テント日誌3月13日…春よこい!/テントから福島を思う/ 「3.11」後5年の三春と郡山
- 2016年 3月 15日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1645日
春よこい!早く来い!
思わず歌いだしたくなるこの数日の寒さ。
テントに座っていることが大事と、泊まり明けにもめげず座っているTさんの隣に毛布を抱えて座り込む。
少ししていつもより30分遅れでサイクリングのお二人が寄ってくれた。
通りがかりにテントを不思議そうに眺めていた若者二人にTさんが声を掛けテントのことを説明する。
地方の方でテントのこと知らなかったとのことで美術館にも案内してチラシをお渡しした。昼近く久しぶりにやってきた男性、乱さんが群馬出身だと聞いて話が弾んでいた。
少しして調布から来て下さるSさん、お母さんがショートスティに行ったのでと座ってくれた。彼は学生運動をしていたと言うのでいろいろ話を聞かせていただいて勉強になった。
今日もあちこちでイベントがあったせいかテントはひっそり。やってくるのは鳩とすずめにヒヨドリのみ。
何事もなく平和な一日だったがちょっと寂しい気がした。(I・K)
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テントから福島を思う
日曜夜のテントはこの日も大賑わい。楽しく歓談した。
テントには来客が多い。
3月3日(木)にアーニー・ガンダーセンがテントに来られた。「設計ミスによる福島3号核爆発」が最重要と主張するFさんによれば、ガンダーセン氏は5年前から「福島3号核爆発」を主張し、今回の来日でも話された。
11日(金)の夜には「ドイツの友」(FOEドイツのようで会員が35万人も)から4人の男性と通訳が来られ、旗をプレゼントしてくれた。
Friends Of Earth international, Atomaussuties jetzt!,
People Power Now,
und Naturshutz in Bayernp.V,
Atomkraft Nein Danke
の文字(打ち間違いご容赦)が面白い。
13日(日)の夜もいつもの10時過ぎに国会正門前の5人が来られた。
少しばかりのワインを片手に、第2テントの反原発美術館を見学していただいた。沖縄の埋め立も高浜稼働も止まった、免震棟無しで動いている川内を直ちに止めよう、とエール交換した。
「3.11」後5年の三春と郡山
3月11日―12日と福島に行き、集会やデモに参加したので、簡単にその報告。
1 第5回原発いらない地球のつどい & 「日本と原発4年後」上映会
・始発電車に乗り朝8時過ぎに三春駅に着き、三春交流館まほらで「日本と原発4年後」を観る。福島の地で5年間を振り返り、沢山のことが蘇った。中でも、3.11直後の収束作業のシーンを見ると、複数基立地・複数基同時稼働の恐ろしさを思い起こさせられた。これすら求めない「新規制基準」があまりにも緩やかに過ぎることも。「世界最高水準」も「コントロールできている」も「ブロックできている」もアベの大嘘だ。映画を観てテント弁護団団長の宿題を果たせた。
ランチ交流会は贅沢な時間。東京で素晴らしいスピーチをしてくださる「原発いらない福島の女たち」が用意してくださった料理をいただきながら、福島を始め日本全国の人たちと交流した。
★「全体会」も橋本あきさんの司会で進められ、「原発サイトで何が起きているか」「除染と放射性ゴミ焼却について」「帰還政策と避難者の切り捨て」「子どもたちの健康被害」「放射能安全キャンペーン」「事故の責任追及」を改めて知ることができた。
★その後、佐々木慶子さんの紹介で三春の福島県環境創造センターを見学。種々の測定器を置いた研究室を見学したあと会議室で県の説明を受け質疑応答。広々とした2階建てビルの同センターはIAEAの肝いりで創られ、今年の7月にオープンする。総工費100億円以上で、モニタリング・調査研究・情報収集発信・教育研修交流の4つの役割を果たす。小中学生への放射能教育で何を教えるか? モニタリングポストの縮小が心配 土壌のモニタリングがもっと必要、などの質問・要望が上がった。
幸運にも武藤類子さんの車に乗ってまほら~同センター間を往復。運転しながらも武藤さんが三春の概観と歴史を話してくださった。
三春まちづくり公社の宿に泊ったが、そのすぐそばに仮設住宅があった。5年近く経って古い町営住宅の感じで、駐車している車が沢山ありながら、とても物静かなことが気になった。
シンポジウム「原発災害から5年 福島の歩み、そして未来」
郡山の豪勢なホテルで12日(土)午前に開催されたシンポジウムには県内外から400名が参加。写真家飛田晋秀さんのお話と写真で厳しい福島の現実を突き付けられたが、コーディネータ清水修二氏の進行が気になった。パネラー3人に話させながら、フロアーからの質問・意見を一切聞かず、最後に自分の意見を皆に押しつけた。「福島第2原発の廃炉は政府が決定できる」には多くの県民が合意できるが、「『避難基準』(20mSv/年)は『帰還基準』ではない」は、実はICRPの緊急時参考レベルを『避難基準』として福島に押しつけているように見えた。非常に残念ながら全く対話の無いシンポジウムだった。
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2016原発のない福島を!県民大集会
午後には開成山陸上競技場の観客席が県内と県外の人で一杯になり、6人の素晴らしい発言でシンポジウムのモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。鎌田慧さん:厭戦気分と原発いやだ、大津地裁決定、郡山から「押し出し」で3.26全国大集会へ。武藤類子さん:真実と責任追及、告訴、ひだんれん。帰還困難区域の方:原発と人間は共存できない、豊かな国土に国民が根ざすことから、国・東電の責任を問う。大熊町の方:中間貯蔵施設問題、いつかは大熊町に戻りたい。高校生平和大使:このままでは原発事故の記憶が忘れられてしまう、現状を多くの人に伝えたい。向原祥孝さん:福島からの再稼働阻止応援のお礼、がっかりなんかしていない、温排水の害。…
それぞれのお話が皆を元気づけた。
そして、二手に分かれて郡山駅の方向に向かってデモ行進した。郡山駅までの行進ではなかったが、県内外の人々が福島の未来を考え全国の再稼働を止める気持ちを1つにして歩いた。
(K・M)
★3月16日(水)伊方原発動かすな!第6回四国電力抗議行動
★3月17日(木)大間原発いらない!スタンディングデモ(12時~13時)銀座・電源開発本社前
毎週金曜日は5時から経産省前抗議行動(テントひろば主催)
官邸前抗議行動6時30分からもあります
★3月19日(土)「戦争法廃止!安倍内閣退陣!」日比谷野音集会
開場:12時 パレード:14時30分 主催:総がかり行動実行委
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