たんぽぽ舎から TMM:No2841
- 2016年 7月 26日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2841】
2016年7月26日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.現地の人々の長年の粘り強い闘いを感じました
8月に延期された伊方原発3号機の再稼働を阻止しよう
「みんなで止めよう伊方原発7.24全国集会」に参加
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.ぜひご覧ください!
NNNドキュメント『避難計画で原発やめました-違いは何だ!?
伊方と米・ショアハム原発』
渡辺悦司 (メールマガジン読者)
★3.「新規制基準」は世界最低水準?!
もっかい事故調が「日本の原子力安全を評価する」と1.7点(その3)
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その105
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★4.書籍の紹介
『黙って寝てはいられない』小泉純一郎/談 吉原 毅/編
★5.新聞より2つ
◆原発に怒る人びと 鎌田 慧
(7月26日東京新聞朝刊29面「本音のコラム」より)
◆大飯原発 再計算の基準地震動 撤回
原子力規制委「信頼性が低い」
(7月21日読売新聞より抜粋)
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※7/31(日)学習会にご参加を!
浅野健一が選ぶ講師による「人権とメディア連続講座」第5回
「疑惑」は晴れようとも-松本サリン事件の犯人とされた河野さんの苦闘
講 師:河野義行さん (松本サリン事件被害者、著述家)
日 時:7月31日(日)14:00より16:30
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※8/3(水)2つの抗議行動にご参加を!
☆九州電力川内原発今すぐ止めろ!九州電力東京支社抗議
日時:8月3日(水)17:30より18:20
場所:九州電力(株)東京支社(JR有楽町駅前電気ビルヂング前)
東京都千代田区有楽町1丁目7?1
主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
☆東電は原発事故の責任をとれ 東電本店合同抗議
第35回東京電力本店合同抗議行動
東電解体!汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!
原発再稼働は日本を滅ぼす
日 時:8月3日(水)18:30より19:45
場 所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約123団体
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┗■1.現地の人々の長年の粘り強い闘いを感じました
| 8月に延期された伊方原発3号機の再稼働を阻止しよう
| 「みんなで止めよう伊方原発7.24全国集会」に参加
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
◯ 7月23日、さらにそれ以前から来ている人もいましたが、私は当日参加しまし
た。朝、羽田空港を出て松山空港に11時すぎ到着、ロビーにはすでに「再稼働阻止全
国ネットワーク」の仲間が10人ほど集まっていました。バスに乗って松山駅に向かい
ました。松山駅前で待っていた仲間7人ほど乗せてバスは伊方に向かいました。
しばらく走ると右側に海が現れたので驚きました。過去に来た時は内陸の道を走っ
ていたからです。あとで詳しい人に聞いてみましたら、このごろは景色のよい瀬戸内
海岸沿いの道を走ることが多いようです。
全国集会の開かれる伊方ビジターハウス前に到着したのは13時30分を数分過ぎてい
ました。
道路沿いに大勢の人がいました。後で聞いたところ約700人でした。鎌田慧さんが
スピーチしていました。残念ながら、反対運動を行っている全国11団体でつくる伊方
原発再稼働阻止実行委員会代表(八幡浜・原発から子どもを守る女の会)斉間淳子さ
んの挨拶は聞けませんでした。
愛媛県警は安全確保と混乱防止のためと称して、不必要な検問を数ヶ所で行いス
ムーズな通行の妨害をしていました。
◯ 鹿児島から駆けつけた野呂正和さんは、鹿児島県知事選挙で原発推進に前のめり
だった伊藤前知事を、反原発連合が支持したみたぞのさんが破った経過を報告されま
した。
今年中に、川内原発は定期点検の後再稼働できない可能性か強くなってきたようで
す。「原発いらない福島のおんなたち」の橋本あきさんは「伊方原発再稼働は福島の
悲劇を繰り返すことになる」とスピーチしました。その後15時から場所を伊方原発
ゲート前に移して、抗議行動が行われました。
多くのひとのスピーチと歌・音楽がありました。18時からは八幡浜市民会館で交流
会が行われました。
主催者の斉間淳子さんは「今日の闘いを亡くなった近藤誠さんと斎間満さんに見せ
たかった」と言いました。
全国各地の仲間の発言もありました。福島から避難している人たちを支援している
兵庫県の団体の発言もありました。
◯ 交流会を含めて今日の集会は地元の主に女性たちが準備したものでした。交流会
の飲み物はアルコール無しで残念と言う声も聴かれましたが、食事は手造りで、この
地の名物鯛めしふうの鯛素麺もありました。皆様、これまでの準備ご苦労さまでし
た。
8月に延期された伊方原発3号機の再稼働を阻止するために引き続きよろしくお願
い致します。
写真などは、たんぽぽ舎新ホームページをご参照ください。
http://www.tanpoposya.com/
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┗■2.ぜひご覧ください!
| NNNドキュメント『避難計画で原発やめました-違いは何だ!?
| 伊方と米・ショアハム原発』
└──── 渡辺悦司 (メールマガジン読者)
NNNドキュメント『避難計画で原発やめました-違いは何だ!?
伊方と米・ショアハム原発』(7/24放映)を見ました。
読売のものなので、あまり期待していなかったのですが、
これはすばらしいと思います。
(1)住民避難の困難性だけでなく、
(2)巨大活断層の面からも、伊方原発の再稼働に、根本から疑問を
呈する姿勢が鮮明で、感動的とも言える内容だと感じました。
以下で見ることができますので、削除されてしまわないうちに
ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=-3Hj_mxLTwg
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┗■3.「新規制基準」は世界最低水準?!
| もっかい事故調が「日本の原子力安全を評価する」と1.7点(その3)
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その105
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
岩波「科学6月号」の大論文特別企画「日本の原子力安全を評価する」
(「もっかい事故調」田中三彦さんほか)の紹介を続け、たくさんの重要な
「危険」を引用する。
防御の階層として立地―設計―検査―設計事故―過酷事故―防災に分け、
テロと安全文化についても評価している中で、前回紹介した立地基準
(1)と書いたが(0)に訂正)の評価点は1.7点(5点満点、10人が
評価)で全体の平均点と同レベルだった。
今回は防御の階層の第1層:堅牢な設計で、評価点は2.5程度。
(1)堅牢な設計
安全上の脅威となり得る自然現象(地震、津波、噴火、強風、他)に対し、
十分保守的に設計基準を設定していること。
・原発が多数の系統(システム)で構成され、各系統が多数の装置や機器で構成さ
れ、各機器は多数の部品で構成されている。安全は上層設計によってこそ守られなけ
ればならないが、そのような設計思想が日本ではあまり尊重されなかった。
・日本の「新規制基準」とは、実は、大小さまざまなパッチワークの詰め合わせセッ
トである。
(耐震性について)
・地震による影響の受けやすさはこれまでの苦い経験によって十分に裏づけられてき
た。従来の設計基準地震加速度の設定の甘さについては、根本的に大胆に見直さなけ
ればならない。ところがそのような決意や取り組みは見受けられない。
(引用者;島崎氏-規制委バトルが原子力規制委員会の姿勢を如実に
証明している)
・耐震性の強化が可能なのは機器の一部だけである。構造物そのものに対する補強は
実施的に不可能である。
・設計基準地震加速度が引き上げられると裕度が減る。
・中越沖地震後の点検で柏崎刈羽原発の鉄筋コンクリートの建屋には多くの亀裂を確
認。
・強い地震動が比較的長い時間作用する場合、徐々に剛性が低下し応答スペクトルが
低周波側にシフトする実験データあり。
(その他)
・津波に対して、海底地滑りの起源が評価されていない。
・高速中性子の照射による脆化は知られているが、低合金鋼製の炉内構造物で一層顕
著。
・応力腐食割れ、腐食疲労、燃料被覆管の酸化と水素脆化、格納容器の内面に施され
る塗料の重要性認識なし、振動による高サイクル疲労、コンクリートの劣化、なども
ある。
・不労不死の鉄鋼も合金鋼もない。古いプラントほど古い材料で制作され、古い工法
で施工され、悪い環境にさらされてきた部品を含んでいる可能性がある。
地震を考えれば、老朽化を考えれば、日本で既存原発を動かすなんてとんでもない
ことである。
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┗■4.書籍の紹介
| 『黙って寝てはいられない』
| 小泉純一郎/談 吉原 毅/編
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帯より
「原発ゼロで日本は発展する!」
「安全、安い、クリーン、すべてがウソだった」
「総理時代の過ちを正したい」「過去は変えられないが、未来は変えられる」
「老人だって大志を抱いていい」
「原発ゼロ社会」は必ず実現できる
「原発がなければ日本経済は発展しない」なんて、とんでもないですよ。
むしろ自然に存在する太陽光や風力、地熱、潮力、そういった自然界に
無限にあるエネルギーを電源にして、原発ゼロで経済を発展させたほうが
はるかにいいという時代が必ず来ます。
「『やればできる』は魔法の合い言葉」という高校野球の校歌があり
ましたが、まさに原発ゼロは「やればできる」事業。
現に、ほぼ5年間、日本は原発ゼロでやってこれているという事実が
証明しているのです。(本文より)
目次の紹介
1.「原発ゼロ」はすぐにできる
2.原発は、安全でも、クリーンでも、安くもない
3.無謀な再稼働と、災害やテロの可能性
4.かつて原発を推進してきた自身のこと
5.日本は自然エネルギーで必ず世界のトップになれる
6.「トモダチ作戦」で被曝した兵士たちとの面会
7.「原発ゼロ」で、安心して経済成長できる社会を
発行所 扶桑社 B6判 160頁 定価:1200円+税
たんぽぽ舎でも扱っています。
お問い合わせは、メールでお願い致します。
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┗■5.新聞より2つ
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◆原発に怒る人びと 鎌田 慧
今月末に予定されていた四国電力・伊方原発3号機の再稼働は、冷却水ポンプの
故障で、急きょ8月以降に延期された。九州電力・鹿児島の川内原発もそうだが、事
故などあってはならない原発が、経営上の理由だけで前のめり。故障続出だ。
「みんなで止めよう伊方原発7・24全国集会」にわたしも参加した。熊本地震に
も連動する「中央構造線」にちかい、伊方原発の危険性はかねて指摘されてきた。
それでも再稼働を進める四国電力に怒る人びとが、全国から原発前に700人も集
まった。 工夫を凝らしたゼッケンやTシャツ、のぼり、手書きの旗などがカラフル
で明るい。わたしはここにくると、「原発絶対反対」の鉢巻きを額に巻いて、細い山
道を上ったり下ったりしていた、お年寄りたちの姿を夢のように思い起こす。もう45
年も前になる。
四国電力の社員にだまされ、土地売買のハンをつかされ自殺した、妻の無念を
語った元村長が、ぽつんと一人で暮らしていた屋敷の荒廃ぶりは、いまでも鮮明であ
る。
集会のあいさつで、わたしは井田與之平さん、川口寛之さん、広野房一さんなど
運動の代表者やローカル紙「南海日日新聞」の斎間満、近藤誠さんの名前を挙げて、
その死を悼んだ。全国の原発でも、無念のうちに亡くなった人は多い。その死が報い
られる日は、必ずくる。(ルポライター)
(7月26日東京新聞朝刊29面「本音のコラム」より)
◆大飯原発 再計算の基準地震動 撤回
原子力規制委「信頼性が低い」
原子力規制委員会は20日の定例会合で、関西電力大飯原子力発電所(福井県)で
想定する最大の地震の揺れ(基準地震動)を再計算した結果について「信頼性が低
い」と事実上撤回、改めて議論する方針を決めた。規制委は、事務局の再計算結果を
13日にいったん「妥当」と認めたが、田中俊一委員長は20日の記者会見で「(結論を
出すのが)拙速だった。反省している」と釈明した。(中略)
その後、計算の過程で矛盾が生じたものの、無理に数値を出したことが分かり、田
中委員長は20日、「これでは意味のある結果は出ない」と述べ、他に適切な計算手法
がないかも含め調べ直すよう事務局に指示した。 (後略)
(7月21日読売新聞より抜粋)
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