テント日誌1月27日…テントは1600日
- 2016年 1月 30日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1600日
テントは1600日を迎えました
2011年、3・11東日本大震災による東京電力・福島第一原子力発電所の事故は、15万人を超える人々に避難を強制し、それを上回る多数の人々の自主避難を強いました。事故から半年後、経産省の原発政策に抗議しつつ、3・11事故の責任を追及する「人間の鎖」行動が取り組まれた9月11日、経産省敷地の一角の「ポケットパーク」にテントが設置されたのです。それから今日まで1600日を超えて、「経産省前テントひろば」として脱原発の声を発出し続けしています(1月27日現在)。
ところが1年半後の13年3月、国は東京地裁に「テント裁判」を提訴して「テントをたたんで退去せよ」、「土地使用料相当の損害金を支払え」と請求し、更にそれらの執行について、緊急性を欠いているにもかかわらず「判決確定前の仮執行」を求めたのです。この種の裁判は一般には土地明渡訴訟と称されていますが、今回の訴訟事件はあきらかに我が国の原発政策を巡る政府と国民の対立そのものが司法の場に持ち出されたものなのです。すなわち、政府の原発推進政策に関係する国民の基本的人権として、あるいはまた民主主義の在り方に関わる問題でもあることから、裁判所は政治的な判断を迫られました。しかし、地裁、高裁のいずれでも、裁判官はこうした原発の基本的問題を看過しただけでなく、人権問題を国有地の管理にすり替えたうえで、国の請求を全て容認するものでした。私たちは昨年10月の高裁敗訴判決を受けて、直ちに最高裁に上告を行い、係属中となっています。
原発事故から5年が経過しようとする今、九電・川内原発、関電・高浜原発など、いくつかの原発での再稼働が企まれ、各地の裁判所でもそれが追認されつつあります。しかしテントひろばに集う私たちの闘う意思は、挫けてはいません。「脱原発といのちを守る裁判」として広く「応援団」を結集するとともに各地での原発再稼働阻止の運動と結んで、近くは首相官邸前や国会前に集まる「安保法制」に反対する闘い、あるいは沖縄・辺野古での「新基地建設」に反対する闘いと連帯しながら、各地で安倍内閣の原発推進を阻止する確固たる戦線を築いてきました。
私たちは、闘いの継続とは仮に裁判所という公権力の強制力によりテントが撤去されたとしても、経産省を中心とした原発推進勢力に対する運動を続けていくことであると考えています。それは経産省前の「ポケットパーク」に代わる路上、公園、空地などあらゆる空間を利用して座り込むことであり、憲法21条で保障されたテント設置による宿営型表現活動として脱原発を求める抗議行動を国民的規模で続けることでもあります。したがって、今後も「脱原発テント」は福島の被災者をはじめとする原発事故被害者とともに存在しています。闘いの工夫を凝らしながら諦めないで、皆さんとともに粘り強く続けます。ともに闘いましょう。(O・E)
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◎本日の関西電力東京支社への抗議行動から
★1月27日(水)夕方、関西電力東京支社で高浜原発再稼働するな!のコールがひびいた。主催は「再稼働阻止全国ネットワーク」。110名が参加、関西で闘う「若狭の家」などへの支援のカンパ4万100円、「高浜止めようハガキ」(3枚1組)が30部(90枚)全部消化された。
★集会は、18時30分より20時まで。関西電力東京支社前は多数の人があつまった。このため道路の片側だけではおさまりきらず、富国生命ビル(このビルの9Fが関西電力東京支社)にむかって、右側の道路では両側に人々がかたまりコールをした。
★再稼働阻止全国ネットワーク」の司会で10数人が発言。関西電力東京支社への申し入れの結果の報告→「たんぽぽ舎」、「反原発自治体議員・市民連盟」のMさん、東京電力合同抗議行動のY・Fさん、原子力規制委員会抗議行動のAさん、「経産省前テントひろば」のY・Gさん、Rさん。24日の関西の報告→Uさん、Y・Sさんなど。多彩な報告と関西電力への鋭い批判がつづいた。関西の関電本社包囲行動と連携した集会でした。
4月1日の電力自由化をひかえて、原発電気はいらない、関西電力の原発電気はいらない、原発電気でない「新電力会社へ切りかえよう」の呼びかけも続いた。発言者が多く、90分でも時間が不足するほど、盛況の集会でした。(Y)
本日の1.27「高浜原発再稼働を許さない!関電包囲全国行動」
①第一部
http://twitcasting.tv/showering00/movie/236596100
②第一部の終わり際から
http://twitcasting.tv/showering00/movie/236618705
(※日程、申し入れ文、決議文、発言者・団体等は↓下記参照)
blogs.yahoo.co.jp/kandenhoi
◎1月29日(金)は5時30分から経産省前抗議行動(毎週)
官邸前抗議行動(6時30分から)もあり
安倍政権による代執行許すな 沖縄県知事への激励行動
29日は辺野古代執行訴訟第3回口頭弁論。即刻結審を求める国に対し、県が求める証人採用を認め実質審理に入れるか、裁判所の判断が焦点。沖縄では開廷前1時から高裁前1,000人集会を「オール沖縄会議」が呼びかけている。
日時:1月29日(金)18:30~
場所: 衆議院第2議員会館前 (国会前)
主催・呼びかけ: 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック
◎福島原発告訴団からのお知らせ
◆2.9「原発事故の責任を考える学習会」開催!◆
福島原発事故の責任を問う刑事裁判が開かれます。
大津波を試算していながら、なぜ対策は行われなかったのか。
東電と経産省と福島県の間で、どのような力が働いていたのか。
真実を闇に葬ってはなりません。
2016年2月9日(火)
13:30~16:00(通行証は13:00より配布)
参議院議員会館 講堂
講師:鎮目宰司さん(共同通信科学部記者)
主催:原子力資料情報室/福島原発告訴団/もっかい事故調
参加無料
問い合わせ:福島原発告訴団
【同日開催】告訴団検察審査会前行動
2月9日 12:00~12:45 東京地裁前
福島からバスが出ます!
行 福島駅西口発7:10~ 郡山教組会館発8:10
帰 参議院議員会館前発16:30
*乗車場所・ご連絡先をお知らせください
*料金は1500円です◆福島原発刑事訴訟支援団 発足のつどい◆
2016年1月30日(土)
14:00~16:30(13:30開場)
東京都 目黒区民センターホール
主催:福島原発刑事訴訟支援団準備会
参加無料
◆福島地検前行動&県内集会◆
2月1日(月)
10:00~ 福島市 福島中央郵便局前の森合町緑地に集合
10:30~ 福島地検前行動、上申書提出予定
11:30~ 集会 福島市市民会館301会議室 参加無料
講師:海渡弁護士、澤井正子さん(原子力資料情報室)
13:00終了
参加無料
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福島原発告訴団
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
電話 080-5739-7279 Eメール 1fkokuso@gmail.com
ブログ http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
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