ゴマカシの「福島県民健康調査検討委員会」と、はぐらかしの同「記者会見」、子ども甲状腺ガン多発の対策を先送りして、子どもたちの将来を奪う犯罪者「専門家」集団
- 2015年 12月 16日
- 評論・紹介・意見
- 田中一郎
みなさまご承知の通り、去る11月30日に「第21回 福島県民健康調査検討委員会」が開催され、福島県における子どもたちの甲状腺ガンが前回よりもさらに増えて152人に上っていることが明らかになりました(ほぼ確実の甲状腺ガンの疑いを含む)。下記はその委員会及びその後の記者会見のVTRです。
ご覧になればお分かりの通り、委員会そのものは甲状腺ガン多発の意味のゴマカシや、福島第1原発事故による被ばくがその主要な原因であることを何とか認めまいとする形だけの屁理屈探し、ないしは判断・評価の先送りの理由づけ検討に終始し、また、その後の記者会見は、質問者1人につき質問1つまで、委員会側からの回答はすべていい加減のはぐらかしであるのに、それを追及して更に突っ込んだ質問には答えずに質問を遮り妨害し、あらかじめ決めておいた短い時間が過ぎれば「予定終了」で、「忙しい先生方もおられますので解散します」などと、子どもたちの健康を懸念する県民や有権者・国民・市民、あるいは支援者らに、全くと言っていいほど説明責任を果たそうとはせず、終始一貫して背信的な姿勢を取り続けているのです。
ずいぶん前からそうでしたが、今日では、この「福島県民健康調査検討委員会」の座長の星北斗が、もはや放射線ムラの雇われ悪役ピエロとなりて、記者会見での質問を右に左にかわしながら、口先だけのはぐらかし説明を延々と続けています。何の誠意も、子どもたちへの愛情も、将来への懸念も、正義感も、医師としての矜持もないまま、自己保身だけを優先して、甲状腺ガン・疾患の多発化対策を含む県民、及び周辺各県民の命と健康を守る対策や対応を先送りし、またはつぶしていく、まさに犯罪者集団の代表としての役割を果たしています。そして、この「福島県民健康調査検討委員会」は、その星北斗を悪役ピエロにしながら、こうした現代の巨悪とも言うべき未必の故意による殺人行為を黙々と遂行していく、「悪魔の巣窟」と成り果てているのです。
今回は本田雅和朝日新聞記者の怒りの質問から始まり、最後は強引な質疑打ち切りに対するおしどりマコリーヌの抗議の声で終わる、下記の記者会見の模様をぜひともみなさまにご覧いただきたく、このメールをお届けいたします。もはやこの委員会はメンバーを総入れ替えし、いわゆる予防原則に基づいて、万が一にも、子どもたちを含む福島県内外の被害者に、大人も含めて、健康被害や死亡者が絶対に出ないような、万全の対策を早急に立てていくことが望まれています。3.11福島第1原発事故から、もう4年9カ月近くが経過しました。被害者は、子どもも大人も、甲状腺を含めて恒常的な低線量被曝(外部被曝・内部被曝)環境下に置かれ続けています。このままではほんとうに危ないのです。もう時間がありません。
(ところで、昨今の「福島県民健康調査検討委員会」の記者会見は、かつてのように、ボケたような既存マスごみのボンクラ記者や御用記事しか書けない腰抜け記者が後方に引っ込み、質問者がフリーを中心に充実して、質問内容も物事の核心に迫るものが多くなってきています。多くのフリーの方々の献身的な努力の結果であり感謝感謝感謝です。特に今回は、おしどりマコリーヌや満田夏花さんの質問に注目してみて下さい。問題は回答する側にあります)
(星北斗の説明で最も理解しがたいのは、今般の「福島県民健康調査」の結果、捕捉された子ども甲状腺ガンは明らかに多発であることも認めているにもかかわらず、一方では、スクリーニング効果では説明がつかないと言い、また他方では、福島県立医大からの手術の実態説明を受けて過剰診断・過剰診療でもないという。更に、最も肝心の放射線被曝の影響については「考えにくい」などというわけなので、結局、この多発はいったい何なのか、まったく「福島県民健康調査検討委員会」として説明ができないし、出来るようにしようともしていないということだ。にもかかわらず、星北斗は、他の福島第1原発事故の影響をほとんど受けていない都道府県での疫学的な調査は(「福島県民健康調査」結果と比較するためのもの)、その必要性を感じさせる客観的なものがないなどというので、結局、いったいどうするのか、どうやってこの子ども甲状腺ガンの多発を説明するのか、まったく見当がつかないということである)
●甲状腺がん悪性・悪性疑い152人〜福島県民健康調査 OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2004
●2015-11-30 【福島】第21回「県民健康調査」検討委員会(動画) IWJ Independent Web Journal
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276928
●放射線被曝 足りない情報(朝日 2015.12.10)
http://www.asahi.com/articles/ASHD97F45HD9UBQU00R.html
<関連サイト>
(1)(必見!!)山本太郎12-11甲状腺がんの県民健康調査結果について【追及】 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=nv4HBmgedsk
(「福島県民健康調査検討委員会」もひどいけれど、この山本太郎氏の質問をめぐる国会の質疑応答は、それに輪をかけてひどい。環境省の幹部役人や自民党の国会議員で環境副大臣の井上信治らが、山本太郎氏の質問に対して、全くまともに答えようとしていないのがビジブルにわかります。悲しいかな、これが日本の議会制民主主義の実態なのです。:田中一郎)
(2)放射能汚染と糖尿病の激増~相次ぐ「突然死」の裏で何が起こっているか マネーボイス
http://www.mag2.com/p/money/6525?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000204
(3)第21回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年11月30日)の資料について – 福島県ホームページ
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-21.html
(4)FFTV<おしどりマコさん講演>深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-j-gbbxZuKY&feature=youtu.be&t=1h3m20s
●(田中一郎コメント:前回第20回「福島県民健康調査検討委員会」と同じ)
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(第20回)「福島県民健康調査検討委員会」結果と子ども甲状腺がんについて
1.健康を守る動き加速、甲状腺本格検査 37万8000人対象、放射線影響 考えにくい(福島民報 2015.9.10)
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2015/09/post_12090.html
(田中一郎コメント)
この福島民報は8月31日の「福島県民健康調査」の結果をきちんと伝えておりません。この記事はテキトーに流して、みなさまには下記をご覧いただきたいと思います。それにしても、自分の県の被害者住民に対して、きちんと健康調査の結果を伝えない新聞って、いったい何なのでしょうか? 新聞の体をなしていませんね。
●甲状腺ガン疑い含め137人へ、2巡目は25人〜福島健康調査 OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
http://ourplanet-tv.org/?q=node/1969
●第20回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年8月31日)の資料について – 福島県ホームページ
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-20.html
日本の従来のガン統計がおかしいとか、実態を現していないとか言われるけれど、それなら福島県の子ども甲状腺ガンの発見数(137人)に関して、その程度の数の子どもの甲状腺ガンは、自分の臨床経験から鑑みて十分にありうる話だ、という医者が現れてもよさそうだが、そんな臨床医は一人もいない。いや、逆に、どの小児科医も子どもの甲状腺ガンなどは、福島第1原発事故の前は、ほんとうにめったにお目にかかったことがないと口をそろえておっしゃる方ばかりだ。つまり、ガン統計も、正確にぴしゃりと子ども甲状腺ガンの数を現していないとしても、おおよその実態は現しているとみるのが常識的な見方である。
ならば、わずか約30万人の子どもたちを調べた程度で、既に137人もの甲状腺ガン(ほぼ確実の疑いを含む)が見つかるということは実に危機的な状況を示すものではないのか(概ね2000~2500人に1人の割合で発見されている)。私たちは福島第1原発事故により環境放出された放射性物質が、この子ども甲状腺ガンの多発の原因の可能性が高いと考えているので、予防原則の考え方に即して、一刻も早く、放射能に対して感受性の高い子どもたちや妊婦さん(胎児)を放射能汚染のない土地へ避難・疎開・移住させるよう申し上げている。にもかかわらず、政府も、福島県庁も、基礎自治体の多くも、耳を貸そうとはせず、事態を放置したまま「放射能の影響とは考えにくい」などという中途半端で無責任なことを言い続けているのだ(甲状腺ガンの原因となる放射性物質は、初期被ばくにおける放射性ヨウ素131だけとは限らない。放射性セシウムも甲状腺に集まりやすい性質があるし、半減期が1560万年の放射性ヨウ素129なども甲状腺ガンを誘発する可能性がある危険な放射性物質である)。
もし、「福島県民健康調査検討委員会」や国、福島県、基礎自治体、御用学者たちの言うように「放射能の影響ではない」ということになると、これはいったい何が原因なのか。もし、これが「自然態」だというのなら、福島県と同様、全国各県には同じくらいの甲状腺ガンの子どもたちがいるだろうから、これは大変なことで、ただちに全国で子どもたちの甲状腺ガンの一斉調査を行い、ガンの早期発見・早期治療に取り掛からなければならないはずである。「福島県民健康調査検討委員会」の報告で伝えられているように、甲状腺ガンとされた子どもたちの大半が、他の臓器や組織への転移や浸潤、あるいはガン細胞が反回神経(声帯)に近いところにあり、ただちに手術・切除しなければならないほど深刻な事態だったというから、なおさらのことである(下記参照)。
では、「福島県民健康調査検討委員会」の御用学者たちは、なんと説明しているのか。1つは「スクリーニング効果」で、要するに、たくさんの子どもたちを調べたから、たくさんの子どもの甲状腺ガンが見つかったというもの。しかし、1巡目から2巡目へと検査を続けるにつれて、子ども甲状腺ガン発見がどんどん増えていく事態に対して、いよいよ「スクリーニング効果」説では説明がつかなくなり、先般、「福島県民健康調査検討委員会」の下の専門委員会(甲状腺検査評価部会)で、この「スクリーニング効果」説が否定された。しかし、このことについて、専門委員会も本委員会も、何の反省も説明も謝罪もしていない。自分たちが認識や判断の誤りを犯し、子どもたちを危険にさらし続けたことについて、何のコメントもないという、信じがたい「居直り」を続けている。
もう一つは、コメントするのもバカらしい「過剰診断・過剰診療」説である。これについては、大半の子どもたちの手術を行った福島県立医大の医師からも「馬鹿にするな」との反発が出ており、ほとんど相手にされていない「いいがかり」「誹謗中傷」の類の説明である。事実、上記でご紹介申し上げたように(*)、福島県立医大の鈴木真一教授が手術した子どもたちの甲状腺ガンの状況を取りまとめて報告しているが、そのほとんどが緊急対応を要する危険なものだった。「過剰診断・過剰診療」など、とんでもない話である。
(*)OUR PLANET TVの「第20回福島県民健康調査検討委員会」報告には次のように書かれている。このような状態があるのに、何を根拠に「過剰診断だ」などと誹謗中傷するのだろうか。鈴木真一教授をはじめ、子どもたちの甲状腺手術を執行した福島県立医大の医者たちが怒るのも無理はない。
(以下、引用)
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「過剰診断か? 〜県立医大が手術症例を公表 「過剰診断なのではないか?」
こうした疑問に答えるため、福島県立医大は県の要請に対応し、「手術症例」を公表した。福島県立医科大学の甲状腺内分泌外科部長・鈴木眞一教授の公表データによると、今年3月31日までに外科手術した104例のうち、福島県立医大が手術を実施したのは97例。術式は甲状腺すべてを摘出する全摘が6例(6%)。片葉切除90例(94%)だった。
全症例96例のうち、病後病理診断で甲状腺外浸潤(pEX1)のあったのは38例(39%)、リンパ節転移は72例(74%)。肺への遠隔転移は3例。10ミリ以下の腫瘍で、リンパ節転移も、甲状腺外浸潤、遠隔転移のないもの(pTlapN0M0)は8例(8%)だった。いずれも、術後出血、永続的反回神経麻痺、副甲状腺機能低下症、片葉切除後の甲状腺低下などの術後合併症はないという。
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更に、1巡目検査でA1,A2判定だった子供たちが23人も2巡目検査で甲状腺ガンの疑い濃厚とされている。2巡目検査で甲状腺ガンの疑いが判明した25人のうちの23人なので、ほとんど全員に近い子供たちが、わずか2,3年の間に急速に甲状腺ガンを発症し、目に見える大きさにまでガンが成長していることを示している。つまり、かねてより言われていたように、子どもの甲状腺ガンの成長速度は速く、アメリカでは子どもの甲状腺ガンの潜伏期間はわずか1年と言われていることも昨今明らかになっている。チェルノブイリ原発事故の場合は、事故直後の4年間くらいは甲状腺検査用の機器類が現地になく、発見が遅れただけである、というのが実態であることも伝えられている。
結局、「福島県民健康調査検討委員会」は、一方では、「放射能の影響である」とは言えないように政治的権力的に口止めがされていて、他方では、その臨床実態や調査結果から見て、これはほぼ放射線被曝の影響に間違いがなさそうだと思いつつ、この相反する「事態」に挟まれて、苦し紛れに「放射線被曝が原因であるとは考えにくい」などと、どっちつかずの無責任なことを言い張り続けているわけである。「福島県民健康調査検討委員会」の後に行われている記者会見の録画をご覧になればおわかりのとおり、このところ毎回のように、聞かれてもいないのに座長の星北斗氏(福島県医師会副会長)が記者からの質問を一手に受け、その回答をはぐらかし、つまらないことをしゃべりながら、一人芝居をしている様子が見て取れる。嘆かわしい事態である。もはや、「福島県民健康調査検討委員会」は末期症状を呈しており、この委員会では子どもたちの命と健康は守ることができない状態となってしまった。福島民報がこの委員会の結果をきちんと報道できないのも、この辺に原因があると思われる。
他方では、「福島県民健康調査」を見直す時期だとか、正しい情報発信をせよとか、WBCで計測した内部被曝からみて食べ物の放射能汚染は心配ないだとか、もっともらしいこととセットで、福島県民をはじめ多くの原発震災被害者の方々や放射能汚染地域に居住を余儀なくされている方々に、放射能や被ばくへの警戒を緩めるよう、しきりに説教をしている学者や有識者が少なくない。彼らは聞く方の無知に付け込んで、さんざん「安全・安心」を宣伝しまくっている。挙句の果ては、放射能や被ばくを懸念する人々をさして「震災と原発事故後は、ネット上などでは放射線・放射能・被ばくに関する誤った見解などが入り乱れ混乱した」などと、放射能や被ばくの危険性を伝えようとする市民運動・社会運動の努力に水を差すのである。しかし、誤った見解を発信していたのはどちらだったのか。初期被ばくの状況も計測・検査せず、土壌汚染の調査もせず、食べものの放射能汚染の検査体制さえもきちんとしたものをつくらなかったのは誰なのか。SPEEDIをはじめ、さまざまな放射性物質に関する情報を隠し続けてきたのは誰なのか。
放射能や被ばくの危険性を軽視し矮小化している学者たちの中には、自分の専門外の分野にまで口を出し、ただただ大学やアカデミズムの権威を背にして、いわゆる放射線ムラのための御用言論のようなことを、いたるところで繰り返している「怪しげ」な人物も多い。とりわけ恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)環境に居住を続けることの危険性に対して、大丈夫、心配ない、と言わんばかりの言論を続けていることは罪深い。呼吸、飲食、傷口という3つの内部被曝が恒常的に続くことの危険性に対する無知、あるいは無関心は、将来の大きな禍根をもたらす危険性がある。内部被曝をWBCで計測して「安全・安心」などと言っていることが、あまりに無邪気というほかない。何故なら、WBCは計測限界値が大きいことに加え、ガンマ核種以外の放射性物質による内部被曝を計測することができないからだ。また、そもそも、内部被曝を「シーベルト」という被ばく単位で計測して事足れりとしていること自体、学者としての良識を疑いたくなるというものだ。
(参考)放射線被曝の単位「シーベルト」はどのようにインチキなのか? いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-1ba9.html
彼らの発言の中で見逃せない「罪悪」の一つは、「チェルノブイリ事故では、事故から4~5年後に子どもの甲状腺ガンが急増した。検査はまだ2巡目の本格検査の途中なので放射線被曝の影響と見極める時期ではない。3巡目以降の検査結果の推移を注視していきたい」などという発言である。「福島県民健康調査検討委員会」の「放射能の影響とは考えにくい」と裏腹の関係にあり、もっともらしく側面から、この「福島県民健康調査検討委員会」の中途半端で無責任な対応を援護射撃するものだ。この人たちが言う通りに事態が「はっきりするまで」待っていたら、たくさんの子どもたちが犠牲になってしまうかもしれない。チェルノブイリ原発事故後の旧ソ連諸国では、それが起きてしまった。仕掛け人は国際原子力機関(IAEA)などの国際原子力マフィアだった。福島第1原発事故でも、また、その愚かなことを繰り返すことになってしまいかねない。
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みなさま、放射能と被ばくの世界は、どこまでも果てしなく続く、出鱈目と、ごまかしと、インチキと、歪曲と、そして、その先に約束された健康被害や破滅が待ち受けています。それは、放射能や被ばくの危険性が、原発や原子力の推進に邪魔になるからなのです。とりわけ子どもたちや胎児(妊婦さん)は、ガンや白血病に関してだけでも一般の大人(40歳くらい)の放射線感受性の30~40倍くらいセンシティブであると(危険であると)言われています。ましてや、ガン・白血病以外のさまざまな放射線被曝による健康障害については、さらに感受性が高く危険である可能性もあるのです(そもそも放射線被曝の危険性に関する科学的実証的研究が、これまでさまざまな形で政治的につぶされてきたこともきちんと認識をしておくべきでしょう。軍事を含めて、核が利用され始めて、もうかれこれ100年近くなるというのに、放射能や被ばくの人や生物、「いのち」や健康に対する危険性について、科学的、実証的、定量的に未だによくわからない、などということがいかにおかしなことか、ちょっと考えて見れば明らかではないでしょうか)。
放射能と被ばくの危険性のゴマカシは、これまでずっと繰り返されてきて、そして今も繰り返されています。「気を付けよう、暗い夜道に、放射能」です。
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〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion5809:151216〕
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