たんぽぽ舎から TMM:No2632
- 2015年 11月 8日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2632】
2015年11月7日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力民間規制委員会を作って四国電力(伊方原発)を追及しよう!
11/1加圧水型原発の欠陥は本質的―松山市で槌田敦先生を囲む学習会
中村泰子(原子力民間規制委員会・東京事務局)
★2.木田節子さん(福島第一原発事故被害者)が自宅の除染を断った理由
除染しても数値は下がらず除染作業が無駄
無駄な除染に税金を費やすより子供たちを避難させることに
予算を割くべき 紹介します。柳田 真(たんぽぽ舎)
★3.命よりも商業機密? 原子力規制委員会
川内も高浜も伊方も工事計画資料は「黒枠白抜き偽装」
「耐震偽装」公開
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その72
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★4.新聞より4つ
◆4000人再稼働ノー 松山全国集会 知事同意を批判「命守れ」デモ行進
30キロ圏全市町了解必要 避難計画の策定義務づけ根拠に
来県の菅元首相が見解 (11月2日愛媛新聞より抜粋)
◆原発は最大の環境汚染
(11月7日東京新聞朝刊29面「金曜日の声」官邸前より)
◆原子力艦も5マイクロシーベルト超に 避難判断基準 原発と統一
(11月7日東京新聞朝刊3面より抜粋)
◆太陽光発電を遮る新ルール 再生エネ事業者に不利
補償なしで無制限に出力抑制 「九電ショック」から1年
採算合わず 辞退続出 参入激減 資源エネ庁指定7電力会社に有利
独では「変動電源を前提に技術競争」
(11月4日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
━━━━━━━
※11/12(木)学習会にご参加を!
戦争とメディア特別編 「新聞報道のあり方」その1
侵略戦争に加担した報道~日清・日露からイラクまで~
お 話:山口正紀さん(ジャーナリスト。「人権と報道連絡会」世話人)
日 時:11月12日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
※11/16(月)学習会参加予約受付中…定員まであと10名です
憲法第1条と第9条の謎を戦後憲法および明治憲法の形成過程から解き明かす
『先行形態から見る 日本国憲法』
講 師:柄谷行人さん(評論家)
日 時:11月16日(月)19:00から21:00(開場18:30)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
共 催:長池講義・「スペースたんぽぽ」
※参加は《予約優先》です。
たんぽぽ舎枠の定員(40名)になり次第締め切りと
させていただきます。
電話かメールで、ご氏名と電話番号をご連絡下さい。
受付番号をお知らせ致します。あと10名です。
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原子力民間規制委員会を作って四国電力(伊方原発)を追及しよう!
| 11/1加圧水型原発の欠陥は本質的―松山市で槌田敦先生を囲む学習会
└──── 中村泰子(原子力民間規制委員会・東京事務局)
◎ 11月1日、「STOP伊方原発再稼働!全国集会in松山」の集会とデモ終了後、松
山市民会館で原子力民間規制委員会活動についての学習会が「槌田敦先生を囲む会」と
して行われ、45名が参加した。
「新規制基準に合格したからといって安全とは言わない」と田中俊一委員長自身が述
べるようなレベルの低い新規制基準に対し、「原子力民間規制委員会」は、再稼働するか
らには事故の再発防止のために最低限、勧告書に示す17項目の規制勧告を受け入れな
ければならないと電力会社を追及していく組織である。
◎ 学習会では、すでに活動している「川内原発民間規制委員会・かごしま」の方々
から、「槌田理論の学習会を何度も重ね、2014年12月九電へ勧告書手交、15年3月の
回答交渉で、口述回答をその場で文書化した。7月に第3回勧告書を手交したが、「数
カ月待って頂きたい」という返事のまま、いまだに回答できないでいる。6月にパンフ
「誰も書かなかった川内原発の欠陥」(8月に英語版も)刊行した」と経過報告があり、
「4年間停止後に再稼働した原発は世界で14基あり、すべてがその後事故を起こして
いる。復水器細管破断問題、蒸気発生器逆U字型配管に水素がたまる問題を追及してい
く。古いから交換すればよいという問題ではない。もともと欠陥商品だ」、また、「この
勧告書は全国の電力会社に使える。ただ反対だけでなく、何が問題なのかを追及できな
ければ意味がない。「民間規制委・かごしま」は有効に攻めることができた。内容は難
しい箇所もあるが、それは乗り越えなければならない」などの発言があった。
◎ 続いて槌田敦先生は、「新規制基準は、科学技術による事故の再発防止について何
も言っていない。再発防止がされていないので言い続ける。勧告を実施するとお金がか
かり採算がとれるはずはないので、原発は止めさせることになる。加圧水型の川内、伊
方、高浜の次は沸騰水型の再稼働になるので、沸騰水型の勧告書を別に作る。各原発立
地で、独立組織または地域の反原発団体に「民間規制委」活動を追加し、東京と共同で
電力会社と折衝していくなどの方法で、この運動を始めてほしい」と呼びかけ、17項目
規制勧告の中身をざっと解説した。
そして「再稼働されたらおしまいの運動ではないので、あわてず、確実に攻めること
が大事。再稼働される前に四電への申し入れだけは行うようにする」と締めくくった。
◎ 質疑応答も活発に行われた。たとえば、「泊原発は電源車、ポンプ車、水タンクを用
意、高所に5000トンのタンクを3つ用意すると言っているが、規制勧告の内容にマッチ
しているといえるか?」(→1項目だけ適合していることは、こちらの土俵に乗せること
になり、かえってこちらに有利)
消防士の方からは、「消防ポンプの圧力は最大9気圧、圧力容器が同圧に下がらない
と注水できないということか?」(→細いものに水を流そうとすると相当な圧力をかけ
ても出口では圧力がなくなる。パイプを太くしなければならないが、九電は「ところど
ころ太くした」と回答した。格納容器から外へ出ている部分は太くしたが、それから先
は細いまま。格納容器の外を太くし中の配管が細いと、圧力がかかり破裂する)
「日本の原発より韓国の原発のほうが危ないと聞いたが、先生のご意見は?」(→そ
こには日本の原発のほうがよいという推進側の流れが入っている。どこの国の原発も似
たり寄ったり。福島は4基も一度に壊れた。日本の規制はどれもこれも通してしまう)
など。
◎ 話題は、電力会社内の火力、水力、原子力の中で原子力が自信を失っていること、
マスメディアは基本的に当局寄り、国会議員との協力、一致点で共闘する広い度量、
小泉、細川元首相の工藤函館市長訪問などへ広がり、盛り上がった。
◎ 全国の原発現地で電力会社へ民間規制委員会の規制勧告を申し入れ、事故の再発防
止対策とはこういうことだと追及し、原発を断念させ廃炉にさせる運動を起こそう!
●原子力民間規制委員会の規制勧告内容についての学習会を行っています。
次回は、
テーマ:「加圧水型原発で想定される事故」 お話:槌田 敦
日 時:11月28日(土)15:00から17:00
会 場:「スペースたんぽぽ」
┏┓
┗■2.木田節子さん(福島第一原発事故被害者)が自宅の除染を断った理由
| 除染しても数値は下がらず除染作業が無駄
| 無駄な除染に税金を費やすより子供たちを避難させることに
| 予算を割くべき
└──── 紹介します。柳田 真(たんぽぽ舎)
◎ 『 …その「いであ」社員に除染をしない理由を求められ、木田さんは堂々と答え
た。1.大元の汚染源である福島第一原発はいまだ収束しないまま大量の放射能を出
し続けている、2.除染しても数値は下がらず、除染作業が無駄になっている、3.無
駄な除染に税金を費やすよりも、中通りの放射線量の高い環境で生活を強いられている
子供たちを避難させることに予算を割くべきだとした。そして「いであ」社員の立ち会
いの下に除染拒否の署名をした。…以下略』
◎ 『 …住宅街にはフレコンバッグが溢れ、日曜日のせいか除染業者もなく殺伐とし
た風景が広がる。車の中にある線量計の数値が徐々に上がり、木田さんの自宅に近づく
と、1マイクロシーベルト/時を超えた。家に入り、リビングで線量計を確認すると
1.2から1.5マイクロシーベルトになり、ダイニングにある出窓では、2マイクロシー
ベルトになった。
台所に行くと、壁には福島県原子力安全対策課発行のカレンダーが掛けたままになっ
ていた。「原子力発電所の事故などが起こった時は様々な方法で知らせてくれるよ」と、
カレンダーには堂々と書いてある。
「こんなこと書きながら、何の役にも立たなかったし、知らせもなかった」「東電で働
いている友達から息子に連絡が入り、原発が爆発することがわかったんだから」と木田
さんが呟く。2階に上がると、 木田さんがバスガイド時代に作成した、バスで話すた
めの台本が出てきた。娘さんのぬいぐるみ。スキー道具。奥にある洋服部屋にはクリー
ニングから戻ったままの服がぎっしりと並ぶ。息子さんが赤ちゃんの時に着たジャンパ
ー。新婚旅行で着たスーツ。学校の制服。…以下略』
☆出典「紙の爆弾」12月号(鹿砦社発行)
なお、鹿砦社は、反原発雑誌「NO NUKES voice」(季刊、1冊税込680円)を発行。
たんぽぽ舎でも扱っています。
┏┓
┗■3.命よりも商業機密? 原子力規制委員会
| 川内も高浜も伊方も工事計画資料は「黒枠白抜き偽装」
| 「耐震偽装」公開
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その72
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
本年4月の福井地裁による高浜原発再稼働差止の仮処分決定にも拘らず、規制委が
高浜原発の再稼働適合性審査を進め、既に設置変更も、工事計画も、保安規定も認可し
ている。
ところが、規制委のサイトに公開されている工事計画認可にかかわる関電の資料を見
ると、またまた「黒枠白抜き」マスキングだらけだ。ひどいところは、図の名前だけ入
ってページ全体が黒枠白抜きのところも沢山ある。これでは、どんな専門家が見ても、
審査の妥当性を確認できない。おまけに、その理由は「本資料のうち、枠囲みの内容は、
商業機密あるいは防護上の観点から公開できません。」としている。
ひとたび事故を起こせば、「国民」の命と健康と環境を破壊するのに、商業機密を優
先さるとは、規制委が原子力マフィアの方ばかりを向いていることの明確な証拠だ。
皆さんも、次のサイトにある資料を眺めて、規制委のひどさを実感していただきたい。
http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/PWR/00000088.html
川内原発については、このことについて「行政不服審査法」に基づき異議申立をした
が、規制委は審理するそぶりを見せながら結果を出さず、既に3,4号機の再稼働を容
認してしまった。
伊方についても、まだ工事計画の認可はされていないが、資料を覗いてみると同様で
ある。 http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/PWR/00000086.html
この「黒枠白抜き」マスキングだらけ公開については、引き続きしつこく規制委を追
及していかないといけない。
この事実を多くのメディアにも報道してもらいたいと思う。
┏┓
┗■4.新聞より4つ
└────
◆4000人再稼働ノー 松山全国集会 知事同意を批判「命守れ」デモ行進
30キロ圏全市町了解必要 避難計画の策定義務づけ根拠に
来県の菅元首相が見解
前半略
松山市内で行われたノンフィクション作家の広瀬隆氏との対談で発言した。
菅氏は、 (中略)
中村時広知事が伊方原発で重大事故が起きた場合の最終責任に関して安倍晋三首相の
言質を取ったことに関しては「あくまで言葉の問題で、法的に政府が持つとはどこに
も書いていない」と指摘。「本当に責任を持たせるのなら閣議決定をさせるべきだ」と
述べた。 (11月2日愛媛新聞より抜粋)
◆原発は最大の環境汚染
東京都荒川区の自営業押川賢次郎さん(72)
生まれ育った杉並区の善福寺川や地元を流れる隅田川の環境調査に従事している。事
故の危険がある原発は日本最大の環境汚染だ。原発をなくすことが、環境にとって大切
だと考え足を運んだ。
東京都小金井市の自営業上野冨志恵さん(70)
2012年からできる限り毎週来ている。原発が事故を起こせば放射性物質で汚染される
ことは分かっていたのに、建設を止められなかった。次の世代に原発のない社会を残し
たい。
(11月7日東京新聞朝刊29面「金曜日の声」官邸前より)
◆原子力艦も5マイクロシーベルト超に 避難判断基準 原発と統一
米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されている空母など原子力艦で事故
が起きた際の避難判断基準を定めた国の災害対策マニュアルが、近く改訂されることに
なった。住民が避難や屋内退避を始める放射線量を毎時5マイクロシーベルト超に引き
下げる。これまでは原発事故の20倍の同100マイクロシーベルトだった。
有識者や関係省庁による作業委員会の初会合が6日、基準を原発の災害対策指針と合
わせることが合理的との結論で一致した。国の中央防災会議の課長クラスによる会議を
1カ月以内に開き、マニュアルを改訂する。横須賀市が基準の見直しを求めていた。
作業委の初会合は東京・永田町で開催。河野太郎防災相は「基準が原発と違っている
ことは論理的におかしい」と指摘した。 (後略)
(11月7日東京新聞朝刊3面より抜粋)
◆太陽光発電を遮る新ルール 再生エネ事業者に不利
補償なしで無制限に出力抑制 「九電ショック」から1年
採算合わず 辞退続出 参入激減 資源エネ庁指定7電力会社に有利
独では「変動電源を前提に技術競争」
昨年9月に九州電力が太陽光などでつくった再生可能エネルギーの固定価格買い取
り制度に基づく契約の受け付けを中断すると発表した「九電ショック」から1年余り。
ルールが変更されて今年1月から受け付けは再開されたが、再生エネ事業者にとって新
ルールは不利な変更点が多く、九電管内では申請を辞退する事業者が続出。実態は再生
エネの拡大を阻む障壁となっている。(後略)
(11月4日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
──────────
☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事故情報」
へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内でお送り下さい。件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)及
び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。
送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。
たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあります。
予めご了承ください。
──────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの「新着記事」を
ご参照下さい。
◆メールマガジンをお送りします
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」(メールマガジン)を
発信しています。
ご希望の方は、件名を「メルマガ受信希望」としてご自身のEメールアド
レスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを送ってください。
違うアドレスから「このアドレスに送って」ということは間違いの元と
なりますのでやめて下さい。登録できしだい発信致します。
たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があります。
──────────
たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、日曜・休日はお休みです。
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
HP http://www.tanpoposya.net/ Eメール nonukes@tanpoposya.net
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。