【報告】2/7武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)発足集会
- 2016年 2月 19日
- 評論・紹介・意見
- 杉原浩司
10日ほど経ってしまいましたが、2月7日に開催した「武器輸出反対ネット
ワーク(NAJAT)」発足集会のご報告です。
さる2月12日の夜にフジテレビで放映された<池上彰緊急スペシャル>
「なぜ世界から戦争がなくならないのか」は、武器輸出や軍産複合体、民
間軍事会社、戦争広告代理店などをわかりやすく解説した力作でした。こ
うしたテーマへの関心が徐々に高まっているように感じます。
NAJATはいよいよこれから、進行する武器輸出=戦争加担を本当に止める
ために、具体的な活動を展開していきます。ご注目とご協力、そしてご参
加をよろしくお願いします。後ろに賛同の呼びかけも付けていますので、
ぜひ応援してください。
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【報告】武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)発足集会
「Made in Japanの武器はいらない」
http://bit.ly/20GdQnE
2月7日午後、東京・北とぴあドームホールで武器輸出反対ネットワーク
(NAJAT)の発足集会を行ないました。参加者は222人以上と関心の高まり
が感じられました。
奈良本英佑さんによる主催者あいさつの後、3人が講演。まずNAJAT代表
の杉原浩司は、「武器輸出のキーマンである堀地徹(ほっちとおる)防衛
装備庁装備政策部長の名前を覚えておいてほしい。彼は2014年パリの武器
見本市で「(イスラエルの)機体と日本の技術を使うことでいろいろな可
能性が出てくると思う」と述べた。イスラエル軍が2000人以上を虐殺した
ことを知らないのか。猪口邦子軍縮大使(当時)が小型武器軍縮会議の議
長時代、「モラルハイグラウンド」(道義的高み)と誇ったが、今や「モ
ラルハザード」だ。当面、米国の後押しを得て仏独と競い合うオーストラ
リアへの潜水艦輸出と、露骨な殺傷兵器である空対空ミサイル「ミーティ
ア」の日英共同研究(三菱電機が参加)を食い止めたい」。
池内了さん(宇宙物理学者)は、「「軍学共同反対アピール署名の会」
を作り、署名運動をしている。2015年に防衛省が始めた「安全保障技術研
究推進制度」は軍学共同の具体的バージョンだ。この軍事研究公募に参加
する豊橋技術科学大学は、学長が日本学術会議の大西隆会長であり、学術
会議の存在自体も問われている。また、理研やJAXAなど日本を代表する大
研究機関が平気で軍事研究に手を出している。「科学技術の発達」「デュ
アルユース(軍民両用)」「防衛のため」などが軍事研究に手を染める言
い訳になっている。「選択と集中」政策の強化の中、研究費不足から軍事
研究になびいている。「研究者版経済的徴兵制」だ」。
古賀茂明さん(元経産省職員/フォーラム4)は、「秘密保護法は戦争
するための法律。情報が嘘でも、最長60年間秘密にできるので「自分は責
任取らなくていい」となり、戦争するハードルがものすごく下がる。また、
検討途中の役所情報は秘密保護法ができる前からほとんど隠せる。情報公
開法の改正が必要だ。フランス製戦闘機ラファールが2015年になって急に
売れ始めた。「なぜ急に?」と聞かれたフランス国営テレビのレポーター
は、後ろめたい感じもなく「やっぱりアフリカや中東で空爆をやって実績
を見せましたからね」と答えた。製造するダッソー社の従業員もみんな喜
んでいた。庶民が喜ぶようになると歯止めがなくなる。いずれ、「人が死
なない戦争が起きればいい」と戦争を欲する人が出てくるだろう」。
パネルディスカッションでは、望月衣塑子さん(東京新聞経済部記者)
が現場取材を踏まえて報告。「防衛省の研究公募に通った研究者に話を聞
いたが、「基礎研究だから」「守る技術にしか適用できない」と説明し、
「選り好みしている場合ではない」とも話されていた。しかし、防衛省の
本音は、有事の際に攻撃を含めて優位に立てるかにある」。
池内了さんは、「軍学共同の基本的問題は研究者の倫理観にかかってい
る。誰のための、何のための研究か、常に原点に立ち戻るしかない」「学
生は軍事研究が人殺しにつながるときちんと話せば分かってくれる。軍事
研究の問題を倫理教育の一環としてやるべき」と発言。
古賀茂明さんは「官僚が守りに回るようになってしまった。武器輸出は
大きな利権に発展する可能性があり、天下りが堂々とできるようになる」
「官僚も弱い人間。倫理観への期待は無理だ。いい事をすると出世する仕
組みづくりと、仕組みを作り人事権を持つ政治家を選ぶことだ」と指摘。
連帯アピールでは、浜田盛久さん(軍学共同反対アピールの会)が、
「科学者だけでは日本の軍事化の波に抵抗するのは難しい」として、オン
ライン署名運動を呼びかけ、集約して学長に届けると述べました。
塚本美季さん(安保関連法に反対するママの会)は、「夢一杯の息子の
未来に恨みをかう武器輸出は必要ない。子どもたちの命を犠牲に成り立つ
経済成長を、見て見ぬふりでやり過ごす操り人形にはなりたくない」と強
調しました。
内海旬子さん(NGO非戦ネット、JIM-NET)は、現場で会ったシリア人が
「どうしたらシリア紛争は終わると思いますか?」との質問に「誰も武器
を持ってこないことだ」と答えたことを紹介しました。
千葉泰真さん(SEALDs)は、「武器輸出ではなく反戦をビジネスにしよ
う。この国に根付いた戦後ナショナリズムは、日本国憲法を基調とした反
戦平和のリベラルなナショナリズムだ」と述べました。
最後に、運営メンバーから5人が、軍需企業めぐり、企業への不買を含
むキャンペーン、武器見本市への対抗アクション、選挙とメディアへの取
り組み、ロゴマーク入りシールやタグ、バッジの活用などを提案しました。
大勢の方にご参加いただきありがとうございました。ご足労頂いたにも
かかわらず、満員のため会場に入れなかった方には大変ご迷惑をおかけし
ました。今後、具体的な取り組みを通して、武器輸出にしっかりと歯止め
をかけていきたいと思います。
◆さらに詳細な報告はこちらから(ぜひご一読ください)
http://bit.ly/1QD8lAP
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「北朝鮮の脅威からの軍事強化は戦争の危険性を高めるだけ」武器輸出反対で集会
(2月8日、東京新聞朝刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016020802000115.html
【アーカイブ動画】 ※お時間のある時にご覧ください。
<2月7日:武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)発足集会>
前半:講演とパネルディスカッション
http://twitcasting.tv/7l2cnc/movie/239848208
後半:連帯アピールとアクション提案
http://twitcasting.tv/7l2cnc/movie/239884054
武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)ブログ
http://bit.ly/1QD7EYr ※2/7発足集会の講師レジュメなどを掲載。
◆えっ、あの企業が…?!「死の商人」にならないで!
主権者として、消費者として、「武器輸出しないで」の声を届けましょう!
https://najat2016.files.wordpress.com/2016/02/160207actionsheet.pdf
※プリントアウトしてご活用ください。
◆#この会社武器売ってます キャンペーンがスタート!
http://bit.ly/1PHZY9u
武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)設立集会
「Made in Japanの武器はいらない」/武器輸出関連記事まとめ
Togetterまとめ http://togetter.com/li/935673
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FAX 03-5225-7214
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ブログ https://najat2016.wordpress.com/
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【武器輸出反対ネットワークにご賛同下さい!】
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口座名称:武器輸出反対ネットワーク
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〔opinion5912:160219〕
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