体験記2
- 2016年 7月 19日
- 交流の広場
- 中野英夫
入院体験記2
もう5日目です.今日が手術執刀日だったのですが、「私の脈拍数が少ない」とのことで、心臓検査の後、できれば明日ということになりました。
さてと、感想。
「何でも先払い」―これは少しでも中国での生活を知っている方ならご存知でしょう。医療費も例外ではありません。生身の人間よりも「人神の肖像画が書いてあるフェティッシュ=物神」(毛さんの肖像画が書いてある人民幣のこと)を信じるということです。今じゃ、お金(物神)>>>毛さん(人神)ですね。もっとも、手術後トンズラする患者も多いそうですから、仕方がないのかもしれません。
CTやX線の写真は、患者自身が、検査を受けたその部門へもう一度行き、写真を受け取って担当医師に引き渡すというシステムらしいです。いささか不親切かなと感じました。あまり言いたくない言葉ですが、「外国人だぞ。もっと親切にしろ」と言いかけて押さえました。
私の手術箇所は咽喉部になりますので、ヒゲと髪を切らなければならないとのことです。で、ナースがそれをやってくれると思ったのが大間違い。「町の床屋でやってくれ」とのこと。こりゃまたまた驚きでした。今は完全な丸刈り・ヒゲなしの状態です。『水滸伝』の魯智深が仏門に入った時の気持ちがちょっぴりわかりました。
それじゃ、また。
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