電子書籍『安保法制の問題点』(山下信子弁護士)(『選挙の重要性』(谷口和大弁護士)発行
- 2016年 5月 23日
- 交流の広場
- 榎原均
私が関係している、生活クラブ京都エル・コープの協同組合運動研究会で、このたび電子書籍を出版し、無料で拡散していただくという実験を始めました。
今回は、『安保法制の問題点』山下信子弁護士、『選挙の重要性』谷口和大弁護士、の二冊です。
これらの書籍は、以下のブログで読めます。
「怒れる女子会@きょうと(※男子も可)」
http://gekidojo-kyoto.hatenablog.com/entry/2015/10/01/173649
きっかけは、理事会との共催企画ではじめた、「はじめの一歩学習会」シリーズの3月例会を担当してくださった山下信子弁護士の、「安保法制を廃案に」という強い意志に協賛し、なんらかの形で応援できる形を具体化したものです。
電子書籍化の必要性については次のように考えました。
安保法制の問題点として、立憲主義の否定だとか、戦争法だ、といった論点は出されていますが、これだけでは上滑りして、棄権している人たちには届きません。3月研究会報告で取り上げられている民間人組み入れ体制の問題は、ずっと棄権している人たちに、選挙で安保法反対の投票行動を要請できるテーマです。できるだけ多くの人びとにアクセスしてもらい、投票行動に参加してもらえるような地道な取り組みがいま必要です。そのためには電子書籍化が最適です。
民間人組み入れ問題は、年配の活動家たちはよく知っていることですが、しかし、彼らはこのことは実はたいしたことではないと考えて、改めてこれの曝露を中心にしょうという意識は希薄です。それは日本会議が推進しているような戦前化は、彼らが若者だった時代には、白昼夢だとしてしか存在していなかったためです。しかし、若者たちにとっての現実は、もはや戦前回帰が半ば実現し、「戦争反対」と言えば「非国民」という非難が返ってきそうだという切迫した日常を過ごしています。棄権している人たちを交えた地道な学習活動(陣地戦)のテーマとしてふさわしい書籍を自由に利用することで、SNSを使った新たな運動展開の契機として役立てられることを願っています。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。