たんぽぽ舎から 【TMM:No2781】
- 2016年 5月 17日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2781】
2016年5月16日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.“隠れ反原発派がたくさん居る”ことを発見した
ねばり強い行動が原発現地の可能性を発掘し変えつつある
京都・木原壯林さん、四国愛媛県・堀内美鈴さんのお話
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.-ひとりひとりの思いを実現させよう-
パンフ「自主避難者を切り捨てることは『正義』を切り捨てること」
を読んで 講師:中手聖一さん、長谷川克己さん
内藤みちる(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.一体のものとしての原爆と原発
潜在的核武装と闘う反原発運動へ 連載その8(終)
武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆5/21原発事故被害者集会 場所:千駄ヶ谷区民会館
『ただちに公判をひらけ!東電3被告の刑事裁判』
『汚染水放出告発 福島検審は起訴議決を!』
◆5.22被ばく学習会 会場:アカデミー茗台学習室B
「妻子を県外に避難させ自分は県内に留まった父親の原発事故後の5年間」
講演:荒木田 岳(たける)さん(福島大学行政政策学類准教授)
★5.新聞より2つ
◆「6弱の余震に注意」最低1カ月 気象庁呼びかけ
(5月14日毎日新聞夕刊より)
◆震度6弱恐れ 今後も注意を 政府地震調査委
(5月14日東京新聞朝刊3面より)
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※5/18抗議行動にご参加を!
伊方原発動かすな!第8回四国電力東京支社抗議行動
日時:5月18日(水)18時30分より19時30分
場所:東京銀行協会ビル前(地下鉄大手町駅D4出口すぐ)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
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┗■1.“隠れ反原発派がたくさん居る”ことを発見した
| ねばり強い行動が原発現地の可能性を発掘し変えつつある
| 京都・木原壯林さん、四国愛媛県・堀内美鈴さんのお話
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
5月15日(日)午後、原発現地から2人がみえて、とても希望のもてる・元気の出る話をされた。その1部分を報告します。「うれしい話」をおスソわけします。
◯1人目は「福井・若狭の原発(14基)の特徴と私たちの反原発運動の実践・経験から」というテーマで、「若狭の原発を考える会」の木原壯林さんのお話。A3判8頁48コマの密度の濃い(赤と黒の2色印刷)レジメとA4判11枚のちらし一覧資料集の2つを配布され、主としてレジメにそって話された。
中身も濃かったが、木原さんの実践に裏打ちされた話が原子力を専門とされてきた深い学識とあいまって、1時間半のお話中、会場から笑いがしばしばおこった。とても有意義な講演だった。
印象に残ったことばをいくつか紹介。
・アメーバデモやリレーデモをやってみて、予想外の多くの人から好意的な反応があった。隠れ反原発派がずいぶんたくさん居ることを発見した。
・地元の新聞(テレビ)は私たちの運動をキチンとていねいにとりあげ、報道してくれた。
東京などとは大違い。
・おわりのことば……「地震や火山」はとめられないが、原発はとめられます。力を合わせ新しい流れを作りましょう。
◯2人目は、四国愛媛県からみえた堀内美鈴さん
原発城下町で反対の声がほとんどないといわれた伊方町で、ハガキアンケートを女性中心で実行した。53%が再稼働反対、賛成は26%、わからないは20%という事実をほりおこした。
おもてだっては発言しにくい(空気の中で)、原発城下町の伊方町でも隠れ反原発派が過半数もいることを、10ヶ月もの現地アンケート活動の中で発見(発掘)したというすばらしい報告でした(こんごアンケート結果プラスアルファを町民へ返す活動をしたいとのこと)。
◯会場から、14人の発言があり、活発でした。アメーバデモに自分も行ってみたいの声もいくつも。2次会も16人が参加。木原壯林さん、堀内美鈴さんを囲んで、2時間余、なごやかに続きました。
(なお、木原壯林さんのレジメ・資料集は、たんぽぽ舎で見ることができます。)
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┗■2.-ひとりひとりの思いを実現させよう-
| パンフ「自主避難者を切り捨てることは『正義』を切り捨てること」
| を読んで 講師:中手聖一さん、長谷川克己さん
└──── 内藤みちる(たんぽぽ舎ボランティア)
「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016・連続学習会第4回講演記録」です。2015年10月31日に「スペースたんぽぽ」で行われました。
講師であるお2人とも文面から、福祉関係の仕事をなさっている方で、ひとりひとりの思いにすぐに心を寄せることができる方だとお察しします。
◯ まずは、北海道に自主避難されている中手さんの話です。2011年の東電福島第一原発事故を振り返るところからはじまり、ご自身の生活と行政、国会、司法の動きを絡ませながら、今に至る様子を要領よく話されています。
どんな思いで「避難の権利を求める全国避難者の会」を立ち上げたのかについても語っています。中手さんの思いとして3つのことが書いてあります。
1.決してあきらめない 2.ぶれない 3.媚びない
ハッとする言葉です。最後に紹介されている札幌にお住まいの安積さんのメッセージには背筋がピーンと伸びる思いがします。スケールが大きいのです。
◯ 次は、静岡県に自主避難されている長谷川さんの話です。「子ども脱被ばく裁判」のときに使った原告としての意見陳述書をそのまま読み上げておられます。
日本政府や福島県に対する絶望、福島県を後にするまでの行動と心のゆれ、ご家族への思いなどが書かれていて、かなりな内容を持っています。
ですから読む人の心にぐさっと突き刺さります。そして長谷川さんは、原発は沖縄とも安保ともつながっていて、解決しなければいけない問題であり、子どもたちの未来に対しての当事者はだれか、と言えばみんなであると語っています。
◯ お2人の言葉から、無限の自由とか、連帯とか、生きているものの悠久の営みとか・・そんな言葉が浮かんできます。
このパンフには未来への希望があります。
発行:2016年、「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」
37頁(短い時間でも読める分量です)
頒価は250円、たんぽぽ舎でも扱っています。
発送は、郵便振込先払いで1冊の送料は100円です。
ご希望の方は、たんぽぽ舎にお問い合わせ下さい。
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┗■3.一体のものとしての原爆と原発
| 潜在的核武装と闘う反原発運動へ 連載その8(終)
└──── 武藤一羊 (ピープルズ・プラン研究所)
しかし安倍政権はここから先へ踏み出すでしょうか。
原発・原爆の関係をどうしようとしているのか。安倍晋三氏は核武装についてはっきりしたことは言っていません。
もっともよく発言しているのは、石破茂さんでしょう。例えばこうです。
私は核兵器を持つべきだとは思っていませんが、原発を維持するということは、核兵器を作ろうと思えば一定期間のうちに作れるという「核の潜在的抑止力」になっていると思っています。逆に言えば、原発をなくすということはその潜在的抑止力をも放棄することになる、という点を問いたい。
・・私は日本の原発が世界に果たすべき役割からも、核の潜在的抑止力を持ち続けるためにも、原発を止めるべきとは思いません。
・・核の基礎研究から始めれば、実際に核を持つまで5年や10年かかる。しかし、原発の技術があることで、数ヶ月から1年といった比較的短期間で核をもちうる。加えて我が国は世界有数のロケット技術を持っている。この2つを組み合わせれば、かなり短い期間で効果的な核保有を現実化できる。
・・(『SAPIO』、2011年10月5日号)
日本が核武装を独自にするとすればNPTから抜けなければならない。これは大変なことで、3か月前に自国の「至高の利害が危機にある」ことを証明し、それを国連安保理常任理事会と加盟180か国に送って承認を得るなど、手続きが大変なだけでなく、ウランなど核燃料の供給も止められてしまう。
安倍のとりまきの右翼の人たちは核武装について恐しいことをいろいろ書いていますが、よく読むと、ほとんどの人は米国と喧嘩して核兵器を持つとは言っていない。言っているのは田母神さんだけです。桜井よしこも京大の中西輝政も日本の核ではなくて、日米の核、つまり核の引き金を2つつくってくれというわけです。日本で核爆弾をつくってアメリカに供給するのでしょうか。
石破さんは、NPTにとどまる、そして核燃料サイクルを完成させるという。そうすると、NPTを脱退しなくても、核兵器に転用できる純度の高いプルトニウムが製造できる。こうなったときに核兵器を持つというすごいアイデアをお持ちのようです。だからどれをとってみても、日本の核武装は、今のところ潜在力として使い、核兵器は米国に依存するというところからは抜けられない。
このように見てくると、原発と原爆の関係は隠しようのないものであり、両者は実は一体なのだということがわかります。
反原発、脱原発の方から攻めていっても、憲法平和主義の方から、潜在的核保有―それも核保有の一形態です―の解体と言う方から攻めていっても、相手は一つのものです。
そしてその一つのものを核として、今回の戦争立法が組み立てられています。それを解体する民衆運動の攻囲の形を組み立てていきたいものです。【終了】
※連載その1は「4/11【TMM:No2754】」掲載
連載その2は「4/12【TMM:No2755】」掲載
連載その3は「4/13【TMM:No2756】」掲載
連載その4は「4/14【TMM:No2757】」掲載
連載その5は「4/28【TMM:No2769】」掲載
連載その6は「5/11【TMM:No2776】」掲載
連載その7は「5/14【TMM:No2780】」掲載
〔「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」連続学習会
第3回講演記録より 参照Web http://www.nonukesocialforum.org
問い合わせ:小倉 ogr@nsknet.or.jp 〕
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆5/21原発事故被害者集会
『ただちに公判をひらけ!東電3被告の刑事裁判』
『汚染水放出告発 福島検審は起訴議決を!』
日時 2016年5月21日(土)14:00~16:00
主催 福島原発刑事訴訟支援団・福島原発告訴団
場所 千駄ヶ谷区民会館(原宿駅徒歩8分)
プログラム
14:00 開会
・告訴団・支援団の現状報告 ・被害者の証言 ・みんなで歌おう
16:00 閉会
*福島からバスがでます 8:00福島駅西口、9:00郡山教組会館
・乗車場所・ご連絡先をお知らせください ・料金は1500円です
福島原発告訴団 福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
電話 080-5739-7279 Eメール 1fkokuso@gmail.com
ブログ http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
◆5.22被ばく学習会
「妻子を県外に避難させ自分は県内に留まった父親の原発事故後の5年間」
講演:荒木田 岳(たける)さん(福島大学行政政策学類准教授)
日時:5月22日(日)午後1時15分~5時10分
会場:東京都文京区・アカデミー茗台学習室B
(地下鉄丸ノ内線「茗荷谷」駅から徒歩8分)地図:http://goo.gl/ndwbb0
内容:福島大学に勤務している荒木田岳准教授は、2人の子どもは新潟に避難させ、離れて暮らしています。
政府は福島への帰還を促進していますが、荒木田さんは「これからでも避難したいと思っている人は多く、被ばくを避ける権利は誰にでもある」と訴え続けてきました。
被ばくに対する不安、悩みや課題、「帰還促進政策」は人びとに何をもたらしているか?「風評被害」という「風評」の、実体はいったい何?
荒木田さんに存分に語っていただきます。
主催:放射線被ばくを学習する会 http://www57.atwiki.jp/20030810/
参加費:500 円(学割あり)
申込先:anti-hibaku@ab.auone-net.jp
問合せ:090-3577-4844 温品(ぬくしな)惇一
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┗■5.新聞より2つ
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◆「6弱の余震に注意」最低1カ月 気象庁呼びかけ
熊本県・大分県を中心とした一連の地震の発生から1カ月が経過した14日、気象庁は「地震活動は全体として減少傾向にある」とする一方で、熊本、阿蘇地方では震度6弱程度、大分県中部では震度5強程度の余震に少なくとも今後1カ月は注意するよう呼びかけた。
記者会見した同庁地震津波監視課の青木元課長は、過去の九州での地震の傾向から、これまでに地震が発生していない地域も含め、熊本、大分両県では「少なくとも2カ月は震度6弱以上の揺れが起こる可能性も否定できない」と指摘した。また、活断層のある地域では引き続き地震に備えるよう求め、「二段構え、三段構えの注意が必要だ」と呼びかけた。
一連の地震活動については「熊本地方で大きな地震が発生した後、阿蘇、大分地方まで広がったことが最大の特徴だ」と説明した。
(5月14日毎日新聞夕刊より)
◆震度6弱恐れ 今後も注意を 政府地震調査委
政府の地震調査委員会は13日、今後も最低1カ月程度は熊本県熊本・阿蘇地方で最大震度6弱程度、大分県中部は同5強程度の余震が発生する恐れがあり、引き続き十分注意が必要との評価をまとめた。大分県中部の地震活動は減衰しているが、熊本・阿蘇は「減衰しつつも依然として活発」という。
熊本地震と同様に、内陸の活断層が引き起こした2004年の新潟県中越地震(マグニチュード=M6.8、最大震度7)や11年の福島県浜通りの地震(M7.0、最大震度6弱)で、本震から1~2カ月後にM5程度の余震が発生したことから注意を呼び掛けた。
(5月14日東京新聞朝刊3面より)
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