山谷労働者支援終報告です
- 2011年 1月 13日
- 交流の広場
◆◇◆あたたかい、支援・連帯の心に感謝します◆◇◆
山谷支援物資320箱とカンパ40万円・最終報告
たんぽぽ舎 鈴木千津子
都労連交流会 柳田 真
2011年1月13日
1.1月11日に、山谷労働者福祉会館の代表者に、山谷カンパ40万円強を、お渡
ししました。これで、29回目の山谷支援活動が一区切りとなりましたので、最終
報告をさせていただきます。
2.今年よせられた320箱近くの、衣類、毛布、お米、その他の支援、ダンボー
ル箱に同封されていたいくつかの手紙を紹介します(9通)。
イ.たんぽぽ舎 鈴木千津子様 前略。新潟・三条市にあります、みずすまし
通信・裏表紙に「山谷労働者に、衣類・毛布・お米を贈ろう」の記事を見つけ、
微力ではありますが、ご協力したく、品物をお送りさせて頂きます。お米(4.5kg)
、もち米(紙袋の中に入ったビニール袋入りのもの)、防寒着-毛布式前あき上着
は、眠るときに利用するもので、大変暖かいものです。どうぞお使い下さい。コ
タツブトンカバー、コタツしきブトン、このようなものでも大丈夫かと不安でし
たが、お電話で問い合わせて頂きましたところ、お使い頂けるとのことで送らせ
て頂きます。お漬物。失職・野宿をされる方々の心の痛みは本当に大きいものと、
心からお察しします。手助けなどというには、あまりに小さなものですが、ほん
の少しでも暖かい気持になって頂けたらと願っております。こうした活動をして
頂けるたんぽぽ舎さんに心から感謝申し上げます。新潟県Hさん(女性)
ロ.いつもお世話いただきありがとうございます。衣類がなく米だけ送らせてい
ただきます。宜しくお願い致します。寒い中、皆さまも風邪など召しませんよう
に。東京Uさん(女性)
ハ.新しいものを送るのがいいと思いますが、家計の余裕がなく、洗濯して送り
ます。使っていただけたら幸いです。陰ながらたんぽぽ舎の運動を支援していま
す。鹿児島県Nさん(男)
ニ.ホームレス支援のたんぽぽ舎の皆様、ネット上での支援の呼びかけに感動い
たしました。微力では、ありますが、協力させていただきたいと思います。仙台
市Mさん(女性)
ホ.皆さまの活動、ありがとうございます。参加できない私の役立ちそうなこと、
防寒着としてお役にたちそうなものを届けます。よろしくお願いします。(送付
先に個人名を書いてしまい、私の不注意であることで、ご迷惑にならなければよ
いのですが…)活動のことは市民の意見30の冊子に添えられている連絡で知りま
した。京都府Yさん(女性)
ヘ.反天連の定期購読者です。直接お手伝いできませんが、少しだけでも支援の
物資を送りました。ビール券は支援作業者のみなさんにクリスマス・プレゼント
です。香川県Fさん(男性)
ト.寒さが厳しさを増して来ました。初めて送らせて頂きます。タオルですが、
娘達家族が海外に転出し、沢山、我家にやってきたのですが、私達もそれほど使
えずに居ります。新品もあったのですが、病院のバザーなどに献品し、使ったも
のばかりになっています。何かのお役に立てていただけたら幸いです。日本の政
治が少しずつでも弱い立場の方々に力になる方向に行くようにと願っています。
皆さまのお働きが大きな希望です。ご苦労様そしてありがとうございます。PS.
振替でカンパもしたいと思っています。高知県Hさん(女性)
チ.はじめまして、私は山口県のN(女性)と申します。ライフリンクのメールで、
この活動を知りました。私は昨年一月、職場のパワハラで娘を自殺に追い込まれ
た遺族です。まだ二十九歳になったばかりでした。調査を通じ、生きることの意
味を日々問うています。遠くに居るので、自分自身で動くことはできません。で
も、困っている人がいれば頑張って生きて欲しい、と思います。少しばかりです
が、お役に立てることを祈って、山谷支援物資を送らせていただきます。
リ.東京・墨田区の有志と、東京・足立区の仲間で収穫した山谷支援の大根です。
(段ボール5箱分)なお、小さい大根は、たんぽぽ舎の皆様で食べて下さい。茨城
県Fさん(男性)
3.これらの文章に出会うと、ホッとし、あたたかいものが体内を流れます。日
本の大多数ではないでしょうが、でも、かなりの人々が、あたたかい支援・連帯
の心を持って、物資を送って下さる、そのお気持がにじみ出ています。さらに、
政治が改善されて、こういう人々に届くよう希望することも述べられています。
たんぽぽ舎も、多くないスタッフの人数で、日常の業務・雑用に追われながら、
山谷支援物資の整理・整頓に毎日、一ヶ月近く作業して、やや疲れましたが、し
かし、こういう「日本の民衆の暖かい心持ち」にふれていると、「心地よい疲れ」
でした。政治の貧しさの中で、ワーキングプアーの増大と閉塞感の社会状況の中
で、“民衆の連帯の心”に依拠して今後も、運動を続けていくぞ!と気持ちを新
たにしました。
4.テレビ・新聞と政府・自治体にのぞむ
年末・年始をすごせず、凍死や行き倒れになる人が減らない中で、テレビ・新
聞や政府・自治体の今後の「対応の改善」が強く望まれます。2008年は日比谷派
遣村(当時、野党の民主党が自民党を攻めたことも実現の一つの要因)、2009年は
民主党政権の依頼で、自治体(東京都庁など)が、年末・年始対策を行いましたが、
2010年は皆無でした。テレビ・新聞の報道もほとんどありませんでした。こうい
う無策の中で、各支援団体はとても苦労したと思います。たんぽぽ舎も、例年の
2倍のビラを印刷し、全力で配布し、メールを発信して努力し、やっと、前年の
80%の実績までこぎつけましたが、「スタッフの負担」はかなりのものでした。
困ってる人々に手をさしのべる政府と自治体、それを促進報道する度量をもった
テレビと新聞に成長してほしい、と切に望みます。4月の統一自治体選挙でも、
そうした議員が多く生まれることを期待します。
5.私たちも、「今年の成果」に甘えず、ひきつづき、“あたたかい支援・連帯
の心”の流れと政策を実現するべく、小さな努力を継続して積み上げて、大河と
すべく努力していきます。今年の11月~12月には、第30回の山谷労働者支援(物
資とカンパ)の運動を行う予定です。
多くの皆様の協力に感謝し、29回山谷支援活動の最終報告とさせていただきま
す。 文責 柳田 真
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