
正:「佐田岬半島」
誤:「佐多岬半島」
おわびして、訂正致します。
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┗■1.「文書管理簿」を3年間も隠していたのに説明責任を果たさない規制委
| ~透明性が売りといいながら居丈高に逃げる田中委員長~
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その70
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
規制委が行政文書の「管理簿」を発足以来3年あまり公表していなかったことが
10月10日頃に報道された。10日以上経っても「管理簿」が未だに公表されないばか
りか記者会見で尋ねられてもまともに答えない。「
「管理簿」は、文書のタイトルなどを一覧にしたもので、情報公開請求が行われた際
に、公開を求める文書が存在するか効率よく探すために、窓口やインターネットで公表
するよう法令で定められている。にもかかわらず、平成24年度と25年度分の公表はま
だだ。10月15日には菅官房長官でさえ、極めて問題だと話した。
ところが、21日の規制委記者会見で、記者の鋭い質問に対して田中委員長はまともに
答えない。俗っぽく英語を使って「トランスペアレンシー、透明性を大きな旗印として
きている」と言いながら、実は会見での回答は居丈高で中身が無い(資料公表と同様に
全く「透明」?!)。
毎日新聞記者が次の様に指摘・質問した。
○いくつか不適切なことが明るみに出た。
1 「管理簿」を作っていなかった
2 公開していなかった
3 点検監査がきちんとできていなかった
4 内閣府に事実と違うことを言ってしまった
○インターネットで全国に中継できるメディアを持っているのに、どうして聞かれるま
で黙っているのか?
○法律違反をとがめるチェックして探し出して指摘をする立場なのに、法律違反の説明
を規制庁がしないのであれば、信頼が失われるのではないか?
これに対して、「事象による、そういう議論をこれ以上続けてもしょうがない、説
明
はしたつもり、あなたの気に入っているかどうかは知らないけれど、」と逃げた。
別のフリー記者の、どういう事象であれば説明の必要があって、どれであればないの
か?の質問に対しては、
「お話したくありませんので、やめます。もうさんざんやったから。どうぞご随意に
ご推測ください。」と居直った。
福島の12市町村を回って首長と話したことについても、記者たちの要望にもかかわ
らず、まともに説明しようとしていない。
「国民」を欺いて再稼働推進・「非科学的」提言をしている規制委には隠すべき事が
多いのであろう。
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┗■2.「世界各地で繰り返される「地震弱者」の悲劇 ひとごとではない日本」
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその124
└──── 島村英紀(地震学者)
7万人以上の死者を出したパキスタン地震(2005年)からちょうど10年。マグニ
チュードは(M)7.6。M9を超えることもある海溝型は別にして、直下型としては大地
震だった。
インド亜大陸が赤道を超えてユーラシア大陸に衝突し、まだ北上の勢いが止まらない
ので、この地震を起こした。
この地震だけではない。昨年4月に起きて5000名以上の人命を奪ったネパール地震
(M7.8)も、2008年に起きて7万名の犠牲者を生んだ中国の四川大地震(M7.9)も、そし
て2013年に起きたパキスタン地震(M7.7)も、どれもインド亜大陸の北上のせいだ。ネ
パールでは1934年にもM8.1、1988年にもM6.6の地震が起きて大被害を生んだ。
つまり、ユーラシア大陸の南側に並ぶこれらの国々は大地震の常襲地帯なのである。
私はイランで起きた地震の被災地に行ったことがある。
息を呑む風景だった。「日干し煉瓦」を積んだだけの家は、土の山に帰ってしまって
いた。
「怪我人というのはあまりいないのです」と言った土地の人の暗い声を思い出す。
家の中にいれば助かる見込みはほとんどない。たまたま屋外にいた人だけが助かってい
た。イランもアラビアプレートのせいで地震がよく起きる国だ。
地震の常襲地帯なのに大被害が繰り返されている理由がある。それは世界のどこでも
庶民の家は、手元の材料を作って作るしかないからだ。
木材も、もちろんコンクリートもない中近東や中央アジアの国々や中国南部では泥
をこねて太陽で干しただけ、つまり焼き固めていない日干し煉瓦で家を造る。
この日干し煉瓦は建築材料としては悪いものではない。熱を吸収してゆっくり放出す
るから家のなかは涼しい。暑くて乾いた気候には適しているのだ。
だが地震の常襲地帯では話は別だ。地震にはとても弱いのである。
1999年にトルコを襲って5万人もの命を奪った地震の後に人々が建てていた家を見
て、私は背筋が寒くなった。地震の前と同じ造りの家を建てていたからである。こうし
て地震の大きな被害が繰り返されてきている。
自然災害だからと諦める前に人智を尽すことが災害をくい止めるためにとるべき道の
はずだ。だが、庶民は手許にある安い材料で家を造る。こうして自然災害は繰り返され
る。
現代の地震は「地震弱者」を選択的に襲うのである。
日本でも他人事ではない。阪神淡路大震災(1995年)で倒壊してしまった家は1971
年以前に建ったものが圧倒的に多かった。つまり建築基準法が強化された以前に建て
られた古い家が選択的にやられたのだ。
古い家に住み続けざるを得ない庶民が集中的に被害に遭うという構図はこれからも日
本でも繰り返されるのにちがいない。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より10月16日の記事)
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆河合弁護士が語る「全国で展開される原発裁判の現状」
日 時:10月31日(土)14時から16時40分
講 師:河合弘之弁護士
会 場:ワクワクプラザ町田(町田市森野1-1-15)
主 催:原発事故を考える町田市民の会
連絡先:042-729-2296
資料代:500円
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┗■4.新聞より
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◆「原子力艦事故 5マイクロシーベルトで避難」
原発並み基準に 防災相検討
河野太郎防災担当相は22日、米軍空母など原子力艦で事故が起きた場合の避難判
断基準の変更を検討する考えを示した。原発と同様、停泊地の周辺で放射線量が毎時5
マイクロシーベルトを超えたら住民が避難や屋内退避を始めるよう、国の災害対策マ
ニュアルを見直す。首相官邸で記者団に語った。
現在の原子力艦事故の避難判断基準は、毎時100マイクロシーベルトで原発事故の20
倍。河野氏は「同じ放射性物質なのに(原発と)変える意味がない」と述べ、11月に
開く関係省庁や有識者の作業委員会で見直すとした。
また河野氏は原子力艦事故の屋内退避の範囲が、空母の場合は半径3キロとされて
いると指摘。原発事故の原子力規制委員会の指針は半径30キロ圏内となっており「原子
力艦は、今のままでいいのか範囲を広げるのがいいのか(作業委で)議論してもらう」
と述べた。
内閣府によると、原子力空母や原子力潜水艦が入港する米海軍基地があるのは神奈
川県横須賀市、長崎県佐世保市、沖縄県うるま市。
(10月23日東京新聞2面より)
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┗■5.テント日誌10月22日(木)
| 経産省前テントひろば 1503日
| お土産にみかんをいただいた
└──── (I・K)
昼過ぎまで秋晴れの穏やかな天気で気持ちよく座っていられたが、2時過ぎて太陽が
ビルのうしろに隠れて急に冷たい風が吹き薄ら寒くなった。
外務省周辺のけやきや銀杏が日に日に色づいて秋の深まりが感じられる。
今日は、浜岡原発差し止め19回目の控訴審があった。
Y子さんが傍聴に行くと寄ってくれた。3時少し前裁判所の方から「浜岡再稼働許さな
い」と書いた赤い幟を持った一団がシュプレヒコールをあげながらやって来て「テン
ト頑張れ!」と言ってくれた。
テント前でミニ集会をし、記念撮影をして報告会に向かって行った。
裁判では、河合弁護士の「日本と原発 4年」のダイジェスト版を上映、不可能な避
難についての立証、福島の実態などを訴えたそうだ。
代表の女性が「負けても負けても闘って最後は勝つ」と力強いスピーチをした。
テントからもSさんが26日に向けての心構えなど話す。
お土産にみかん一箱を頂いた。時々来てくださるIさんも傍聴したそうで、みんなが去
った後も残って話して行かれた。
一人で真っ先に原発事故による損害賠償訴訟を起こした人が、28日公判だそうで裁判
傍聴に来てくださいと寄ってくれた。
今「原発をとめるアジアの人びと」を読んでいる。その中に韓国プアンの核廃棄物処
分場反対運動のことが書かれていた。プアン郡民は機動隊と対峙しながら街のメインス
トリートの路上を「反核民主広場」と名づけ2000~3000人のキャンドル集会を毎晩20
0日続けたと言う。そして住民投票により勝利したそうだ。
それを行うに当たって、日本の巻町の自主住民投票を参考したと読んで嬉しかった。
この闘争では、ほとんどすべての住民が自ら立ち上がってみんなが主人公だったとある。
今の政権に、私たちの声がなかなか届かないのでテント前では悲観的な話題が多い。
事故後4年半以上過ぎて周りの人たちは何事も無かったように生活しているように見え
るとか。反原発に無関心な人たちにどう広めたら良いのだろうと悩みは尽きない。
でも時々自分からテントのチラシを取っていってくださる人、わざわざカンパしに来
てくださる人、頑張ってと言って通る人もいるのに少し救われる思いだ。
あきらめないで反原発を言い続けないと、と思う。
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