たんぽぽ舎から TMM:No2637
- 2015年 11月 13日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2637】
2015年11月13日(金)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「伊方だより」
-優しく明るい人たちを思い出すにつけ、
原発の不安抱えた生活は嫌だ(八幡浜市・藤原丸子さんの声)-
堀内美鈴(伊方原発50km圏内住民有志の会)
★2.情報隠蔽名人の原子力規制委員会(毎日新聞11/11夕刊から)
福島事故の資料や原子力安全・保安院の過去データも消してしまった
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その73
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.新聞より2つ
◆規制委「もんじゅ運転資質ない」機構に移管など勧告へ
(11月13日東京新聞夕刊1面より抜粋)
◆原電 敦賀2号機再稼働へ躍起 活断層認定 顧みず
規制委に審査申請 2度「クロ」判定不服 申し入れ書20回以上提出
大手電力 見放せず 経営不安 政府の「推進」頼み
多額支援に疑問の声も 1号機に続き2号機廃炉なら債務超過も
(11月13日東京新聞朝刊「こちら特報部」より抜粋)
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※11/18学習会にご参加を!
「戦争は秘密から始まる」秘密保護法は新たな治安維持法
お 話:青木 理(おさむ)さん(フリージャーナリスト、元共同通信記者)
日 時:11月18日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
資料代:800円
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※第2回四国電力東京支社抗議行動にご参加を!
伊方原発3号機再稼働阻止! 伊方町民の多数は再稼働に反対!
日時:11月18日(水)18:30より19:30
場所:四国電力東京支社
東京銀行協会ビル前(丸の内1丁目/大手町駅D4出口すぐ)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
☆第3回抗議行動は、12月16日(水)18:30より19:30
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┗■1.「伊方だより」
| -優しく明るい人たちを思い出すにつけ、
| 原発の不安抱えた生活は嫌だ(八幡浜市・藤原丸子さんの声)-
└──── 堀内美鈴(伊方原発50km圏内住民有志の会)
伊方町(愛媛県西宇和郡)に隣接する八幡浜市は、市内全域が伊方原発から20キロ
圏内に入ります。そこで暮らす藤原丸子さんの思いが、愛媛新聞の読者欄(2015年11
月3日付)に掲載されました。
以下、ご紹介いたします。
『原発の不安抱えた生活は嫌』八幡浜市・藤原丸子さん(67歳)
生物として生きていくのに必要なものは空気、水、土など。それを脅かすものが
原発だという気がする。もちろん、暮らしていくのにお金は必要だが。火事や交通事故
を案じての保険、生命保険など、人は不安があるためにいろいろな対策を講じている。
2月から伊方町を一軒一軒対面訪問し、伊方原発3号機再稼働についてのアンケー
トを行っている。風光明媚な地区、高低差のある家屋、廃炉の多さ、それにも増して明
るくたくましく暮らしている高齢の人たち。「本音で言ってください」との頼みに心を
許して話してくださる。再稼働反対が多いことを実感する。
知事、町長、議員の皆さん、どうか戸別訪問してもらいたい。住民がどう考えてい
るか、私人として回っていただきたい。背負って逃げてくださるお覚悟があるだろうか。
優しく明るい人たちを思い出すにつけ、原発事故の不安を抱えながら暮らす生活は
嫌だとしみじみ思う。(自営業)
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┗■2.情報隠蔽名人の原子力規制委員会(毎日新聞11/11夕刊から)
| 福島事故の資料や原子力安全・保安院の過去データも消してしまった
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その73
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
「黒枠白抜き」隠しを何度も指摘してきたがそればかりではない。原子力規制委員
会は情報隠蔽名人、情報消滅名人だった。
毎日新聞11/11夕刊「特集ワイド:原子力規制委・規制庁 肝心の情報、やぶの中」
が詳細に報じた。
http://mainichi.jp/shimen/news/20151111dde012010002000c.html?fm=mnm
以下の隠蔽・消滅情報は、総て同記事からのピックアップ。
○行政文書管理簿を作らずに「点検した」と内閣府に嘘
○電力会社との面談、要旨のみ
柏崎刈羽原発の審査で「F5断層」が活断層かどうかの議論を、規制庁と電力側と非
公開ヒアリングで実施し、A4用紙2ページ程度の議事要旨のみ発表。
これは、明らかに公文書管理法(行政の意思決定過程などを「合理的に跡付け、検証
することができるよう(略)文書を作成」すべき)に違反。
また、国会事故調査委員会の黒川委員長が従来の原子力行政を「透明性を欠き(電力
会社の)とりこだったと指摘し、規制委次長に議事録公開が「すごく大事」と訴えたに
も拘らず、公開は議事要旨のみ。
○審査データ、目立つ「白抜き」
関電が高浜原発の審査で事故時の原子力格納容器内の水素濃度分布の計算方法と試算
結果を「白抜き」。規制委が「公開・非公開の考え方の整理を」と問うたが、中国電力
など4社が本年6月に「競合会社が有利となると判断した情報は非公開」などと回答し、
更田委員があっさり了解した。
○福島事故資料を削除
発足3年を翌日に控えた9月18日、規制委は旧保安院などから引き継いだ大量の資
料をホームページ(HP)から削除した。福島事故の資料も消えた。
規制委広報室によると、HPの容量制限が理由、「原則として掲載後3年を過ぎた後、
削除」というHP利用規約、田中俊一委員長にも相談。掲載後約1年半だった、1960
年代からの原発トラブルのデータベースも「データが多く、情報が古い」と同時に消し
た。
この削除方針は政府では異例だ。規制委は「削除した資料は国会図書館のHPで見ら
れる」と訴えるが、図書館HPに移ったデータベースは検索機能を失い、使いにくくな
った。
科学ジャーナリストの添田孝史さんは「図書館HPはグーグルなどで外部から検索で
きず、事前に存在を知らない限り探せない。それに福島事故は重大性から見て資料を永
久保存すべきだ」と批判する。
「原発の安全は国と電力会社におまかせ」と言えた時代は福島事故で終わった。今の
原発行政が世論の納得を得るには、最大限に情報を公開するしかないはずなのだが。
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┗■3.新聞より2つ
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◆規制委「もんじゅ運転資質ない」機構に移管など勧告へ
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の点検漏れ問題で、原子力規制委員会
事務局は13日、現在の日本原子力研究開発機構では安全性が保てないとして、厳格な
管理ができる新たな運営者を探すか、抜本的な安全対策を講じるかを文部科学省に求め
る勧告案をまとめた。同日午後の規制委定例会合で最終的な協議をし、勧告する。
勧告案では「機構はもんじゅの運転を安全に行う主体として必要な資質を有していな
い」と指摘。その上で、「もんじゅの運転を安全に行う能力を有すると認められる者を具
体的に特定する」か、「もんじゅのリスクを明確に減少させるよう、あり方を抜本的に
見直すこと」を、半年以内をめどに明らかにするよう求めている。
もんじゅをめぐる状況が抜本的に改善されたと規制委が納得する内容を示さなければ
、廃炉を意味する設置許可の取り消しに発展する可能性がある。 (中略)
規制委による勧告は、12年9月の発足以来初めて。勧告に強制力はないが、文科省
は回答する義務を負う。
(11月13日東京新聞夕刊1面より抜粋)
その後の記事
もんじゅ勧告内容を決定 規制委、廃炉の可能性も
原子力規制委員会は13日の定例会合で、日本原子力研究開発機構による高速増殖炉
もんじゅ(福井県)の運営は不適当として、新たな運営主体を見つけるよう馳浩文部科
学相に求める勧告を決定した。規制委が納得する運営主体を見つけられなかった場合、
1兆円超の国費を投じたもんじゅは廃炉となる可能性がある。
もんじゅは国の核燃料サイクル政策の中核施設と位置付けられており、政策にも大き
な影響を与えそうだ。
規制委の田中俊一委員長が午後、文科省を訪ね、馳浩文科相に直接、勧告書を手渡す。
文科省は当初、文科相と田中委員長の直接面会を拒否していたが、13日になり一転、面
会を決めた。(共同)
(11月13日東京新聞 TOKYO WEB 14時07分より)
◆原電 敦賀2号機再稼働へ躍起 活断層認定 顧みず
規制委に審査申請 2度「クロ」判定不服 申し入れ書20回以上提出
大手電力 見放せず 経営不安 政府の「推進」頼み
多額支援に疑問の声も 1号機に続き2号機廃炉なら債務超過も
日本原子力発電(原電)が、敦賀原発2号機(福井県)の再稼働に向けて新規制基
準に基づく審査を申請した。直下に活断層の存在が認定されている原発の再稼働申請は
初めてだ。原電は、大手電力各社が出資する原発専業会社。この無謀のように見える申
請をしたのは、再稼働の可否が同社の存亡を左右するからだ。だが、活断層の疑いがあ
る限り、会社の延命を優先して原発を再稼働することに、国民の理解を得ることはとう
ていできない。(中略)
《デスクメモ》 同じ福井県にある高速増殖原型炉「もんじゅ」は、核燃料サイク
ルの要とされているが、存続の危機にある。原電も、各電力会社をつなぐ要のような会
社だ。この2つが、つぶれると強大な原子力ムラは大きなダメージを受けるだろう。今
後の原発政策をめぐる激しい闘いが繰り広げられている。(国)
(11月13日東京新聞朝刊「こちら特報部」より抜粋)
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