たんぽぽ舎から TMM:No2768
- 2016年 4月 27日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2768】
2016年4月27日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.熊本地震-九州新幹線はなぜ脱線したか?
原因は脱線防止ガードなし・安全経費をケチった
新潟県中越地震では脱線防止ガードでたすかったのに…
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.九州電力と鹿児島県庁へ川内原発即時停止を要求
川内原発ゲート前で座り込み抗議行動
川内テント通信(4/24) 「脱原発川内テント」
★3.4月26日午後、九州電力北九州支店前で
「川内原発の緊急停止を申入れ」
深江 守(脱原発ネットワーク・九州)
★4.新聞より
◆熊本地震でも原発を止めない 原子力規制委という「危険」
「科学的」程遠い火山分析 学者「川内の立地自体が問題」
避難計画 義務果たさず 政府も責任曖昧「住民守る気あるのか」
(4月27日東京新聞24-25面「こちら特報部」より抜粋)
━━━━━━━
・脱原発川柳【怖いもの 地震原発 無責任】 乱 鬼龍 (転載自由)
━━━━━━━
※4/28学習会「福島連続講座第5回」にご参加を!
原発核事故の向こうに見えること-会津放射能情報センターの活動から
お 話:片岡輝美さん(会津放射線情報センター代表、
放射能から子どもの命を守る会・会津代表)
日 時:4月28日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
【たんぽぽ舎ホームページトピックス】
※4/27新着情報
1)4/22の関西電力東京支社抗議アピールと金曜官邸前抗議
2)4/23の伊方原発再稼働を許さない集会
3)4/23,4/24の再稼働阻止全国ネットワークの全国相談会
写真など掲載されています。
新HP http://www.tanpoposya.com/ をご参照下さい。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.熊本地震-九州新幹線はなぜ脱線したか?
| 原因は脱線防止ガードなし・安全経費をケチった
| 新潟県中越地震では脱線防止ガードでたすかったのに…
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
◎熊本大地震で多くの人がビックリしたことの1つに、九州新幹線の脱線がある。テレビでも大きくうつっていた。超高速で多数の人を乗せて走る新幹線が脱線したら大惨事になる。これを避けるためにほとんどの新幹線は脱線防止ガードが設けられている。
しかし、九州では…
毎日新聞で、柳田邦男氏が次のように述べている。
……2004年の新潟県中越地震で、新潟県長岡市付近の高架上で上越新幹線の列車が脱線したが、転覆を避けられ犠牲者を出さずにすんだのは、脱線防止ガードがあったからだった。その教訓があるのに、九州新幹線では脱線防止ガードが一部にしか設置されておらず、現場にはなかった。さらに、車両台車側の逸脱防止ストッパーも取り付けられていなかった。
このため、時速80キロだったのに、全車両が脱線したのだ。回送列車だったのは偶然に過ぎない。乗客を乗せて高速運転中だったらと思うと、ぞっとする。結果の重大さを考えるなら、予測されていたM7級の地震に対し万全を期すべきなのに、人の命よりカネの節減(安全投資削減)が優先されるという、この国の安全文化のレベルの低さが「定番化」されている姿が見える。
熊本地方を中心に起きている地震災害を分析すると、この国の失敗の本質が見えてくるし、この国のどこを変えなければならないかが見えてくるのだ。……
◎もうけを優先させて「安全経費を削る」というのは、九州新幹線だけでなく、九州電力にも共通している。たとえば、原子力規制委員会への審査前は「免震重要棟をつくります」といっていたのに、合格後は(お金を惜しんでか)免震重要棟をつくらないというサギ手口。
原子力規制委員会は、合格を取り消すべきだ。
◎安倍内閣も、国民を守るためといって軍事防衛予算を増やしているのに(5兆円を突破)、現実に大地震で国民の生命・財産が次々に失われている大災害に対し、財源を投入していない。私たちは人の命と財産を守るためにももっと国の財源投入をと訴えたい。
◎熊本大地震で、中央構造線断層帯(M9の地震が発生する可能性あり)に火がついた。今後の地震の展開が心配だ。
4月23日(土)-24日(日)の「再稼働阻止全国ネットワークの相談会」では、5月11日(水)、6月11日(土)、7月11日(月)の3回を基準日として、前後1週間の幅の中で、全国行動で「大地震だ、中央構造線に火がついた、原発が危ない、川内原発止めろ、伊方原発動かすな」の運動もり上げをきめた。
この実現に努力したい。
┏┓
┗■2.九州電力と鹿児島県庁へ川内原発即時停止を要求
| 川内原発ゲート前で座り込み抗議行動
| 川内テント通信(4/24)
└──── 「脱原発川内テント」
◯4月18日…九電、鹿児島県庁
頻発する大地震のさなかの4月18日、「3.11実行委」の呼びかけで、原発即時停止と総点検を要求する緊急行動が九電と鹿児島県庁に対し行われた。九電は相も変わらぬ無責任企業の姿丸出しである。責任能力を持たない「担当者」との交渉なのだから暖簾に腕押しとはこのことなのか。
輪をかけて酷いのは県庁の対応である。再稼働容認の第1の責任者である県知事伊藤祐一郎は県民の安全、県民の不安などどこ吹く風で、コメントの一つも出そうとしない。
私たちの前に現れた「担当者」は役人生活2,3年?のホカホカ状態。上役の「お前行って来い」肝試しでもあるかのように申し入れ書を受け取る役を仰せつかって私たちの前に現れた。何を聞かれても途方に暮れるその様に、どうしようもないというわけで、 50名ほどの参加者全員が5階の知事室まで押しかけ、「知事に会わせろ」「そりゃあ無理だ」押し問答のあげく、「原発即時停止しろ!」のコールをあげる結果となった。
◯4月20日~22日…川内原発ゲート前
引き続く20日から22日までの3日間、朝7時から午後4時まで、延べ60名余が参加してゲート前座り込み抗議行動を行った。口々に語られる参加者たちのアピールは「地震災害の恐怖、不安に加えて原発事故の不安が重なっている。地震は止められないが原発は人間の手で停められる。 直ちに停めて欲しい」の一点に尽きる。
2日目の21日、前夜からの雨模様が本格化、台風並みの天気となった。テントから持ち出した大型シートを街宣車から歩道に張り渡して応急テントを設置、大阪から駆けつけたクマさんのギターも濡れずに済んだ。
原発直近の地元寄田地区から、こうした行動に初めて参加したというAさんは、「去年の県の避難訓練の時、避難バスに乗ろうとしたら席は空いているのに名簿に登録されてないからダメだと言われた」と話してくれた。熊本地震は住民の心をも確実に揺さぶっているようだ。
予測を許さない展開を見せる熊本地震、追い打ちをかけるかの強風と豪雨。
この一連のの自然現象は、愚かな人間に対する大自然の(神の?)「警告」ではないかという考えが無神論者も交え真面目に議論される状況に。
┏┓
┗■3.4月26日午後、九州電力北九州支店前で
| 「川内原発の緊急停止を申入れ」
└──── 深江 守(脱原発ネットワーク・九州)
1987年4月26日から続いている、チェルノブイリを繰り返すな!市民共同行動が行われます。
今回で、まさに30回目の取り組みになります。
合わせて、懸案だった「川内原発の緊急停止を求める申入れ」も行います。
中央構造線が動いていること、川内原発につながっていることを指摘しています。
九電にも、北九州市政クラブにも連絡済みです。
2016年4月26日
九州電力株式会社 社長 瓜生道明 様
原発なしで暮らしたい!市民共同行動代表 兼崎 暉
さよなら原発北九州連絡会代表世話人 棚次奎介
脱原発ネットワーク・九州 代表 深江 守
連絡先:北九州市小倉南区徳吉東1-13-24 深江守
Tel/Fax 093-452-0665 携帯 090-9478-6195
川内原発の緊急停止を求める申入れ
◯ 熊本地域に始まった地震はすでに900回を数え、その強さと広がり、災害の深刻さに私たちは大きな不安を覚えています。同地震は、日本が地震活動期にあること、いつどこで大きな地震が起きてもおかしくないことを示しています。
地震の大きさを示す加速度は、14日夜の地震では川内原発および玄海原発の基準地震動620ガルをはるかに上回る1580ガルを記録しています。これは、阪神淡路大震災のときの揺れの2倍近い強さです。
そしてこれらの地震の震源は、日本最大の活断層である中央構造線上にあります。
◯ この中央構造線は、紀伊半島から四国北部を通り九州に上陸しますが、上陸後は別府・万年山断層帯-布田川・日奈久断層帯と続き、八代海―長島から阿久根・甑島西方に通り抜けているとされています。
中央構造線による地震は、ほぼ2000年周期で起こっていたことが明らかになっており、前回の地震からすでに2000年が経っていることを考えれば、何時起きてもおかしくない状況でした。そしてついにその一部が動きはじめ、更に拡大の様相を示しています。
◯ 川内原発は、この中央構造線に連なるとみられる甑断層、甑海峡中央断層、そして甑海峡中央断層にぶつかる市来断層に囲まれています。
さらには原発の近傍を流れる川内川自体が巨大な活断層であることも指摘されてきました。
九州電力が策定した基準地震動620ガルは、これらの断層が同時に動くことを想定していません。このままでは再び、原発震災を繰り返してしまいます。
◯ 今回の地震被害は、避難計画が全く役に立たないことも明らかにしました。
九州電力はこの事実を真摯に受け止め、国民の生命・財産を守るため、安全性を最優先して川内原発1、2号機の運転を直ちに停止するべきです。
そして、今回の大地震による知見を踏まえ、基準地震動の新たな見直しを行うべきです。
┏┓
┗■4.新聞より
└────
◆熊本地震でも原発を止めない 原子力規制委という「危険」
「科学的」程遠い火山分析 学者「川内の立地自体が問題」
避難計画 義務果たさず 政府も責任曖昧「住民守る気あるのか」
◯ 熊本、大分両県を中心とした今回の地震で、九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)に不安を抱いた人は多いだろう。だが、原子力規制委員会の田中俊一委員長は「停止に科学的根拠なし」と断言し、丸川珠代原子力防災担当相も規制委の見解を引いて「停止の必要なし」と繰り返した。本当に規制委の判断は「科学的」なのか。事故の際の避難計画も十分でなく、責任の所在も曖昧なままだ。
◯ 熊本と大分両県を中心とした地震を受け、原子力規制委は18日、臨時会議を開いた。焦点は稼働中の川内原発1.2号機。 (中略)
だが、会議では、火山活動についてほとんど触れられなかった。規制委は各火山のモニタリングなどにより、噴火の可能性を評価できるとしている。(中略)
神戸大海洋底探査センター長の巽(たつみ)好幸教授(マグマ学)は「規制委の議論はとても科学的とは言えない」と批判する。「現在の研究レベルでは、巨大噴火を引き起こすようなマグマだまりが阿蘇山や桜島の地下にあるか分からず、予知などできない。それを『今は噴火はないだろう』と見なすか、『近く噴火するかもしれない』と考えるか。科学的には後者が正しい」 (中略)
鹿児島大の井村隆介准教授(火山学)は「川内原発の立地そのものが重大な問題だ」と懸念する。 (中略)
「噴火の可能性は否定できない。仮に原発が火砕流に巻き込まれれば、苛酷事故に直結する」(中略)
◯ だが、電力各社は原発停止による燃料費の増加を理由に再稼働を進める。ノンフィクション作家の広瀬隆氏は「燃料費の輸入額増は現政権が主導した円安が響いている。化石燃料の輸入量は13年度より、08年度の方が多い。むしろ、原発廃炉に伴う特別損失計上の赤字回避のため、電力各社は古い原発も稼働せざるを得ない」と説明する。(中略)
◯ 元滋賀県知事の嘉田由紀子・びわこ成蹊スポーツ大学長は「機械的に基準をクリアしていればいいというだけで、規制委から住民を守る気持ちは感じられない。委員要件として定められた原発関連団体からのノーリターンルールも、なし崩しになった。国民はだまされていると言っても過言ではない」と憤った。
《デスクメモ》
福島原発事故で、東電は炉心溶融を2カ月後に発表したが、実は事故発生から3日後には分かっていた。公式発表を疑うことには道理がある。ところが今回の地震で、NHKの籾井勝人会長が「公式発表ベース」での報道を指示したという。警戒すべきは政府や規制委ばかりではない。(牧)
(4月27日東京新聞24-25面「こちら特報部」より抜粋)
──────────
☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事故情報」
へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
※「川柳・俳句」についても投稿歓迎です。
掲載については編集部の判断とさせて下さい。
1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内でお送り下さい。件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)及
び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。
送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。
たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあります。
予めご了承ください。
──────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの「メルマガ:
地震と原発情報」をご参照下さい。
◆メールマガジンをお送りします
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」(メールマガジン)を
発信しています。
ご希望の方は、件名を「メルマガ受信希望」としてご自身のEメールアド
レスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを送ってください。
違うアドレスから「このアドレスに送って」ということは間違いの元と
なりますのでやめて下さい。登録できしだい発信致します。
たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があります。
──────────
たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、日曜・休日はお休みです。
〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
新HP http://www.tanpoposya.com/
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。