拷問虐待で歯が落ちた中国の弁護士に歯医者に行く機会を(翻訳)
- 2016年 9月 28日
- 交流の広場
- 金剛力士
中国の弁護士高智晟は歯医者に行くことを当局に阻止され、 拷問虐待で歯が抜けて食事が困難に 出所【 RFA 】 時間: 9/13/2016
オーストラリア齊氏文化基金會2016年第九回中国進歩促進賞を高智晟弁護士に授与 出所 期日:2016年8月3日 作者:斉氏文化基金会
授与の言葉
尊大横暴を極める中国共産党の強大な権力を前にして、中国の民主的な立憲政治実現の過程において、小さな灯篭のホタルを持って、硬い卵に立向かう、脆弱極まりない我々は、何を以て強権に打ち勝ち憲政を実現することができるのだろうか?
良心、勇気、堅持、叫びを以て!
高智晟は、上記のすべての特質を備えている。
中国には12万人の弁護士がいるが、人権に係る案件を引き受ける勇気のある弁護士の割合は高くない。高智晟弁護士は夜明け前の暗黒を照らす最も眩しい暁の星であり、彼は人々の苦しみに対して「非常に心を痛め悲しみ」、自らに「三分の一の案件は貧しい人や弱者のために無料で弁護を引き受ける」原則を設定した。前後して触れてはならないという意味で「ハンセン病患者」(直訳)とほとんど同等である法輪功を学ぶ人々と地下のキリスト教徒、及び強制立ち退き世帯、下層農民及び民営の企業家等を含む、当局にとって最も敏感な案件の弁護を引き受けてきた。高智晟は自分の血の通った肉体を以て「地雷を排除」しようとし、他人の安全と利益のためにそうしてきたが、そのため彼は共産専制政治の残酷な迫害を受けることになった。
高智晟が述べた「暗い夜、黒いフード、闇の組織」の一文は、強大な権力の下でこれ以上無いほどの残酷と邪悪、人間性の欠如、道義の崩壊した当局の様子を述べており、その文章を読む誰もが驚きで怒りが胸中で燃え上がる。十年来、高智晟は暗殺、繰り返しの拉致、失踪による刑罰、拷問と虐待、監視軟禁、家族との離別等の想像し難い苦しみに直面しても、鏡の中に写る自分の顔が「地獄の記録」になっても、「人間世界に生きる鬼」となっても、彼は自殺せず、発狂せず、意気地なしにならず、彼ら当局の願望どういりに死ぬことはなかった。高智晟は九死に一生を得て、修行を積んで天を衝く荊棘鳥になり、正真正銘の烈火の金剛力士になった。
強大な権力のもとで虐待を行う者たちは被害者の家族を人質にとり、「見ろ、お前の妻子は震えている。お前はまだおとなしく降参しないのか?」と彼に言う。中国共産党の60年余りにわたる家族を巻き込むという有効な方法が、今日では「蚊が相手を間違えて泥の菩薩に噛みついている」ことになり、高智晟は、決して当局に頭を下げない!娘の耿格が説明するように、父は「中国人を余りにも愛している」、「彼はまず自分の家族をわきに置く」。この点、高智晟は実に高く評価されるべきである。
高智晟の良心、勇気、堅持、叫びは、私たちの賞賛に値するものであり、私たちが学ぶに値するものである。
我々が経験しているこの最も暗い、最も残忍な時代は、高智晟の家族を悲壮な中で非凡な人として作り上げ、義を守って変節しない妻耿和、彼が苦痛で希望が無く困窮して流浪の身の中にある中で、成長し成熟した娘の耿格、我々は彼女たちに敬意を表し、二人が疲れをいとわず、高智晟のために正義を広めていることに対して感謝します。
デンマークには、「一人の人間を強制的に目を閉じさせることはできても、眠ることを強制することはできない」という諺がある。
高智晟は決して「眠る」ことはなく、彼は叫びを止めることはなかった。今、彼は、叫びを文字に変え、五十万字に及ぶ著書「2017年、中国よ立ち上がれ」を書きあげ、幾多の困難を経て、最終的に米国対華援助教協会と台湾中国人権懸念連盟によって共同で出版される。出版に協力した著名な人々と匿名の人々に感謝し、この著書が出来るだけ早く発行者がみつかることを願う。
高智晟は、また連絡を絶たれ、一冊の著書の出版の為に、彼は再び牢獄に繋がれ死に赴く準備をせざるを得ない。
しかし、私たちは高智晟が早いうちに家族と一緒になり、娘の願いを果たして、中国の民主憲政を照らす灯篭になるだけでなく、「私達家族を照らす」あの「灯篭」になるであろう、と確信している。
オーストラリア斉氏文化基金会は、幸運にも高智晟弁護士に第九回中国進歩促進賞を授与し、彼の「中国の民主、自由と人権の改善の為に果たした積極的な貢献」に対して褒賞を行うものである。
高智晟の受賞は実を伴い、受賞の名に恥じないものである。
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