2・8ルネサンス研究所シンポジウム
- 2016年 1月 20日
- 催し物案内
- ルネサンス研究所大下敦史
「朝鮮 戦争の起源」(1945-1947年、解放と南北分断体制の出現)
(ブ ルース・カミングス著、翻訳:林哲など、明石書店)をめぐって
講 師 : 林 哲(リム・チョル)津田塾大学元教授
日 時 : 2月8日(月)18時30分~21時
会 場 : 専修大学神田校舎7号館773教室
参加費 : 500円 問い合わせ先090-4592-2845(松田)
ブルース・カミング:1943 年生まれ。コロンビア大学で政治学を学ぶ。「朝鮮戦争、内戦と干渉」(岩波書店1990年)「北朝鮮とアメリカ、確執の半世紀」(2004
年、明石書店)など。
林哲:1946 年ソウル生まれ。元津田塾大学教授。「東アジア近現代史」(共著;有斐閣、1990年)「在日から考える:20世紀を生きた朝鮮 人」(共著:大和書房1998年)訳書「現代朝鮮の指導者たち」(共訳;2007年、明石書店)
わたしの高校時代の友人の、林哲氏が大著「朝鮮戦争の起源」(三部作)を共訳されている。1週間ほどで一読し、「朝鮮戦争の起源」の概要を学ぶことになりました。昔、どちらが攻めたのかどうかという議論は記憶してはいるが、あまり関心のないテーマであったのを覚えている。戦争をやるのにどちらが攻めたのかなど問題にならないからだ。
さて, 一読してその中身の濃さに驚きでした。300万もの犠牲者が出たという事実だけでなく、戦後の日本がいかに形成されたのかに直結 し、かつ中ソ論争や中国の文革が起きる歴史的起源でもあるということが、東アジアの政治史や階級闘争の生々しい現実がここから生まれたことを知ることになる。何よりもスターリン主義なるものと無関係な朝鮮革命の現実性が確実に間違いなく存在したこと、そんな朝鮮の民衆運動が存在したことをはじめて知った思いです。日本の戦後革命の可能性とは比べるのも恥ずかしいほどのレベルである。
2月は 「起源」の概要を講演していただき、その後4月、6月、8月と連続した各論を予定。(大下敦史、図書館にて三部作の一読をお勧めします)
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